TORABARA さつき23日

大人は、お酒かタバコか甘いもの。このどれかを必ず好きらしい。ふたつ好きな場合もあって、ぜんぶ無いのはない。

きょうのサツバツさは(仕事最中の)、そうとうな辛さで、口を甘くしてなければバランスが悪かった。甘さを、たとえば音楽きくことにヘンカンできないかしら、おなかが消化出来ない、のに、甘いのを口に放りこむことが、嫌。

考え無しに、ぶくぶく太る大人が嫌。

腸についての本を、15冊くらい読んで、自律神経と食べ物の関係を頭にいれたけど、実感として、食べ物と体のかんけいは、けっこう神秘。ここに理論をさしはさむことが、腸にとって邪魔にしかならなかったりして。頭は、かしこくない。

神秘。

わたしの、間近のかんきょうがわたしに合ったときに、自然に、するするすとん。と体中の余計な肉が落ちた。

再現したいのは、するするすとん。今日のように、自然からとおざかるしょくよくがあったときに、ダメダメ、これ、ダメ。なアラームが、わたしの中にけたたましく鳴る。

TORABARA さつき22日

夜中の、3時30分に、目が覚めた。気が立っていたから。

わたしに、こういう人生があったかもしれない。と思ってしまった。それで興奮があったのだとおもう。昨日の日記に書かなかったけど、昨日の本屋さんで、真正面から、昔の知り合いの名前が飛びこんできた。出版されたって存じあげなかった。

ひとつの路線だけをすすむ、細かった道がだんだん広がる。時間がすすむことにともなって、確実に、力強く、明るい道になっていくようにおもえた。

このひとは、ふしぶしで、どんな態度で、人生の時間と向き合ってきたかを考え始めて、止まらなくなってた。

20歳をすぎて間もない頃に、専門の領域のおしごとをごいっしょした。さし飲み、もした。作風は、すでに出来上がっていたのか、ぱっと見て、あ、このひとのやつ、と気付く。

わたしから、この人に語ることばは、なにもなくて、わたしは少し、自分に問いかけをしたのだとおもう。すぐにこたえがでないやつ。おもいをかさねて熟成させてゆくやつ。外面か内面か、どうあろうとしますか、これから。

「しゅみ、ままごと」になってる、今の私の目の前に、ぱっと出現したことに意味があったか。夜中に目を覚ますほどのなにか。いしきでながしていたのに、むいしきでのこった。かのじょのげんじつは、ひとつのサイコロの目である。他の面を、わたしはぼうけんしてきた。わたしでしかやらないほうほうで。

ふかいふかいところに、いずみはあって、わたしは、インスピレーションとそのままつながっている。わたしのなかの、どういう声を拾うか。

TORABARA さつき21日

朝、家族におにぎりを作る用事があって、明太子。岩のりに青シソをまく。を握ってたら、どんどん作って、実においしそう。そうだ、今日わたしは植物園へ行ってみよう、ピクニックね。水筒も用意した。

バラは、見頃は2週間前だった。ガイドツアーに参加して、バラについて教わる。ツアーは、主に、芳香について。嗅いで回ったけど、バラの香り。とおもったけど、香りって、只いい香りで、かぎわけることは至難。つまり、黒くて赤い、ベルベットみたいな花の肌の、香りは重厚。ってかんじたけど、目で見るからに重厚なのであって、においをかいだいんしょうかどおか。はて。

まとまって咲くタイプ。

今まで色と形ばかりに気を取られていて、香ることにおもいが及んでいなかったな。

植物園からバスに乗ったけど、混みすぎている。駅のなんこか手前で降りて歩いた。ふんだんに沐浴の道を歩けてよかった。移転してきた絵本屋さんへも行った。雰囲気がすでに年季が入ってる。お客さんで、わたしの店。っておもってるひとが多い気がする。

絵本は、子供の頃に、あれもこれも持ってたな、本棚に。ほとんど中を見たことない。急に、なみだぐんでしまった。親のこころにふいにふれてしまった。そろえておこうか、いいかな、すきかな、なんか読んでないみたい。

絵本は、まちまちな大きさをしているため、本棚の背表紙がキチンと揃わないのだ、部屋のそうじをする時の、ちゃんと大きさがそろわないってば。というなやみ。たての本をよこにするとか、外見をよく覚えていて、ずっとそばにあった。

パラパラめくってみるの、やっと、今頃。ありったけ、お部屋に気に入った絵本を揃えてゆくと、やさしい気もちが湧くかも。

TORABARA さつき20日

図書館の予約受け取りにいく。A館とB館で予約の取置き期間が違う、って質問したら、B館はしばし休館にはいるからとのこと。一つ質問したため、一つ忘れる。返却するため鞄に入れてた一冊を、返さないまま持ち帰りましたとさ。

