TORABARA はづき30日

公園へ行く。朝のヨガへ行く。電話屋さんに寄り、dアカウントを再発行していただく。花屋さんでブーケを入手。

電話屋さんの冷ややかなサービス。てめえらが提供しているサービスを、案内することに課金するらしかった。課金をしない範囲で、そのIDとやらの再発行をいただけますか。もともと客側に付与しているポイントを知らせるのに、身分証を3回くらいコピー取られた。コノヤローなかんじ。

花屋に、イチヂクの鉢があった。庭植えをして繁らせたい。というおもいと、植えていい土を、持っていなかったっけ、何故、ままなる土地が無かったっけ、と愕然として、泣きそうになった。こんなはずじゃないカンカク、起き抜けに、何故に私は、子供を育ててなかったかと喪失しているカンカク、わたしの現世のじょうたいと、本来のたましいが何重かになっていて、はっ。とするカンカク。

イチヂク、植えたい。という幻惑は、残ったまま。

家の掃除して、換気扇とか流しとか、浴室の水回り。海藻の昼ご飯食べて、いよいよ、今日、取り掛かる。布のバッグ作り。

机の上を広く作業台にして、廊下にアイロンスタンドを設置して、集中すること5時間弱。ほぼ出来上がり、ファミレスに待ち合わせて、披露した。わたしは、布のバッグを作っていればいいという職に、今いない。そもそも、この時代に、布のバッグに値打ちがあるとは考えにくい。作業に向き合う、一呵成の時間が、価値があることになるかな、エルメスのスカーフ一枚分くらいの価値を生み出すとすれば、だいたい、1カ月、5個、バッグ作りたい。

44マンエン。になるならば、職を、バッグ業に替えよう。(エルメス・カレで換算)

翌日、スナップボタン縫って、仕上がりました。

TORABARA はづき29日

ヨーグルトにメロン入れたよ、美味しかったー。

週末なので、ありったけ翌週に残さないように仕事を片す。入浴して、その間もずっとカレーライスを煮込んでいる。チーズやワインもいただいた。

ベランダの物干しを見渡すと、ミニタオルが、屋根とか樋らへんへ飛んで、引っかかってる。布団叩きの柄を伸ばして、とりあえず、地面に落とした。

雑草が生い茂った庭に入って、ぐるり周り、ミニタオル。を取った。雑草の天下を取った様子、堂々と聳える、ここに世界が立ち現われてるかんじに感嘆している。ぜんぜん様子が違ってゆくという、自然。

見たことある、実を付けてるやつ、これが生えてきたいきなり感が、すごい。

わたしの育った土地に、同じやつ、生えてた。

TORABARA はづき28日

朝のお買い物、山芋。夜のお買い物、クロワッサン。ヨーグルト。メロン。キャベツ。アロエ。ナタデココ。などです。

ヨガに行ったら申し込んでたレッスンが無くて代講になる、(こちらの意向を聞かないまま)こういう運用って、こちらが能面になる要因になる気がする。

ショクバの、引っかかる所は、女子って、とくちょうって「場の征服欲がへんな強さ」。ラジオから流しっぱなしにしててライブ感がある、みたいなトークにいっけんおもえるけれど、騙されてても何処へも行けないやつ。ヒエラルキーを仮面で覆う、なんともヒヤヒヤする何かを孕む。

TORABARA はづき27日

5時30、しごとおわり。昼は、冷麺。夜はシュウマイと、ブロッコリー茹でたやつ。

今年、暑いっていうけれど、わたしは梅雨時期に、高温に順応するように、体の仕様が変わるというか、怠い日があって、夏の体になっているみたいで、体が賢すぎる。

それでほんの少しの涼風が、寒いくらいだった。

山へ行くバスの中に帽子を忘れた。カンカン照りにならなくてよかったヨ、まさか山行きで帽子無しになるなんて。頭を守ることは大事。山の中ではスカーフを頭に巻いて、しのいだ。

頭にはスカーフ、オペラを口ずさむわたくし。霧から人影がふたり、立ち現われて、ぎょっとしただろうとおもう。わたしからは全く目を合わせられなかった。

バス会社に昨日電話したら、やっぱり座席に置きっぱなし。宅急便で送ってくださるの、きょうしゅくです、午後に、届いた。帽子は、もうそろそろじゅみょうだし、捨ててもらう、でも良かったのかな、届いてみて、毛ばだっていて、戻ってきてしまったか。とおもった。帽子が入っていた紙袋が、その土地から来た、秋田の空気で、よかった。

