TORABARA きさらぎ16日

朝、明けてみて、昨日終日寝込んでいた家のひとの事情を知る。夜中にタクシーを拾い、歌舞伎町へ行った。ここまでは予想通り。そののち、ぼったくりの店へ入り、支払いを拒み、表に出て殴り合いのケンカになったらしい。

なんだそれ?

通りの人に通報され、ケイサツから、とにかくもう帰りなさい、とタクシーに押し込まれた。帰宅してみたら財布を落としていた。タクシーがまたしてもケイサツを呼ぶ。

なんだそれ?

とにかく、この話を淡々としている様子が自分に陶酔してんのかよ、という不良少年自己愛みたいなのにイラっとして、(少年じゃあるまいし)気持ちを遠のかせながら、なにか浮かばれないムードに、わたしの休日は巻き込まれてしまったと感じる。

休日料金の銀行入金をして、タクシー会社への料金振込をする。

近所にある、こぢんまりしたチロル料理屋へ行く。隣の席に座ったカップルの会話が丸ごと聞こえてる狭さ。お洒落に敏感で穴場のお店を知ってます、みたいな一見さんが、押し寄せて来ていて流行っている。予想通りの、お高くとまった輩が、店を埋めつくしていた。こういう唾の付けられ方をしているお店の居心地は悪い。

選ばれしロープの上を歩いてる最中、みたいな会話。頻繁に、私学の最高峰だと本人が鼻にかけてる学校名、連呼。女の相槌はだいたい、凄いー、だった。

こういう会話が、家のひとの耳には全く入らなかったらしい。聞きたくないことに閉ざしていられるところは見習いたいです。それにしても

家のひとのやらかしたことは救いようがなかったし、休日は、どんよりとした気配がたれこめたままだった。せっかく美味しいお店に行ったけど、あんましたのしめなかった。

TORABARA きさらぎ15日

朝からヨガへ行く。昨日の、というか今日未明のお酒が残ったまま。ベーシックな動きだけがあるクラスで、たまたま初級なやつを受講することにしていてよかった。汗が滝のように流れてお酒が抜けてゆくというもの。

動作は、ゆっくりとしていて、実は立ったままだとふらふらするほど、まだお酒は抜け切っていない。赤坂は、なんて明るさのある土地でしょう。朝、眩しいほど、地面が煌びやかだと感じる。そして近所の神社さんの名前を思い出そうとして、全然出てこない。わたしの内側で雲隠れしている。来なくていいって時には名前を忘れるのかもよ、今じゃなくていい、みたいなかんじ。

地下鉄に乗ったら空気がこもっていて急に気持ち悪くなる。地上の空気吸うために、改札へ向かい、いよいよ気持ち悪いのでトイレの方へ曲がる。多目的の、広い個室がちょうど開きっぱなしだ。入って3歩あるいて、ゲーと吐いた。あまりにもキレイでカンタンだった。手がかからないね。

地上の、空気が格別な道を歩く。杜のところ。今日は一層、空も晴れやかで緑の生い茂った様子が、なんてキラキラしているでしょう。

わたしはさっき吐いたので、こんなキレイな道を歩くのは後ろめたいとかんじた。一気に、酒が抜ける荒療治になっていて、体はびっくりしている。帰宅して、熱い風呂に入って、さらなる汗をかいて、昼になる頃から、バタンと寝た。

夜になって、梅干しおにぎり。ほうれん草と揚げの味噌汁、シャケを焼いたのを食べた。納豆も食べた。体に効くー!という食事でした。

しかし、吐くだの食べるだのをならべて書くことなかったね。今日の日記。

TORABARA きさらぎ14日

外に。飲みに行きたい日。なんかこう、鬱屈した空気があったから。そして飲み始めたら、ハシゴ、ハシゴ。家の人と一緒に飲みに行くと、ちょいちょい、厄みたいになって、まともな帰宅が出来なかった。