版画を見にいく。摺鉢の底というか、低地に建っている美術館。急な坂を、ぐわん、と下るときに、ああ、ここに来たなと実感する。印刷物だと、本で見ればいいじゃん、なのだが、その本が展示物。1500年頃の本、本物とかを、見た。そして、半分も過ぎてない頃から飽きた。

町を移動して、北欧の倉庫な造りの家具屋さんへ。つい先ごろ行ったとき、足早に店内を歩くだけ、お食事コーナーに座るなり、蛍の光で、またも足早に退散しただけ、それでリベンジのはずだったけど

ほとんどお腹が空いていないために、お食事コーナーで、何しにきたっけわたし。と、しばし突っ立ってた。店内を歩きながら、あれもこれも失敗して捨てたっけ、というざいあくかんに次々とさいなまれた。

コンポタ。シュリンプにマヨネーズかかってるの、おいしかったです。

ピンク色したポプリちゃんが、なんだか可愛いかったから、欲しかったか。割っちゃった植木鉢の代わりを買う。という唯一の用事だけ済ませた。ゆるゆるしたものがちょっといいとおもいはじめている。ピンク色したキャンドルとか。

TORABARA さつき19日

カラスがまた、ゴミ袋をつついた。艶めいて太った、黒黒したカラス、ゴミ食べて太った。おい、あっち行けよ、とカラスに向かって声かけたけど、まったく目を合わせないで、少ーしだけゴミ袋から遠ざかる、体力を温存して、またゴミのつづきを食べたい、このふてぶてしさ。死ね。とおもった。

自転車のサドルの上や、家の門の柱に足休めしたことが、許されない。お隣さんの車のボンネットに乗った時のカサッとした音が不吉なかんじだった。

カラスを寄ってこなくするには、仲間のカラスの死骸をハリガネでぐるぐる巻きにして吊るしておくといいらしい(ラジオ調べ)。蓋付きのゴミ箱は以前使ってたけど、盗まれたため、これは、人に盗まれた、また買うのかよ、とためらっていた。ゴミ集荷の時間と、15分くらいの誤差で、パッとゴミ出しすれば済む。で済ませてきたけど、今朝の実態を目にしてしまった。カラスを退散させる策としまして、

ゴミ箱、注文しまして、明日届く。

TORABARA さつき18日

生まれたてみたいな、つややかで、不思議な生き物の足みたい。おきぬけは、からだがととのっている。

太ももに糊がこぼれた。イスに胡座をかいて座っているため、太ももがむきだしになっている。そこへ、ノートに予め切りぬいている紙を貼る作業を開始したところ、アラビックヤマトの蓋がゆるんでいたのだ、どぼっと太ももにこぼれた。

シャワーで、流して、タオルでふきとった、にもかかわらず、数十分後に、なんと、太ももに膜が張った。なんたる威力なの、アラビックヤマト。石鹸を泡立てて、ちゃんと洗わないと、落ちないなんて。

今日は、バルコニーの、ちょっと高い所に、ベゴニアの鉢を置いて、よく咲いたーと眺めたのだけど、夕方、ちょっと強い音の風があったので、あ、ベゴニア、下におろしとこう、と手を延ばした2秒後に、また強い風が吹いて、鉢が落下して割れた。えっ、手も延ばした目のまえって、タイミングが、合いすぎ。割れる途中の鉢を宙で拾えそうだった。

朝の森。

ほうれん草ゆでる。クッキーの下ごしらえ。夜は角煮を炊きました。

TORABARA さつき17日

朝は、ゆっくりお風呂に入って、朝顔の種を植えました。

けんかしたけど、とんでもなく不器用な相手の、その不器用さを忘れていた。それで、だげきをうけた姿を見て、そういういたいたしさに、打たれた。もっとてまえでまいるって事を、また忘れた、とおもった。

TORABARA さつき16日

図書館で目が合った本が、ちょうどこういうのを読みたい、やつだった。どうにもなっていない書き手が、手当たり次第の、その辺りの人を、個人的生活を、取材して、煌びやかだから有名になるのではない、こういうひとをながめて、書き手にとっての教訓をさがしてみたりするかんじ。まあ、なんというか、わたしがこのにっきを書いてるのと重なるわね。

個人に、宇宙があることを扱える。

そして、作品の価値が完全に自己完結している。そうそう。いいよね。という世界。「IT CHOOSES YOU」ミランダ ジュライ

わかるわかる、わたしも共感できるーと思うことが、そりゃそうかって話で、成功しているアーティストさんらしい。こういうひとがひっそり、知られないでいてほしい。わたしが独占したい。