TORABARA はづき26日

公園に行った後、洗濯して、植物に水やりした。

ランポー玉 またしても花咲く

秋田の、海藻とか畑のキャビアとか、体に良さそうな、粘りけがあったりする、一揃えを、山芋のすりおろしの上にのっけて、頂きました。

トロわかめ、あかもく、とんぶり、じゅんさい。

TORABARA はづき25日

出社。大きな四角い布の中央を丸くくり抜いてウエストにしてあるスカートを穿く。それで自転車に跨った。長いところがチェーンに絡まったりしませんように、が、まんま絡まった。

自転車を停めて、というか進まなくなり止まって、チェーンからちぎるようにスカートの裾を引っ張り出した。さいあく。そんなにちぎれなかったけど、スカートの裾が自転車のオイルで少し汚れて、少しちぎれてもいたことは、悲しい。一旦帰宅するか、いや、このまま行く。

朝の寄り道先は、変更する。神社行きたかったけど、公園にした。ガシガシ前へ進む。そんな日。

時間のよゆう。

旅の余韻。奇跡が重なってゆく旅になった。自然公園保安官の、ヤマオカさんは、わたしの紳士録に書き加えるほどの、好人物であった。山に入っている同士の、一期一会なかんじ。親しみを含む、思いやるかんじが、いいよね

写真を、わたしの後ろ姿を、何枚も撮っててくださったカメラマンさんの、奇跡。出合うタイミングの絶妙さ。なにもかもうまくゆく。というのを、旅してる時に体感している。わたしの地味な日常では、この宇宙のダイナミズムは、隠れてしまっている。日常に於けるその恒常的温度すらを変えるほど、自分自身に向けるニンシキが変わる、ステージが変わったわたし。嬉しくて幸せな出来事だった。

TORABARA はづき24日

午後2時発の、空港行きバスに乗る日。

県立美術館の藤田嗣治さんの、「秋田の行事」を見たらいいよ、朝はゆっくりホテルで過ごそう、なはずが、放浪したり道に迷ったりして、ギリギリ、10分もないようなギリギリでバス停に辿り着きました。

朝、千秋公園に市場が立っていた。ここを、廻る。自然農法で作った、野菜とか並んでいた。お抹茶を見つける。青大豆で作ったイヤリング。白神山地に生えてた草を摘んで乾かしてお茶にした、というのも買った。よい出会いだった。コーンポタージュスープを、試飲させてもらったやつ、美味しすぎて、目が醒めた。

朝の蓮の池
御隅櫓

神社さんへ、行く。彌高神社さんは、紋がふたつ並んでいて、雰囲気が、独特だった。

しばいぬをなでてもいいよ、というテントがあり、よしよし。とくびのうしろをなでた。

桜の木とか噴水。
芝生地帯

バスがちょうど来てたので乗った。紙のお店に行ってみたら定休日だった。

平屋。ここで連綿と商売がつづいていることに感銘がある。
この建物、デザインも、構造も、日本の宝だ。贅を尽くしたお部屋の調度が、よかった。板床の、板と板の間に、漆を垂らしたですって、豪胆な極み。地下の基礎工事に建物の三倍費用かけた。大きな地震でひびひとつはいらなかった!

竿頭祭りの実演があるのに、空港行きの時間になるから帰るしかなかった。そして直後、道迷いをして、

せっかくホテル真横に美術館あったのに、行かないまま時間切れになってる。次に来るための口実みたいになった。行き当たりばったり、がある旅、だからこそ、好いのだけどね。

飛行機出発が30分遅くなるとかで、わっぱ飯をいただいた。これも、よかった。秋田に、すこしでも長く滞在できるといいなという願いが叶った。

わっぱ飯と、納豆。

水筒に、秋田の日本酒を入れていた。なにげにお食事のとき、飲む。それと、空港検査のとき、日本酒ですと申告したら、係のおねえさんが匂いを嗅いでたしかめますね、クンクンと日本酒の香りたしかめてて、なんかニヤリと笑い合った。日本酒王国なのだね、こころゆるまる旅しました。

