TORABARA きさらぎ18日

自宅に居て、夜ヨガへ行かない珍しい日。すぐにワインに手を伸ばす。美味しいね。

先月の、実家と問答した件が、ずっと引きずってしまってる。わたしの気持ちが翳る。何者かであること。にしがみつきたい人は、近所公民館での役割までも自己紹介したいのか。年寄りの尊さがあるとして、どこかの国の老人は、毎朝の太陽は自分達が山に祈るから昇る。自分達が太陽を昇らせている、という自覚が自尊心になっているらしい。ほんとうに太陽は、そのひとたちの祈りで昇っているかもしれないね。

実家のひとのいう、何かやってることとは、隣人との差、誰かとの比較、で自分が何者です、と名乗っているにすぎない。ここに、わたしは嫌悪をおぼえている。所詮がつまらないものさしをあてて測ってるにすぎないってこと。それを我が特技として名乗ることは、我(ガ)の唾でしかないとおもう。なにか偉いのかソレ?誇りではないようにおもう。自己紹介の自慢項目羅列にかんする浅はかさについて更に言うけど、

コツコツと、何の営みがあるか。について、己の住空間にある風呂場の床。こそをコツコツと磨け。と思っている。おトイレ然り。お部屋。お台所。

そこがおざなりなまま。生活に関する、なんにも世話が出来ない、浮薄ないんしょう。口先で何こそしゃべるのか。まずは、自己を愛し、自分の身体を健やかに保ち、身の回りの手入れを行き届かせる。ことが基本だ。そこを他人まかせにして、なにはどう汚れるかのメカニズムから目を逸らしたままの、感性は、あてにはならないように、わたしは考える。恥部汚物を知るからこそ、美しくならずにはいられない。

アマチュアのまやかしの騒ぎ、に巻き込んでいらなかった。ここまでが、挿絵の提供をした丈なのに、「自慢出来る活動内容を」紹介することを求めてくることへの怪訝なきもち。なんというか、暮らしに対する意識で、相違があり、物事の置きかたがいちいちわたしには引っかかる。わたしの暮らしは祈りそのものに近い。

そう、それだわ。太陽へ祈る。ただただ、祈っている。

TORABARA きさらぎ17日

夢見。お船に乗る日に、勤め先に居て、日付けが変わる頃に船は出航するけど、一旦帰宅してたら、もう時間、間に合わない。それで、わたしは何故か制服を着ていて、さすがに制服のまま旅に出たくないよな、もう、船着場へは向かうことにして、たしか港の一帯は市場になっているはずだから、適当に服も買おう。

この、電車の路線が、特殊な車両で、2階がテラス席になっていて円座で、遊園地にあるダゴダって乗り物みたいな座席。ストーブの上にポットがかけてあり、お湯が沸いている。このお湯を注いでもらってコーヒーのサービスも受けられるみたい。座席は材質は、ポリプロピレン。座面が黄色のイス。オレンジのイスもあった。一周、凸ったラインをデザインされていて、しゃれてた。外国の人ばかり乗ってた。おとなしく座るひとはいなくて、手すりに体重をかけて、椅子の上に立ちそうになりながらしゃがむひととか。おもいおもいに過ごしていた。

駅は、案内のカウンターに、制服姿のキチンと化粧した女性がふたり。このひとたちに私は、今から一旦家に帰ったほうがいいか、とか相談した。飛行場みたいな高い天井のホールになっている。わたしが改札を入ったのは、特急も止まる大きな駅だったのに気が急いて、隣の駅まで歩き始めたりしていた。線路に沿って歩いてる時に、線路上には荷台を付けたトラックも走っていた。岩の肌が剥き出しになった地層とか、木々の茂った谷を、通りながら眺めた。

道中。な夢で、夢からさめてもずっと、なんだっけ、どのように辿り着けばよいっけ、と考えていた。なんか、壮大だった。

今日は出社して、またしても帰りに、大型電気店に寄り、写真現像をしたり、旅の準備のちょっとしたものを購入。持ち運ぶための歯ブラシ用キャップ、文房具の糊で、軽いやつ。

