TORABARA しわす2日

おそろしいほど体調が良い。腸が、とくにかろやかで快い。もう2秒に1回、体、良いね、良くない?という具合でした。丁寧な食べ方をする。自分の体に合う食べ物を選び、かなり慎重に、自分が消化してゆく適量を、知ってゆく。ちょうどよかったみたい。

鳥ちゃんが、窓のすぐそばの電線にとまっていて、横姿が見えていて、口ばしを、くの字にして鳴く姿を見た。いままで鳴き声の音だけが聞こえていて、やっと一体になってる、音と姿が見れてよかった。かわいいねー、という愛情を、ガラス越しに、ビームを送った。あんがい、鳥は敏感に、愛情ビームを受け取るかも。

このころ、ろくな人物を思い出さない。いっとき習い事したボイストレーニングの、とある先生は、プラスチック容器をつついて、さもしい昼食中だった。生徒が場所代金を払ってる、その公民館で、てめえの飯食ってる姿、見せられてもね。排泄じゃなくてマシだったんだろうか。「プラスチック容器つついて、どんな感性が育つんですか」と、質問すればよかった。声で仕事してるそうだが無名で、プライドだけ高い。

その人の指示通りに声を発して、わたしはノドをいためた。藪め。音に関して、神経をつかうなら、電車が走る真下の部屋を、レッスン会場に選ばないだろ。数え上げたらキリがない腹立たしさ。

そのひとのネットページを見に行く。顔面にコンプレックスを漂わせている。表現者らしからぬ、自信なさげで、なんだ?とおもう。三流くらいなやぶれかぶれな、単に人生が傾いたおじさんだった。お試しレッスン30分、5000円盗られたんだったか。それと公民館代金330円。レッスンではなく、これからレッスン受けていいかを、審査されたらしい。もちろん、こちらにナンクセをつけられた。あんたこそ、願い下げですってば。腫れものに触るかんじだった。

ヒリヒリする丈な場所に、けっこう行ってしまうわたくし。記憶には残る。