TORABARA ふみつき15日

朝の飛行機に乗って、九州へ行く日。

飛行機に乗るときの、ややこしさ。チェックインがどうとかいって、昨日は、やり方がわからず問い合わせをして1時間かかってる。

出発するちょうど1時間前に空港に到着した。荷物を預けて、ゲートの中に入る。そして、弾んでいる。

空港の、朝。

一番、欲しいものを手に入れること。飛行機を待つ空間で、わたしの体が覚えたこと。天上界な居心地。

飛行機に乗ったら、ちょっとこわかった。外が見えてよかった。

九州は、大人になってから来るのは、初めて。目の前の時間に夢中になる。時間が足りない。めいようしーちえん。没有時間。

到着した。
こんにちは
麗しい、菱池。
八幡神さまの御出現された地には、霊水が涌いて、三種類、井戸になっていて汲める。

上空の木の葉と木の葉の間から陽がさしこむ。光は水玉になって、ふたを水玉模様に照らした。太陽さまの顕現。ここで、わたしの目の前で。

予報は、雨だったんですってば。わたしは、この旅で一粒も雨にあたっていない。

いきのいい、境内の御神木。そして青空。
本殿のある空間。祈祷する方は、このお屋根にお入りください。
美しい空。

別府へ移動しまして、夜に入れる温泉を案内いただきました。竹瓦温泉。砂風呂は、砂の熱が、なにか懐かしくもある。わたしたちは、ゆくゆく土に還るのだ。重たい地熱の砂。面白い体験でした。

こちらは建物の脇。ゴウゴウという温泉が湧くときの音がしていました。
夜景見て、ホテルへ。

TORABARA ふみつき14日

旅へ行く前日というのは、一足一足、下駄箱から靴を取り出して磨く。とか、家の内側を整えて、隅々を掃除してすごすことが、しっくりくる。図書館に行って、本もCDも返却した。一冊、持ってくるのを忘れてた本があったので、一旦家に戻って、また別の図書館へ行く。

ホームセンターへ行って、ネジ。を買う。長らく完成していなかった、電話を置く台の四つ脚で、まだ留めてないかしょに、やっとネジ締めて完成させた。

数日前から、雑巾1日1枚を使いきっていろいろ拭く。ことにしている。仕上げは、玄関を拭いて磨く。

気持ちいい旅立ちが出来そうに予感した。

TORABARA ふみつき13日

朝の気配がよくて、きょうは山を歩くのに好い日。と思い立った。高尾山へ登ろう。

アジサイ、これから咲くね
狛犬さんこんにちは。無事に登れますように。
美しい登山道です
山頂 雲が多かった
山百合に黒揚羽

下山したとき、雨が降ってくる。わたしは今日、雨具を持っていなくて、それを天狗さんに叱られたみたいな、天狗さんが大きな手で、パラパラ雨をふりかけたみたいな雨だった。かけ足で、麓の温泉にたどりつく。

温泉は、とっても気持ちよかったです。

TORABARA ふみつき12日

電池、チャッカマン、布団干す時挟むやつ、ビニール袋、水。氷。ハーゲンダッツチョコアイス。を買いに行った。

家族のひとが、かき揚げを作ってくれてる。こちらを乗せて、おいしい饂飩が出来上がりました。

TORABARA ふみつき11日

昨日は、出窓に置いてた、けっこう大きな鉢が、突風で小さいソファの上に倒れた。土がぶちまかれた。こういう日に、いつもソファに座っているおふたりさん、きつねと羊。が別なところで寝そべっていて、災いをかわした。土は、ぱっぱと片した。

泊まるホテルの朝食を、一日分は、申し込んだ。天気予報が、晴れに転じている。山へも登れるかも。特急電車を予約。にちりん号だぜ。

なんのアラームかけてたっけ、クワっクワって音が鳴り響いた。なんと、ベランダ手すりの中央に、野生のインドインコがとまって、部屋の中に向かって大声で叫んでいるではないか。なにかを語ってる。なんだろうか。

夜の時間に、体の隅々を伸ばした。わたしは、自分で書いた文章の、毒素で、ぐったりしたかも、アホやん。

いつもソファに座ってる、羊。こちらは、奥山寺の見晴らし台です。

TORABARA ふみつき10日

ここに置いてもらえるといいお店の、仕入れ担当の人と、知り合いなのであった。ちょっと聞いてくるか。

と思いつつ、酷いエピソードの数々が思い出された。その担当のひとは、わたしとは反る。のであった。「もう僕に話しかけないで。」と、わたしの脳内でイメージする、その僕。は言った。そのように想像しただけなのに、すごい、リアルな映像だったかも。

