TORABARA ながつき21日

昨日から、左手の親指を突き指している。寝てる間に捻ったのかな、原因はわからない。生まれてから今まで、突き指を経験したことがないことに、感謝した。動作のなかに、こんなに、左手親指は、働いているなんて気付かなかった。いろいろ不便で端折った。

髪が洗えないー。と、騒いだ。

掃除もしない。外に出て、美味しいベトナム料理をいただき、ビール飲む。本屋、ビルになっているお店で、なんじかんか過ごしてた。装飾的な本を、一冊だけ抱えて、スカイツリーに登ってお茶したらよかった。だらだらした結果、教科書みたいな石の本、木の本、を選ぶ。そののち古本屋で蝶と蛾の本を選ぶ。

博物誌といえば、東京書籍からスミソニアン監修の、すごい本が出ていました。地球博物学大図鑑。重たい本は、机の上に置いて、眺めるのかな、持ち上がらないほどの巨大な本。

お店の雰囲気も好き。

ベトナム料理屋さんへの、リベンジみたいな通いかた。3回め。

ベトナム料理屋さんに、せっかく案内したのに、しゃべっていたら麺が延びた。フォーが。その人、わたしとは親しくないのに、食事するのは初めてなのに、いきなり自分の身内の病気入院みたいな案件に、わたしを付き合わせたといえる。娘さんの手術当日に、気晴らしをするのに、誰かを付き合わせてしまうことが無神経に思える。

食事中に、離席があり、病院と電話がなかなかつながらない事態。結果は、無事に手術が終わったってことらしかったけど、誰?あなたすらよく知らないのに、その娘とかもっと知らんがな。そんな日に巻き込まないで。いよいよ麺は延びきり、食事は不味くなってた。

そこまでして誰かと付き合わなければいけない呪縛を、ひとは抱えているのだろうか、迷惑な絡みをシガラミといいます。面と向かって、なんだか肌が若々しいので尋ねたら、整形手術したそうです、顎に糸入れた。は?ええ?何にどういう重要度があるか、人によって違いますよね、そのひとは、その部分の老化が、気になるらしいのだが、面と向きあうたび、こちらのその部分老化へも厳しい眼差しがあることを瞬で悟る。それは、うざい。

会話内容に、老化防止サプリがどーのこーの、病気にまつわるどーのこーのあって、暇人(主婦)はテレビドラマを見続けてるみたいね、私は、その題名は、聞いたことあるけどさっぱり見たことなくて、途端、共通項を失ったパニックに陥る主婦。デスノートが、その人の経た骨格くらいな位置にあるドラマだったらしい。知らんがな。悪いけど。

それで、いったい何かすきなことがあるのか、いきなり骨格くらいな好きなことは何かを矢継ぎ早にたずねてくる短絡さよ。人がデジタル化してるよね。

わたしは幾度となく歩いている池袋の道路を、わたしが知っているビルに主婦連れて向かうときに、それを信じてないんだか、ご自身のケイタイ画面で道順をくいいるように見て、やたらキョロキョロとした挙動。なんなの、このひとといっしょに歩きたくないんですけど。この日だけは我慢した。置き去りにして帰ればよかったのかも。なんか無理。

いっしょに過ごしてみてわかった。好きなかんじがもしもあれば、おともだちになれたかもしれない。田舎者の主婦の、似非インテリ風、世間知らず。みたいなひとだった。どこが無神経か、なんにも本人は、わかっちゃいない。何年かして、顎の糸が朽ちたりして。そこもホラーだと思う。

TORABARA ながつき20日

週末。めざめて公園へ行き、帰宅。直前まで元気だったのに、家に着いた途端にグダっとなった。つっかけが泥っぽいから洗いましょーっと盛り上がった気持ちだったはずなのにね。

ヨガへ行き、お彼岸の和菓子買って帰宅。昼寝してたら、夕方になった。

近所老人と、デニーズへ行くことにする。近所老人は、輪をかけて不調で、気怠さが伝染してきた。会ったことも失敗。話が転がらなくなっている。金が縛る、みたいな話題だった。

身内、父だけど、時代錯誤も甚だしい田舎の糞親父だった件。彼の思想が、救いようが無いことを、旅先の様々な局面に照らしながら考えていた。人によって、栄養素の摂り方が違う。腐った話しか養分にならないひと。卑猥な話しか養分にならないひと。DNAの繋がりと、たましいは別物だ。