家のひとは、〆で牛丼を食べた、夜中、を最後に姿くらまして、おそらくタクシーを拾ったとおもう。ソロで歌舞伎町に行ったとおもうわ、行きつけのバーだとおもう。

何度も、今までも消えた。ので、もう慣れました。若いひとみたいだよね、逃走するのがクセだなんて。

一軒目でいただいた、生グレープフルーツサワーがとても美味しかった。レッドグレープフルーツ、丸ごとの果汁で作られてた。

TORABARA きさらぎ13日

しごとが終わって、家の人が作ってくれたカレーを食べて、ヨガへ行く。その街にあるデパートで、限られた余暇の時間を駆け回って、ぱっ。とお買い物してたのがよかった。

この街には、田舎臭さがあると感じる。なにかしらの温かみとしてにじむ場合と、こりゃだめだわ、という野暮なサービスに陥ってる場合とある気がする。ヨガ教室で、スタンプラリーのスタンプ7個集まりました、ケイタイ画面を見せればプレゼントが受け取れます、とのことで、見せたところ、渋られてしまう。あなたの登録している店で受け取れ、と言われた。

渋られる意味がわからない。プレゼントは全店で受け取れますよって書いてあるのに、いきなりのルール変更か?スタンプ集め終わってて騙し。みたいな対応があったことが、解せない。やわなバイトの娘だったのか、めんどうくさかったのか、選り好みして、私に対して渡したくない。とか判断したのかよ、ばーか。調布南口の、LAVA。

スタンプ集めてプレゼントもらえます企画は、そもそもがご厚意なのだから、責めてもしょうがないのだろうけど、LAVAって所の、お金の絡ませ方は、あまり感心できない。知能が低くて、サービスが出来ない娘だったのか。ちょっと可哀想か。LAVAって信用出来ない。こういうサービスの提供(気分屋の要素が入ったような対応)をつづけていくと、裏切られやすいって客におもわれちゃうよ。

TORABARA きさらぎ12日

出社の日。昼は鯖焼き定食をいただく。店に向かうとき、さばやきさばやき、と、唱えていて、注文したけれど、まわりでカキフライ定食ばかり、オーダーが入ってゆく。わあぁ、旬は、カキフライじゃね?カキフライにすれば良かった。ぜー

と思った。帰り道は、いつものぷちぷちの入ったドリンクをいただき、駅を移動して電気量販店へ寄る。写真の現像をする。一枚の中を、四分割する画面、で現像できた。この仕上がりがちょうどいいよね、ケイタイに入ってる写真を、記録として取り出して、ノートに貼ったりする。おぉ。

大葉をまとめて買ってたのをスパゲティにして食べた。細めのスパゲティを茹でる。グレープオイルでニンニク輪切りと赤唐辛子を温める。ボールに切り刻んだ大葉を入れ、茹で上がりの麺、塩胡椒をまぶして、混ぜる。ここに熱した先の、オイルを回しかけて、粉チーズもたっぷり入れて混ぜて、出来上がり。

わたしの時間を意識して、過ごせた日だった。

TORABARA きさらぎ11日

わたしがちょうど通りかかった時の、目の前で起きたこと、偶然見たことって、わたしに見せられたことなのかな。なにかしら、私への警鐘を鳴らしていたりして。起こってしまったこと、それに対処するひとたちがいるかどおかは確かめた。それで足早にその場を去る。

しかし気になって、現場に戻りはじめた。そのころ、救急車のサイレンが鳴る。直ぐに来てもらえたみたいだ、ひとまずできる限りの処置は打てたみたいだ。その場所が放置とかされるならば赤の他人でも、わたしがなにがしかを連絡をする。天から試されていたりして。わたしには、何がどこまでできるかな。

ここで、ナーバスになって、この後、飛び回る行動を控えた。人が生きて味わえる時間を、大切にしなさい。というメッセージ。美術館へ向かうはずだったけれど、途中下車した駅の、ビルの高い階にある、カフェでしばらく過ごす。