治安の悪さ、は職種によって、ゆるされるボーダーがまちまちだとおもう。治安は悪いけど、突出した人情味がある。封建的な間柄は、そういうものだ、という慣れができていた且てのわたし。一度でも外に出てしまうと異界になる。その治安の悪さ、は、あたまの悪さであり、言語の寡なさ、感情だか嗜好だかで引っ張ってしまう、劣悪な倫理観にしかおもえなくなってた。

TV的音声のなにが厭か。テンポの一律な尻切れトンボな調子。内容が浮薄で、スキャンダラスで、人類の覗き見根性を刺激する。ウルサい、ウルサい。と何度も家族の人にボヤく。

風に吹かれるまま、風が強く涼やかなことを、愛でる。鳥が飛んで横切る、窓からの眺めを、愛でる。

産み落とす世間が見当たらないかんじ。わたしが、今世は出産することは無かったことを、今日、振り返っていた。世間的体裁を、誰からも迫られることが無くて良かった。未熟な状態のひとと20年近く付き合う知恵が、わたしには無い。TVのノイズを聞きつづけないといけない苦痛と、ガキのノイズは似ているのかも、TVノイズは、少しは許せるようになっているか。濁るかんじ。ボーダーを下げてしまうことで能面の無表情になりそう。

外界にふれていながら、境界線が引ける。ってことを、ひとは演ってるのかも。わたしは、鳥に近いくらいも、高波動なのだったりして。ひとにほとんど馴染まれない分、鳥の存在が近しいこと、ふいにベランダで足を休めている野鳥のことが、嬉しくて、嬉しくて。

TORABARA ふみつき9日

あわただしい想いが駆け回ってる日。

料理人で腕を奮うひとの、補助的な役割のひとがいて、延々と、人参を小さく丸くくり抜く道具で、下拵えをし続けている。わたしがバイトした本格日本料理のお店に、カウンター内陣の板前さんの末席に、下拵えやさんは居た。細くて小さい男の人。眼鏡かけてヘラっとしたひとだったとおもう。

下請け、というか、末端作業員としてならば、服飾の業界に居られたのかもしれない、途中で離れた後ろめたさのようなのはあって、6年も7年も、内職とか食えない額を平謝りしながら得るシゴトなら、やったと思う。つづけてたら、なにかあったのか。

預言で。あなたは、やるべきところをまっとうしたのです、と言われた。

代わりのきくポジション、が服飾から事務に移りかわった。事務のお偉方が、わたしを美しいといって、食事に連れ回してた時期があったけど、その座は、わたしが(服飾やってた時に)しゅしょうだとしていた人には代われなくて、わたくし。に務まるお役割だったとして、その形容詞、綺麗。が、真空状態の、そのひとがわたしを付き合わせるための口上で

わたし、という存在に、なかなか人数が多い集団に於いて、美しい。などと言われたことは無い。それでわたしの顔や体に、或いは意識に、その形容詞を定着させることは無かった。美しくはないのか、さあね。わたしは誰だろう、想念の中にだけいる、

連続した物語の中にはいない。ギョーカイに居た、というよりも、カーテン越しに、中の様子を聞いてたって丈だ。とにかく、そのしゅしょうが表立ったところで、情報操作も、していた。わたしのことがNGになったこと。をヒタヒタわたしに伏せる。便利な連続作業屋さんは、確保したいよね、という売り買いの秤にかかっていたと言えます。

わたしはわたしをどこへ運ぶか。わたしは強い。気が強いんだよね。わたしにとって、自分を生かす道が、気の強さを証す、ことでしかないなら、これからも旅はタフになりそう。気は、強くなくてもいいんだよ、と知ることで、わたしはゆるまるのかな、

ゴダールの軽蔑に描かれている、女の心の閉ざし方、強気さで撥ね除ける要素、が共通していたりして、わたくしの、うちがわの宇宙ななにか。

TORABARA ふみつき8日

昼は、ピザだね。辛い、おいしいやつを食べた。帰りは、ただ歩きまわってた。欲しいものを、探す。と同時にダメダメ買い物はダメって言ってる。夕涼みで海のそばで、メールやネットを見てた。

夜景。

祭りの屋台で賑やかな雑貨が、キラキラして見えたカンジ。煌びやかなお店へ土曜日に行ったことが頭からはなれなくて、電話をしかけている。いや、待て待て。手元に筆記具がなかったのでふみとどまったけど、

わたしのカラフルなポーチは、あの売り場で広げるのが相応しくおもえて

電話は、かけてみるかも。