TORABARA はづき23日

朝、4時に起きる。5時、温泉に入り、ヤクルトを3本氷入れて飲む。ここに泊まったときの儀式みたいになってる。

7時18分発、新幹線。席を指定しない買い方を、改札にいた係の方が、券売機まで付き添ってくださり手続き出来た。

乗り換えがたった3分。なんとか走って、それらしきバスに乗る。出発。地図を途中で買いたい。これも、バス運転手さんが親切をくださり、アルパこまくさにて入手。

秋田駒ヶ岳

雨ではないけれども濃霧。こんな日に山には入らないこと。と事前には思ってたのだが、無理ないように恐る恐る、無理っておもったら引き返す。と決めて入山。

わたしの動物的勘で、熊の気配がむんむんしている場所だった。わたしがここを通ることを、とにかく熊に伝える。道中、鈴を鳴らし、大声で歌を歌い続けた。オペラ。音程を、練習しよっと。モーツァルト魔笛の中から、夜の女王のアリア。つづきまして、韃靼人の踊りのメロディ。ハハハとかトゥトゥトゥトゥとか、ハミングしてた。

道中の、お花が繊細で、咲く時を知ってる。という存在なことに、わたしの心は踊っている。お天気がよいときは、どんなふうだろうか、まるで雰囲気が変わってそう。

ウメバチソウが、この日、花盛りでした。
トリカブト。伸びやかな旬を迎える花。
なんてなんてささやかな美しさ。水滴を纏った、ヒカゲミツバ。
火山の岩っぽい山、見えてます
新道、進んでいきましょ。
おおお!ここで大きな蛙が跳ねて右の茂みに入る。背を向けてじーっとしている。こちらも負けじとじーっと見てたら、もうわたしがいなくなったかどおか、蛙が首をまわして振り返って、可笑しかった。
セイヨウオオバコ
ヤマハハコ
オオハナウド
アザミ。ノアザミ?
ワイルドな光景。花が木みたいにぐいぐいと巨大になったかんじ。霧のなかで映える。
イタドリ
ホタルブクロ属ききょう。風鈴でいうところの紐が長いタイプ。
この紫陽花の花芯の淡いピンク色が、なんてなんてかわいいの。しばらく魅入っていて

花に夢中で、ゆっくりと、登る。大きな岩があったのでカメラ向けたら、にゅーっと動くものがある。蛇!

蛇が立派に育ち、生息している、なんて豊かな山!

巳年なので蛇の写真は宝物だね。

エゾマツ
エゾリンドウ
ワレモコウ
ヒヨドリバナ
なんか霧なまま
お花畑を進む。

初めて行く場所で、視界に波立った水と、黒い土と、枯れた板って、なんてシュールな視界だったでしょうか。とりあえず、板の道を進み、人造物の屋根のシルエットが浮かび上がったときの安堵感ったらなかった。

ここはどこ
この光景は、記憶に残る。
霧の、記念写真。

山小屋の中に、自然公園管理局の保安官さんが3人いらして、山小屋の床修理をされていた。登山を労われ、もうここで下山することにした。シャクナゲコースは、初めて歩くひとには難しい。保安官のうちのひとりが、先日の大雨で沢がどうなったか点検するためシャクナゲコースを歩くから、後ろから付いていくように勧められた。

ありがたい。秋田駒ヶ岳を歩いて40年のベテランさんと山歩き出来たのだ。

横岳登頂

ここから下山する途中に熊出没の痕跡があった。アリの巣を掘ったらしい。生々しい木皮の剥がれ。だいたい1カ月前のものらしい

ひー
保安官さんの後ろ姿
よく花を保ったね、コマクサさん。
オキナクサ属
アオモリアザミ

こちらは高山植物ってよりも野草だよ、とのことでした。

保安官さんは、朝購入した地図を書いた人、御本人さんでした。ガイドを直々にいただき、贅沢な同行でした。山を下りた。

アルパコマクサから、田沢湖をのぞむ。

午後、下界は晴れていた。田沢湖遊覧船に乗る。とくに御座石の神社さんの辺りが、青色がおどろくほどの水青色だった。

光が降臨
わわわ、この青
すごい、いい場所だね
湖の上に虹が出ていた。もっと濃い色で、虹だったんですってば
ババヘラアイス、出没してた
田沢湖駅さようなら
蓮の池。ライトアップしてた。
束の間、秋田の街に花火。試してたのかも。↑にじむがめんのなかにはなびのひかりがあるクイズみたい。

ぶ厚い体験があった一日でした。