乗り物酔いの薬で、船に乗る。と店員さんに話したら、いっしょにしゃがんで、どの箱の薬がいいか、選んでくださった。このとき、夢の中の物語世界が現出したかんじ。こっちだと一日に一錠飲む。あっちだと、一日もし効かなかったら三錠まで飲めますよー。ソフトな効き方のほうがいいかもー、とか話した。

TORABARA きさらぎ16日

朝、明けてみて、昨日終日寝込んでいた家のひとの事情を知る。夜中にタクシーを拾い、歌舞伎町へ行った。ここまでは予想通り。そののち、ぼったくりの店へ入り、支払いを拒み、表に出て殴り合いのケンカになったらしい。

なんだそれ?

通りの人に通報され、ケイサツから、とにかくもう帰りなさい、とタクシーに押し込まれた。帰宅してみたら財布を落としていた。タクシーがまたしてもケイサツを呼ぶ。

なんだそれ?

とにかく、この話を淡々としている様子が自分に陶酔してんのかよ、という不良少年自己愛みたいなのにイラっとして、(少年じゃあるまいし)気持ちを遠のかせながら、なにか浮かばれないムードに、わたしの休日は巻き込まれてしまったと感じる。

休日料金の銀行入金をして、タクシー会社への料金振込をする。

近所にある、こぢんまりしたチロル料理屋へ行く。隣の席に座ったカップルの会話が丸ごと聞こえてる狭さ。お洒落に敏感で穴場のお店を知ってます、みたいな一見さんが、押し寄せて来ていて流行っている。予想通りの、お高くとまった輩が、店を埋めつくしていた。こういう唾の付けられ方をしているお店の居心地は悪い。

選ばれしロープの上を歩いてる最中、みたいな会話。頻繁に、私学の最高峰だと本人が鼻にかけてる学校名、連呼。女の相槌はだいたい、凄いー、だった。

こういう会話が、家のひとの耳には全く入らなかったらしい。聞きたくないことに閉ざしていられるところは見習いたいです。それにしても

家のひとのやらかしたことは救いようがなかったし、休日は、どんよりとした気配がたれこめたままだった。せっかく美味しいお店に行ったけど、あんましたのしめなかった。

TORABARA きさらぎ15日

朝からヨガへ行く。昨日の、というか今日未明のお酒が残ったまま。ベーシックな動きだけがあるクラスで、たまたま初級なやつを受講することにしていてよかった。汗が滝のように流れてお酒が抜けてゆくというもの。

動作は、ゆっくりとしていて、実は立ったままだとふらふらするほど、まだお酒は抜け切っていない。赤坂は、なんて明るさのある土地でしょう。朝、眩しいほど、地面が煌びやかだと感じる。そして近所の神社さんの名前を思い出そうとして、全然出てこない。わたしの内側で雲隠れしている。来なくていいって時には名前を忘れるのかもよ、今じゃなくていい、みたいなかんじ。

地下鉄に乗ったら空気がこもっていて急に気持ち悪くなる。地上の空気吸うために、改札へ向かい、いよいよ気持ち悪いのでトイレの方へ曲がる。多目的の、広い個室がちょうど開きっぱなしだ。入って3歩あるいて、ゲーと吐いた。あまりにもキレイでカンタンだった。手がかからないね。

地上の、空気が格別な道を歩く。杜のところ。今日は一層、空も晴れやかで緑の生い茂った様子が、なんてキラキラしているでしょう。

わたしはさっき吐いたので、こんなキレイな道を歩くのは後ろめたいとかんじた。一気に、酒が抜ける荒療治になっていて、体はびっくりしている。帰宅して、熱い風呂に入って、さらなる汗をかいて、昼になる頃から、バタンと寝た。

