夜、映画を見た。これが、よかった。ラストシーンがあったことで、それまでの光景を思い出すだけで泣けてくる。まるでわたしが経験してきたみたいに、光り輝く思い出、もう失われてしまった。見終わってから、何回も泣きそうになる。
お友だちが恋愛感情になることがあっても、それで付き合うのは奇跡的だとおもった。だから、付き合ってたことが奇跡。恋愛と結婚は別。とくに女が、世知辛い世の中を知ってしまっていて、普段、殻をつけたまま、自分をガードしているコにとっての、伸びやかな蜜みたいな男。は、好きすぎるでしょ。というのが伝わるのであり、泣ける。
自分が失ってきたものと重なるから泣ける、というより、わたしが失ったと思える映画のリアルなかんじ。
四次元に真空になって保存される、その映像は、くり返し再生される。恋することの讃美歌のようでもあるし、恋を経た人の、諦めた草臥れ感、これを大人になったって言うのかもしれないけど
戻らない時間が煌めきすぎることに、泣けた。