TORABARA むつき17日

旅はじまる。家族のひとが、いくらいくら、遣いました、と、いい続ける。食べる料金が高い。サングラスの横からのぞく目が笑っていない。

けいけんを生かして、わたくしの企てる旅とは別物な旅を、やり過ごしてゆく。今日は、去年参ったお寺さんへ、行く。参道の、駅近い方にある、夜中まで開いてる洋食やさんで夕ごはん。不味かった。その後、カラオケ屋へ入る。こういう行動の趣味が、わたしには無いので、勿体ない。余計な事物。お金落としてゆくの、なんなの。とおもう。そういうのに付き合ってて、わたしはわたしを消耗するのだろうか。

お宿に行ってから、温泉入って眠る。

気怠さの伝染を、なるべく、防いだ。なにを楽しむか、家のひとの不器用の度合いが過ぎているところが、長い時間をかけて、じわじわ、伝わってくる。抑圧をされたまま世界の窓をのぞいているらしい、その、ひとのカンカクを、擬似体験する。

ひとのカンカクは、取り替えがきかない。そのまま、すごすしかない、この檻。なかんじを、聞く能力の高いわたしは、あんがい近似値で、さぐれていたりして。