父のまなざしをとおしたしあわせはさぐれないことがはっきりした。あそこまで変人だとおもわなかった。性を面白半分に売り物にしてゆく。身内の病気を、わざわざ白昼に晒し、公然と後ろ指を差した。

父に、公表されるおぼえはない。それを取り繕う文言も、いちいち、物事の捉え方と、ことばの置き方がきちゃなかった。

TORABARA ながつき19日

出社。お菓子をならべて、てあたりしだいつまんで、過ごす。昼に、新しい店、魚がけっこうおいしかった。

ちらし。

仕事先の、そのひとのいうことをきくんでしょつまり、というひとがわたしに配られてきた。というのが、わたしの仕事の歴史。そして、ギョウムガイの、あまりにも知恵が劣っているかんじを、その連綿とした支配者に感じてきている。業務囚人。みたいなひとたち。

わたしに祝福があるりょういきと、結界みたいに境界線があり、今のところは、稼ぎの手段を断つことはないまま、やり過ごしている。しかし、

今回の旅は、桃源郷ではなくて、なにか闇くて縛られたような人を多く見た。土地とか時期とかがあったのかもしれないし、わたし側が、もしかしたら、日常を棄てるみたいな過ごし方した影響がでてしまってるか?

立て直ししたい。いったいどこをどうするか。下着用の洗剤リフィル買って、舟便で日本橋へわたる。

舟の、後ろ窓。

のらりくらりと帰宅。立て直し。だよなーという念でいっぱい。

TORABARA ながつき18日

寝坊をしている。しごとが忙しくて、けっこう遅くまでだった。それに、明日は出社することに急になった。

旅先で、レンタカーを借りない廻りかたは、絶滅寸前におもえる。日常の合理性を離れることが旅。と、人々よ、気づいてほしい。ほんとうは、もっともっと、野趣に富んだ旅をしたい。思いがけないことで満ちてゆきたい。

屋久島の民宿のおやじさん、わたしが特に目障りだと思った屋久杉ツアー、同じ緑色のリュックを配った軍団が、親父さんの倅が営む会社のものだったらしい。持ち物の量まで一律に指定される窮屈。

わたしは、二人連れで登山して、尾瀬の「仏」が付く名前の山。連れは、スポーツ万能みたいなおんなで、そのペースに合わせようとする必死さ、にわたしの精力のすべてを注いだため、山をかんじるということが全く無くて、そりゃ、

学校教育を経てるひとに、誰か他人に足並みを揃えてみせる協調性は備わっているだろうよ。この洗脳を解いて、儘になることこそが、未来を拓く。尾瀬登山以来、さっぱり登山から離れ、揃えた山道具の総てを、一度捨ててる。10年以上が過ぎ、再び、ソロ山行きに活路を見いだしたので、いろいろ行っている。

わたしには、ソロが、合っている。集団行動にまつわる、人目を気にする、という土台が、受け付けない。山のファッションしかり。このブランド着てます、という誇示が、ただのビニールジャンパーだろっ、て形で名前だけ付いてるところが、広告感がすごくて、めちゃくちゃにダサい。と私は思う。

TORABARA ながつき17日

久しぶりに、しごとをしているわたくし。

朝は、公園散歩した。夜は、スパゲティナポリタン。早朝から、パワフルで謎。体に、パワーが漲っている。屋久島の湧き水で、体中を浄化したのか。体内の水に、屋久島の水がすべて入れ替わったことによる、体のちょうせいが進むという感じ。

夜に、右の足先が浮腫んだ。これも、清水が体の中の悪い血を入れ替えてるときの作用におもえる。わたしが、こんなかんじという勘は、わたしという個人の、智慧とおもう。

屋久島へ行くことが出来たなんて、奇跡だった。飛行機に乗れることになった瞬間を、何度も思い出していた日。

TORABARA ながつき16日

ホテルでゆっくり滞在した。

観光案内所へ行ったら、一点張りみたいに、バス一日券で、市内を回れ。とのことだった。もっと早くホテル出発してにちかばちか、霧島神宮さんへ向かえばよかったのかも。途中までで行けない、と、もしなったとしても、その場所へ向かいたい気持ちが大事。

