TORABARA さつき20日

バナナジュースを朝、ミキサーで作って飲む。昨日から始まった。

昼、ずいぶん気温が上がった中を、郵便局へ行く。寅のお祭りに申し込む。お酒を献上している。こころ。を行為にうつす。

そのまま、八百屋へも寄ることにした。レジに並ぶ、前の男のひとが、小さいイチゴは3パックでお安いところを、大きなイチゴを取ってきていて、これは安くない、と店の人に言われたら、買うのをやめます。と言い出して、レジの人がお情けで、今日だけは大きいイチゴ、500円にしてあげる。という収まり方。

その直後のわたしの番で、ナゾにレシートに500円。が加算されてるんですけど。家に帰ってからレシート見て気づいた。店から商品が出ていったことを、客同士の連帯で支払うことになる、みたいなヘンな成り立ちの八百屋かもよ、イチゴが買えなかった前のひとのイチゴ代、払ってあげたってこと。

仕事が終わってから、お食事して、チーズやワインもいただく。ほどなく眠る。このごろ、成果のあることをほとんどしていない。くさくさとねむる。

TORABARA さつき19日

出社先の、お昼ごはん。しゃぶしゃぶにする。正午過ぎに店に入ったのに、わたしが唯一の客。この店、怪しいと思い込みをして、カビ臭いようにもおもった。しばらくして四人連れの客。開口一番、夜は満員なのに空いててよかったー、と言った。いっきにほっとする。空いてるのラッキーじゃん。匂いも、おいしそうって印象に、瞬で、すり替わる。

四人連れは、二人づつテーブルを別れて、それはテーブルにある一つきりの鍋では、大量の野菜には手狭だからってことらしかった。そうよね、独り占めしているわたくしは、悠々と、ひとりしゃぶしゃぶを楽しんでた。

四人連れの内、ひとりだけ女性で、姐御さんみたいな立ち居振る舞いだった。サラダが牛タンのやつよ、とわざわざ席を立って知らせている。姐御さんたちの方が食事終わるのが早かったみたいで、先に外に出てるね、とスタスタ歩いて外へ。通りすがりざまに、残された男二人に、会計済ましといたから。と、セリフ。ぎゃーかっこいい!

四人は、ヘルメット持ってたけどバイク乗り達だったのかな。なんか、いいね。

しゃぶしゃぶ。
夜景見ながら、もちもちなタピオカが入ったホットブラックティをいただきました。

TORABARA さつき18日

午後、名もなき者、の映画を観た。NHKラジオでピーターバラカンの番組で、この映画について話しているのをかいつまんで聞いていた。時代の、周辺人物を、誰のことも知らないけど。冒頭の方のシーンで泣いた。え?感情移入した?

先人への憧れと、その道につづく、自分の熱量そのままな情を歌っている。自分自身のルーツ、宇宙の中の塵みたいな不確かな存在、それを抉るような曲だったとおもう。

自分の立っている局面で、それを歌にしてゆける。歌詞が、その時代を刻む。インスピレーションが、常に注ぐには、インスピレーションを受容できる、やわらかい自分でいる、すなおでいることなのかな、曲が、変容してゆく、それが確立していったことの強さ。映画、おもしろかった。

帰宅するには時間が早い気がして、美術見よっかな。と、電車に乗る。公園と池。スワンボートが浮かぶ眺めをたのしむ。美術館の、無料チケットを持っていたはずだと、受付の前で財布のカードをいちまいいちまいたしかめた。あるはずだけど無い。それをアザワラウような顔付きをされたようなかんじ。ここの受付のコは、態度がダメだよね、とにかくお金払って、美術を見た。

家に帰ったら、美術カードは、別のかばんに入れっぱなしだった。特典を使ってもう一回行こうか、とにかくお財布に美術カードをちゃんと戻しておく。今日は博物館の日、だったとかで特製クリアファイルのプレゼントがあった。総じて、いいんだかよくないんだか、よくわからない。

美術作品を見て回るひととき。ひまわりの入った花束も買えた。ケーキ食べた。映画観た。これらすべてできた週末になりました。よかった。

TORABARA さつき17日

雨。の中をポンチョ着て公園へ行く。

この花の芳香。ツンとした匂い。

週末よ。ケーキ頂いちゃったりして。一番美味しそうに見えたピースを持ち帰った。コーヒーもおとす。

雨の朝の、ハイティー

今日は、家で過ごすことにした。先ず、半身浴を1時間。毛糸編みをすすめる。

絨毯を、はずす。お部屋の部分的なエリア、書斎周りにだけ絨毯を敷いていたのだけど、処分することにしたのだ。すっちゃかめっちゃか、家具とか椅子とか持ち上げてるうちに、外せた。10年くらい敷いてたとおもうけど、随分と綺麗なままだった。毛並みが草臥れているわけでもない。せっせと掃除機をかけた賜物。

