朝のうちにヨガへ行き、夕方が近づくころ、家のひとが、クリスマスプレゼントを買ってくれた。二つ先の駅にて。
このひとはどうやら、こちらに気を遣っている。そして
もやる気持ちはそのままだった。次のお正月は、このひとは、自分の母親と過ごすらしい。前のお正月は仕事だったので、二か月も後になってわたしと初詣に行った。
優先順位、仕事。自分の趣味。母親。
後回しすぎるだろ。プレゼントを呉れたのに、物じゃないんだよね、嬉しさというよりも、こちらをつぐなう、みたいなブツ。に思えた。
朝のうちにヨガへ行き、夕方が近づくころ、家のひとが、クリスマスプレゼントを買ってくれた。二つ先の駅にて。
このひとはどうやら、こちらに気を遣っている。そして
もやる気持ちはそのままだった。次のお正月は、このひとは、自分の母親と過ごすらしい。前のお正月は仕事だったので、二か月も後になってわたしと初詣に行った。
優先順位、仕事。自分の趣味。母親。
後回しすぎるだろ。プレゼントを呉れたのに、物じゃないんだよね、嬉しさというよりも、こちらをつぐなう、みたいなブツ。に思えた。
朝、9時からヨガ。かなり体が清々しくなった。若くて美しい娘のひとが、いっぱい集う、ヨガ教室。気分が明るい。
しばらく通ってみないと、良さはちゃんとわからない。
明治神宮さんへ行く。そして初めて、日本酒の藁のやつを入れ替えするのを目撃。これ、見たかった!あったはずの銘柄が見当たらなくなることがあり、わたしの記憶ちがいだっけ、と思っていた。やはり!入れ替わるんだってば。
御神酒、熱燗をいただく。かき揚げ蕎麦も。お外のテラス席は、カラス注意の貼り紙が増えてる。しきりに上空でカラスの鳴き声がしていた。ねらわれるまえに、食っちまえ、と慌てる。
画材屋さんへ移動。年内に、何をしたいか、お年賀の版画を刷りたい。このお店にもっと頻繁に通うような生活をしたい。
デパートからの渡り廊下でつながってる本屋さんはいつの間にか洋書を売ってる。輸入もののカレンダー、UKデザインの、クリムトで風景画。緑の木だらけのいい品が選べた。
お抹茶をさがしていて、薄茶を手に入れた。田舎では薄茶だったので、こちらの方が子どものころからなじんでる方。
とっぷりと新宿に浸かるような日だった。
やっと週末になる。今日は、ヨガをやめておこう。どこへ行きたいか。温泉。平日のタダ券が当たっていたのを使おう。
いそいそ用意した。家にいるひきこもりの人が、画面をにらみながら、失敗を繰り返し、落胆し、溜息をもらし、最悪な暗さ。家をしばらく出ることで、その重たい空気を逃れたい。わたしは、かろやかな明るい時間の中にいて、このギャップは大きい。
とにかく温泉に行って、クーポン券を見てみたら、わたし、平日券など当たってなかった。仕組みがわからないけれど毎日アタリハズレが更新されるのか。
温泉、気持ちよかった。凛となったので帰宅。
鈍重さ、なんにも変わらず。3時間前も今も、同じ時間の泥濘にそのままいるだけな家のひと。
わたしは、このひとを鏡にしてきている、とおもう。これじゃあいやだよね、という在り様を、このひとを見ることで目の当たりにしている。わたしがすでに学んだことがデキないひと。その姿を見ることで、わたしは何を学んだかを、確かめる。
今日も、ヨガ。しごとが終わってから、行く。しごとが、忙しかった。
四国旅行は、高所恐怖を試される所へ、次々と行った。鳴門橋は、足元がガラス張りで、何十メートルもの底を覗けた。おそろしや。
吉野川沿いの道も、渓流のずいぶん高所に、歩道が敷かれていて、けっこう隙間もあって、ゾクっとしてた。国道の車道側だったこともあり、向かいから、けっこうなスピードで車が向かってきていた。こういう事を、克服するプレイみたいだった。