市内の観光は、なんか、一筋縄にいかなかった。点で、どこかへ降車して、ちょろちょろと周辺を歩いてみる、という行動様式が、好きじゃないんだよね。バス、一方通行ですよ、と聞いてたのに、途中、Uターンします。ここも乗り逃す。

産業遺産の地へ到着して、わたしはそのバス一日券をにぎりしめたまま降車したわけだが、めざとくその紙の券を察知した入口にいた案内娘、バイト。が、その券は、ここ割引無いですから。ハガキ差し上げてますから。と口をきいてくる。

は?割引があるかどおかを聞いてないし。なんか、恥ずかしい紙を手に握ったままのような居心地になる。ここは、何がありますか?異人館に行きたいんです。しかし、ちゃんと案内が出来ない娘。車道が三叉路になっていて、歩く場合の、歩道と歩道橋を、しっかりしゃべれるひとが、その娘に限らず、近辺のサービス業するひとたちの中に誰一人いなかった。

産業遺産だそうです。薩摩ガラスの店へも入る。花瓶で、年寄り臭い、退職祝い用のやつ、が良かった。緑色のがいいわね

海に足をつけてみたい。とおもってたのだが、それらしき方角へ向かうと、突然のどしゃぶり。天がわたしに海へは行くなや、と言ってるみたいだった。セブンで、雨宿り。傘も買う。

異人館。かなりすてきな建物

異人館に入る。出る。時間調べてバス停で待つも、トラップ。「異人館」って名前のバス停は、バス会社によって二箇所あるなんて。三叉路の、Vの字の向こうにバスが来てるのが見える。

仕方ない。入りたくなかったところへ入り、ハガキももらう。文字読むのがだるいんだよね、メインの屋敷見る前に、とっととバス乗って、水族館へ行きたい気持ち。1600円を捨ててるよね、とにかくその敷地を出た。

バスに乗って、どこかむしゃくしゃしていたのだけれど、窓の外をふっと見ると虹。

あれあれ?虹見えてる

水族館に到着したら、大きな虹が堂々とかかっているのが、正面で見れた。今日は、これで良い。と言われたみたいだった。

たまかいさん、こんにちはー

鹿児島中央駅前の、屋台村に入り、鹿児島産、うなぎをいただきました。美味しゅうございました。

バスに乗って空港へ。この旅は、これでおしまい。

夜の飛行機

TORABARA ながつき15日

晴れた。

民宿は、男女最大6名が泊まれて、おトイレは1コ。わたしに、これは無理だった。昨晩、夕食時に、こちらも長机でずらっと顔を合わせる、とにかく。隣室の無口めの男が、食後にありえないくらい爪楊枝を口中に掻き回していて、おいおい、食卓の視界に入るところでそれはやめろよ、というか、こいつと同じトイレは、無理。と思いました。今朝、せめて隣人たち、早々に出かけてくれたらよかったのですが、ダラダラしてるので

おトイレ行くのをやめて、早いバスに乗った。

晴れ渡る、南国風景
咲き誇る、花
ハイビスカス

栗山橋から歩いて海に出る道の、手前に、砂地になっていて、歩いて、海辺の植物の茂みから、ヤクシカが急に走り出した。慌ててカーブを曲がりきれないほどで、ぐっと左に舵を切ってから体を倒しながら右へ走っていきました。

きゃっほー!!野生の屋久鹿に、遭遇できたなんて、これも奇跡に数える。この光景は目の裏に焼き付けた。

それと、記録しておくこと。わたしはこの道で着替えたっ。滝に行くのに長いズボンはちがうよなーと思って、短パンになる。誰も来ませんように。ちゃんちゃん
滝の入り口
あおあおしています
こんな道
滝が近い辺り
ふんだんに水
大川の滝
ぐっと近づいた
わっ!虹が出たっ
滝をみた後に、港へ向かう。大きな葉っぱだねー
フェリーに乗る
港をはなれて
よいお天気
開聞岳が見えてる
光のシャワー
桜島が見えまして、