そして、掃除。お台所の換気扇と水回り。お部屋を掃いたりして、床の板という板を拭く。とかしてたら午後6になった。充実した。やることやったわ。

家の人の身の回り品を買いに、衣料品売り場もあるスーパーへ。ここの最高品質のTシャツを入手。安価な店で高価な品物って、めちゃくちゃ品質が良い気がする。

そののち、近所老人と、ファミレスでだべる。場所に対する感受性が鈍いひと、或いは頭の中に囚われ事があるために、周りの風景を感じられない状態。を、この老人にしばしば観察する。お金の制限を握りつづけた営み、へばりつく生活臭、これとかねてから言っている不潔感がむすびついた。

わたしにとって数少ない友人であるが、あまり長居したくなかった。

TORABARA さつき16日

仕事が終わってから、家で垂れ流しのYouTubeでたまたま見聞した話、占い師が、占ってもらう客に言ってる一節に、

あなたは、父親とは霊性が合わないから避けたほうがいいというか、離れなさい。父親からの影響を塞いでしまうことで、あなたの人生が初めて始まるというか。

という言われ方があって、そうそう、そういうことあるよね、と頷く。わたしも似たような言い回しを、昔、占い師に言われた。わたしにとって私の母親は、わたしの霊性を塞いで闇に陥れるような存在。物理的にも離れてしまうこと。必ず、関係を薄めなさい。みたいなアドバイス。「あ、もう家は出てるのね、良かった」とか言われた。

相性の合わない、というのは傷害としか呼びようのない接触の、その回数分、すべてが損傷になるかんじがする。

友だち100人とかいう呪縛が昔はあって、とにかく人付き合いをするもの。とされていたため、計り知れないほどの傷だらけになってた。岩に顔面ぶつけて血だらけになる位。わたしを受け入れているわけではない親戚にせっせと年賀状を出す痛々しさ。

画面越しの占い師の、ほんのひと言が、わんわんと響きわたり、連想が広がってしまったのだが、その占ってもらってる客の人は、ひと言で察して、ぱっ。とその話題は移行していってた。かっこいいね。苦手なことの克服にとっかかっているほど人生は暇じゃない。

年初に、家にまつわる嫌なおもいをした件を、何度もここに書いてるけど、その爆破力が大きくて、物を見る視点の、厭なかんじがいちいち物事を覆ってゆくようにも思えた。やっと、会話しない時期が長くなったことで隔絶出来たというか、気持ちが消化したというか、時間の経過が薬なのかな。離れたとおもえていて、漸く、ぬぐえたのか

粘着のある唾を、べとーっと塗られたかんじ。私は、どういう思想を持った相手から、どのような知能から、どのような道徳心から、どういう発言を浴びる時、それを嫌悪するか、「嫌い」をとことん突き詰めるところがある。事象への形容が出来るまで、何層にもわたって、しつこくわたしは言語化を試みる。

霊性が合わないひとが、身内にいる。これはショッキングでもあるけれど、離れろ危険。を何度も学んでいる気がするわ、わたし。

TORABARA さつき15日

朝の時間、仕事開始の前に、洗濯して、入浴した。仕事して、またしてもすぐに赤ワインを飲み、早々に二つ折りの布団を背もたれみたいにぐったりとしていた。

どうしてもショパンエチュードを弾くのだ、とうたた寝しながらおもっていて、日付けが変わる前に這い起きて、楽譜を見ながら指でツラを通してなぞって、まあ少しは気が済んだので、こんどは本格的に寝た。

ほんの少ししかピアノ弾かないのに、日々、着実に弾けるようになっている手応え。うれしい。近いうちに曲の冒頭の1ページ分、スラスラ弾けたりして。

TORABARA さつき14日

朝陽が、大きな空のドームに、明るく昇り、神社さんへ行きたい気持ちになった。行く。太鼓が鳴る、朝8時を目指そう。

朝8時、太鼓の前で、聞けた。

ご神木
新緑が深まる頃の、緑に濃淡がある頃の木浴。
池のところ

鏡になる水面

境内で黒アゲハ蝶と二回すれ違った。真ん前に飛んできてカーブして曲がってゆく。わたしの顔がぶつかりそうなほど近くを飛んでゆく。歓迎のしるしみたいだった。よく来たね。派手な羽根のはばたき。

朝、行けたことがとてもよかった。芍薬、濃いピンク色をお土産にして、帰宅した。

夜は、日本酒をいただき、眠る。

TORABARA さつき13日

なんだっけ。仕事が終わってから、パパリンに電話して、北海道旅行の話をした。それで、北海道の記憶がありありと蘇る。

そののち、ショパンのエチュードを練習した。このピアノ練習のことも自慢すればよかった。時間の連なりが、素晴らしい。というのを誇りにおもうって、いいね。

半身浴しているときに毛糸編みをした。掃除は、トイレをじゅうにぶんに磨いた。

出来事のひとつひとつを、煉瓦だとして、それを積み上げる。煉瓦が揃った色や形ですね、みたいな現代美術の作品があるけど、その粒揃いの煉瓦、みたいな充実度がそろった日だった。