頼みたいメニューを素直にオーダーした。そののち、帰宅する方向のターミナル駅へ。お化粧カウンターでフルメイクをしてもらった。ぐずぐずしていて、かんがえても仕方がないか。本人は大変だけど周囲迷惑。島原大変肥後迷惑。

夜、部屋でずっとお化粧品を選んでいた。ネットの画面で。ズルズルゆるまる、ただただねじがゆるまってゆくみたいに。

何日か前の夢の話。

ふたりの男女が、あのひとたち付き合ってるの?とウワサされて、それは同じ夢の前回までのストーリーで、夢の中のわたしは、そうそう、と記憶がちゃんと手繰れた。夢から醒めているときに、この夢世界を全く忘れているのに、本当にどこかに実在する、もうひとりのわたしみたいだ。この、「記憶を手繰る」インパクトが強く、起きてからも思い出せる。

とにかくその、デキテル男の方に、直球で、デキテタノ?と夢の中のわたしは質問した。そして返ってきたこたえが、その語らいかたが、とても素敵だった。男のひとは、知ってる人の見た目で、しかし現実ではおよそ凡百みたいな、つまらないことしかしゃべらない奴。それが、本質がこんなに素晴らしいなんて、と夢の中での像に引っ張られてる。

わたしが憂える、教育の害。というのが、つまり後天的に学校教育を浴びてしまったことで、ツマラナイヤツニシカナレナイ害が、どうやら有るのではないか。と思っていて。

夢に登場するひとびとの、珠玉なかがやき。もともと持って生まれた質が、それぞれ、咲くべき大輪の花。みたいになることが、夢の世界での「大人」だった。行動の動機とか機微とか、人々の様子が素敵すぎて再現できない。

人間に託されたイデアを、神さまに見せられたかんじの夢だった。

TORABARA きさらぎ10日

毎日ヨガ也。夜の時間に、チャリで向かう先、かつて住んでた街。住んでた土地そばの小道を曲がりくねりながら走った。街に親しみがある。限られた時間で、ショッピングを楽しむ。

この街も、たまには来ようとおもう。都会のなかの庶民的な、その加減がちょうどいい。

通っているヨガは、自力のエステ。というかんじ。とにかく来月からは月4回、通う。何度もお得だから通うというのは、お得が動機になるのは、NO。しっくりと、その時間の中に佇む。かどおか。得だ得だと、自分を振り回すのがだめ。

ヨガが終わって、シャワー浴びてるばあいじゃないよ、美味しいパンが売ってるお店が近いから駆け込みたいよ、などとよぎっていたけれど、まあ、ごゆっくりと、体洗って、夜風の中を帰りました。

TORABARA きさらぎ9日

朝8時のヨガに行けたー!嬉しい。ちゃんと行けたわっわっわっ。

ヨガ終わって、シャワー浴びてメイクして、街へ繰り出す。ひとつ展覧会、花器展を見て、

池袋のランチへ行けたー!ずっと来たかった。春巻き3種類が旨い。ビールは、ハノイにした。ラルーにするか迷った。缶にトラの絵柄がイカすのよ。

熊谷守一美術館へ行く。おととしの夏ぶり。壁に掛かっている一枚一枚に見応えがある。どの絵がどこに掛けてあるか、壁ごと記憶になる。室内の誂えもよくて、心に残る時間になる。ここには野町和嘉さんのチベット写真集が置いてあり、なんと直筆サイン入りのご本だった。流石。

池袋に引き返して、大型本屋さんで観光先の本を選ぶ。本屋がいとおしい。レジ前の長蛇の列。本への熱望が、空間に漂うかんじ。ここは呼吸できるーと感じる場所。

しんじゅくへ移動。電化製品の店、服飾材料屋、で必要なものを購入。材料屋さん、しばらくぶりに見たら値上げがすさまじい。服の裏に施すテープは、ごひゃくえんしないくらいだったのに、3倍くらいになってた。高級な、華道とかお琴とかにならぶ、お裁縫の道になってたりして。

朝が早いと充実します。いちにちが長かったです。