ゆっくり過ごしたい、と思いながら、どことどこへ行けたかを、詰めこみたい。どっちなのよ。里山に注いでいる光が、冬独特の、やわらかいようす。なつかしい。と感じていた。いつの記憶なのか、生まれる前だったりして。
旅から戻るとわしゃわしゃ、ヨガ行くことにしたことも気忙しい。わたしがここに居なくてどこかへいってる。
しごとが終わってからヨガの日。今日でケイヤクしてから8日目になる。そして又きょうも、マシンガントークで、ダイエット補助食やらの宣伝を聞かされた。嫌なのでお尻を向けて、足を向けて、知らんぷりをしていたけれど、
サプリのサンプルを受け取る人のことを、意識高いですね、と誉めているのが聞こえてカチンとくる。いいかげんにしろよ。
帰る時に、フロントの人に、クーリングオフってたしか8日以内にだった筈だと詰め寄った。もしも、受け付け方を、フロントの人、コ?が知っていたら、この日限りにしたとおもう。
傷が少ない方がいい、カイヤクもアリ。まあ1か月、4コくらい好きなクラスが見つかれば、このまま通うけど。それと一方的に宣伝してる時間は、教室から出ていて良いってことでした。
違約料が莫大っていうのは裏を返せば、運営側の自信の無さ。そして、詐欺手口に近い。二人がかりで勧誘されて断りずらいとか、冷静になって考えてみれば契約しなきゃよかったって人の引き返す道をつくらない。囲いこみをして逃さない。期間縛りって、お金を必ず貰うよって意味だしね。
とにかく、嫌なものは嫌。というのを人の顔を見ながらまともに言った。わたしが主張をこんなにダイレクトに初対面の人に向かっていままで伝えてきたっけ。このわたしの強さはなんなんだ。
言いたいことをだいたい言った。
朝、さんじゅっぷん、ゆっくり出来るとよいな、と思ったから、そうした。所用があり、とかなんとか言って。わたし、ここでつとめて3年になるけど、朝、急に用を入れるのは初めてだ。初めてっていうの、凄いね。
おしごとがおわってからのはなし。チーズ買って帰りましたとさ。
寒い朝だった。
今日は、小歩危展望台へ行って、かずら橋へも行きたい。地図を見たら9分って出てきたので、行っちゃいましょと思い、お宿の人に話したら、歩くと1時間15分かかる山の上だということでした。車だと早い。
それじゃあ歩いて行ってみましょう、その後、国道32号線を走る路線バスに乗れるとよいな。
里に、ほのかな陽射しがあるの、いいね。
とにかく。国道32号線沿いに、川口駅から小歩危駅の区間に10コくらいバス停留所があるらしく、これをバス会社に電話して聞いてみた。いま、小歩危展望台を見てきた。この近くなら白川口だってこと。鉄橋が見えて、ガードレールが途切れた所が乗り口だとのこと。
停留所を示す看板が何も無い。バス、本当に来るの?にじゅっぷんくらい、指折り数えながら待つ。そしてバスが時刻どおりに現れた。10時54分。
「かずら橋」って書いてあるバス。これだこれだ。わたしは手を挙げて運転手さんに合図をおくるべく、大きくアピールしたとおもう。しかし、なんと、バスは素通りして行った。
???運転手が脇目もふらず、スピードをゆるめるわけでもなく、暴走したまま、突っ切って行ったのだ。その顔付きは、しっかりとわたしの目に焼き付いた。茫然。
直後にバス会社へ再度となる電話をかけて、怒りをまくしたてた。じっとしているわけにはいかない。知らず駆け出していた。小歩危駅発の列車で午後1時台のがある筈。もう観光は中止して帰るしかないのか。ほぼ公共交通機関がない土地での、まさかのバス素通り事件になった。
