午後、名もなき者、の映画を観た。NHKラジオでピーターバラカンの番組で、この映画について話しているのをかいつまんで聞いていた。時代の、周辺人物を、誰のことも知らないけど。冒頭の方のシーンで泣いた。え?感情移入した?
先人への憧れと、その道につづく、自分の熱量そのままな情を歌っている。自分自身のルーツ、宇宙の中の塵みたいな不確かな存在、それを抉るような曲だったとおもう。
自分の立っている局面で、それを歌にしてゆける。歌詞が、その時代を刻む。インスピレーションが、常に注ぐには、インスピレーションを受容できる、やわらかい自分でいる、すなおでいることなのかな、曲が、変容してゆく、それが確立していったことの強さ。映画、おもしろかった。
帰宅するには時間が早い気がして、美術見よっかな。と、電車に乗る。公園と池。スワンボートが浮かぶ眺めをたのしむ。美術館の、無料チケットを持っていたはずだと、受付の前で財布のカードをいちまいいちまいたしかめた。あるはずだけど無い。それをアザワラウような顔付きをされたようなかんじ。ここの受付のコは、態度がダメだよね、とにかくお金払って、美術を見た。
家に帰ったら、美術カードは、別のかばんに入れっぱなしだった。特典を使ってもう一回行こうか、とにかくお財布に美術カードをちゃんと戻しておく。今日は博物館の日、だったとかで特製クリアファイルのプレゼントがあった。総じて、いいんだかよくないんだか、よくわからない。
美術作品を見て回るひととき。ひまわりの入った花束も買えた。ケーキ食べた。映画観た。これらすべてできた週末になりました。よかった。