鹿児島港へ到着した。ホテルへはタクシーで行く。夜の天文館あたりをさんさく。お土産に、焼酎を選ぶ。お洋服の試着して、

一晩迷ったけど、買っちゃうか

TORABARA ながつき14日

縄文杉へ、まさか歩いて行けると思っていなかった。チャンスの神さまの前髪。昨日、観光案内所に現れたひとが早朝登山バスチケットを購入した、その時に、日帰りで行けるって知った。この運び。

早朝のバスは、10分早く、暴走していて、わたしは宿から懐中電灯でかろうじて山切り拓いた狭い道を下り、公道へ踊り出た、そのしゅんかんに、バスが来て、乗れた。やや、1分おそかったらのれなかったってば。開いた目がふさがらないような驚いたままなじょうたいで屋久杉情報館に到着。

真っ暗な中、屋根付きの空間から溢れるほどの人・人・人。この日、さんびゃくにんくらいが登山したみたいよ。空には月や星が見えてた。

5時20分のバスで出発。登山開始は、6時。

むこうの雲に朝日のピンク。

山から湧き水があるのを、両掌を柄杓にして、口に持ってゆく飲み方で、喉を潤す。水筒には熱い日本茶を淹れてきている。梅干し。自分で漬けた大粒なのをラップして持ってきている。最高だった。いつまででも歩ける、水とミネラルだね。干し無花果もおやつに。

木々が生い茂る、空気がおいしいところ
木が枯れることもドラマチック
もともと木材を運ぶトロッコが走ってた跡地を、延々と10キロ歩くってコースです
水平に木の葉が伸びゆくかんじ。生命力が満ちている。
こんなかんじの道。
葉っぱに厚みがある感じ
大山神社さんに、道中の無事を祈った。苔の階段がすてき。
この辺りは若い木だね
長い時間の中で、ゆっくり曲がったのかな。
光の照す森
わー、いい感じに光る
光りの撮影会。なんまいか撮った。
あおい
何筋もの光
川は、いくつも越えた
左下に自分の指がぼやけてうつってるね、クセかも
三代杉
晴れてて、みどり
大きいよね
翁杉
ウィルソン株
大きい大きい
夫婦杉
北展望台に到着したとき、どしゃぶりになる。一帯に霧がかかって、幻想的な世界になった
来ましたねー
霧の中の、縄文杉
霧の一帯
正面展望台
もっと近寄って見たい。さわってみたい。こんにちは、杉さん。わたし、やっと、来ましたよ、と話かけた。

ここに来るなんて夢。旅の力は、すごい。

ガイド付き軍団が、全て下山するのを待って、独り占めをする時間。それにしても、ガイドの蘊蓄って、うるさかった。日本語がひっきりなしに聞こえている山の中って、金輪際ごめんだわ、とおもう。何かのレースみたいに、マナーだのタイムリミットだのに縛り合う、見張り合う、比べ合う要素。

この日に泊まった民宿の主が、この島でガイドという職業を立ち上げた創始者だった。観光化して、収益で島を潤す。同時に、歴代の先人が賢者だったからこそ今の屋久島があることを、敬う。島の尊厳を体現するような人物だった。縄文杉へは、最大で7名くらいのガイドツアーでしか行けないように、整えたいらしい。

率直にわたしの意見を申し上げた。木と遠い。なんなら手で触ってみたい。間近で匂いを嗅ぐとか、実感をしたい。

ここに関しては、展望台を4メートルの地点に設置する案を出していたらしく、協議する学者連中15人くらいのうち3人しか賛同しなくて廃案になったらしい。残念でした。

山道、宮之浦岳へつながっているほうへ、少し足を踏み入れて、昼食。ちかくでカエル?が鳴く声が聞こえているよ
木の形態がさまざまだった。
ばんざいしてるみたい
陸橋から白い花が咲いてるのが見えて、引き返してシャッターをきる。
化け物みたいに大きな葉っぱ。シダ類ですな。

事前に5種類くらい、葉っぱの名前を覚えてから山に入ると、山の中で見つける楽しみができる。天候が好き時で、登山してるひとがすくないときはあるかな。宮之浦岳への一泊登山を試みてゆけるとき、登ることを憧れる。もともと女人禁制だったらしいから、遠慮のきもちがあるというか。ツアーでしか行けない流れは、わたしにはそぐわない。ツアーが牛耳っていることに、わたしの内なる自然の聲が、がっかりしている。