小歩危駅近づいたあたりで国道を走る車の運転席から顔を出す人。こちらに手で合図くださってる。まさかバス関係者が緊急に駆けつけてくださったか。そうではなくて、台湾人夫妻でレンタカーでの旅の途中、とにかくわたしを乗せて、大歩危駅へ連れて行ってくれることになる。
神さまかとおもった。国道は二車線あり、ずっとガードレールに囲われているのに、何故かうまい具合に路肩があって、わたしは車に乗れた。車内にて会話した。リタイアした金持ちの、台湾人は2週間かけて四国旅行してるらしかった。よゆうある人だから、困っているひとへの目くばせができる。
大歩危からはタクシー。かずら橋へは行きたいのだもの。車内では、先ほどのバス素通りで唖然とした気持ちのままなわたしは、ただただいかりをタクシー運転手さんにぶちまけてたとおもう。辺りが暗い時間だと、ちょいちょい素通りは発生しているらしい。
せっかく周囲の山々が絶品な光を讃えているというのに、文句にかまけている人がなんておろか。窓の外の移りゆく風景を眺めている、のんびりしたドライブが、わたしにとっての観光なのに、地点から地点への素っ気無い移動に金・金って照らしてる。タクシーの運転手さんの世俗感覚と、密になりたくなかったかんじ。
かずら橋へ到着。天気は、陰なかんじ。曇って暗かった。これがわたしのかずら橋になった。観光する時間がいちじかんくらいしかなかったのだっけ、わざわざ東京からこのいちじかんの為に来たのかも、ずっと来たかったのは、しょんべん小僧の像なのだけど、ざんねん。そちらへ辿り着けませんでした。
祖谷蕎麦をいただく。もうバス停へ行かなくちゃ。ここ、束の間だった。
帰りのバスには、乗れました。
徳島に到着して、眉山ってところに登った。アニメの聖地みたい。ロープウェイ頂上にこたつのあるカフェがあり、アニメオタクの人たちがちんまりと座っていらっしゃいました。
山のちょっとした階段で滑って、尻もちをついたのを潮時に下山しました。
徳島でお土産屋さんをたっぷり堪能して、空港へ行き、またもやお土産屋さんにて宝探ししてた。
空港のお兄さんが、徳島を旅行されたんですね、徳島、良かったですか。と尋ねてくださった。今回の体験やいかに。タイミングの神さまに守られましたね。感謝。帰りの飛行機は、国際線の大型になりました。悠々としたお席。
ご旅行は、これにておしまい。
朝のみずみずしさが格別な土地。まるで空気が海そのものだった。まったく観光地になろうとしていない。だだっ広い敷地に、病院が点在していて、休日なので野球するひとがまばらに集まったりして、普通な場所。
朝だけ散歩して、ちゅーでん、という駅から各駅停車の汽車に乗った。券売機がこわれていた。売店で飴を買ったら賞味期限が7か月も前に切れてる。日系3世で英語教師を1年前から始めた男のコに、汽車の乗り方を聞かれる。日本語が判らなすぎるひとだった。ぜんぶ
化けたタヌキのしわざだったのかも。呆けてる。
徳島で1時間待ちして特急に乗る。剣山5号。つい2日前に、まさしくこの特急の話題。廃止するって。
この船乗り場の斜め前にホテルがあって、ちょうど今晩泊まる宿じゃん、と思い、はやばや荷物だけ預けておきましょう、とフロントへ行く。わたしの名前を検索しても出てこないらしくて、はて。あ、このホテルじゃなかった、と自分の旅程表を見て、判明。ずっと前から大歩危へ来たくて、ホテルの名前を何度も閲覧していたので、覚えのある名前になってたってこと。わたしは、おかしくてケラケラと笑ってしまい、ホテルのひとは、パッと引っ込んだ。大歩危ホテルまんなか さん、ゴメン。
わたしが泊まるのは、大歩危サンリバーさんだった。
船に乗れたから満足じゃ。もうお宿へ行って温泉に浸かろっと。そしてまたしても延々と、吉野川沿いを歩いて進みました。