夜になって、梅干しおにぎり。ほうれん草と揚げの味噌汁、シャケを焼いたのを食べた。納豆も食べた。体に効くー!という食事でした。

しかし、吐くだの食べるだのをならべて書くことなかったね。今日の日記。

TORABARA きさらぎ14日

外に。飲みに行きたい日。なんかこう、鬱屈した空気があったから。そして飲み始めたら、ハシゴ、ハシゴ。家の人と一緒に飲みに行くと、ちょいちょい、厄みたいになって、まともな帰宅が出来なかった。

家のひとは、〆で牛丼を食べた、夜中、を最後に姿くらまして、おそらくタクシーを拾ったとおもう。ソロで歌舞伎町に行ったとおもうわ、行きつけのバーだとおもう。

何度も、今までも消えた。ので、もう慣れました。若いひとみたいだよね、逃走するのがクセだなんて。

一軒目でいただいた、生グレープフルーツサワーがとても美味しかった。レッドグレープフルーツ、丸ごとの果汁で作られてた。

TORABARA きさらぎ13日

しごとが終わって、家の人が作ってくれたカレーを食べて、ヨガへ行く。その街にあるデパートで、限られた余暇の時間を駆け回って、ぱっ。とお買い物してたのがよかった。

この街には、田舎臭さがあると感じる。なにかしらの温かみとしてにじむ場合と、こりゃだめだわ、という野暮なサービスに陥ってる場合とある気がする。ヨガ教室で、スタンプラリーのスタンプ7個集まりました、ケイタイ画面を見せればプレゼントが受け取れます、とのことで、見せたところ、渋られてしまう。あなたの登録している店で受け取れ、と言われた。

渋られる意味がわからない。プレゼントは全店で受け取れますよって書いてあるのに、いきなりのルール変更か?スタンプ集め終わってて騙し。みたいな対応があったことが、解せない。やわなバイトの娘だったのか、めんどうくさかったのか、選り好みして、私に対して渡したくない。とか判断したのかよ、ばーか。調布南口の、LAVA。

スタンプ集めてプレゼントもらえます企画は、そもそもがご厚意なのだから、責めてもしょうがないのだろうけど、LAVAって所の、お金の絡ませ方は、あまり感心できない。知能が低くて、サービスが出来ない娘だったのか。ちょっと可哀想か。LAVAって信用出来ない。こういうサービスの提供(気分屋の要素が入ったような対応)をつづけていくと、裏切られやすいって客におもわれちゃうよ。

TORABARA きさらぎ12日

出社の日。昼は鯖焼き定食をいただく。店に向かうとき、さばやきさばやき、と、唱えていて、注文したけれど、まわりでカキフライ定食ばかり、オーダーが入ってゆく。わあぁ、旬は、カキフライじゃね?カキフライにすれば良かった。ぜー

と思った。帰り道は、いつものぷちぷちの入ったドリンクをいただき、駅を移動して電気量販店へ寄る。写真の現像をする。一枚の中を、四分割する画面、で現像できた。この仕上がりがちょうどいいよね、ケイタイに入ってる写真を、記録として取り出して、ノートに貼ったりする。おぉ。

大葉をまとめて買ってたのをスパゲティにして食べた。細めのスパゲティを茹でる。グレープオイルでニンニク輪切りと赤唐辛子を温める。ボールに切り刻んだ大葉を入れ、茹で上がりの麺、塩胡椒をまぶして、混ぜる。ここに熱した先の、オイルを回しかけて、粉チーズもたっぷり入れて混ぜて、出来上がり。

わたしの時間を意識して、過ごせた日だった。

TORABARA きさらぎ11日

わたしがちょうど通りかかった時の、目の前で起きたこと、偶然見たことって、わたしに見せられたことなのかな。なにかしら、私への警鐘を鳴らしていたりして。起こってしまったこと、それに対処するひとたちがいるかどおかは確かめた。それで足早にその場を去る。

しかし気になって、現場に戻りはじめた。そのころ、救急車のサイレンが鳴る。直ぐに来てもらえたみたいだ、ひとまずできる限りの処置は打てたみたいだ。その場所が放置とかされるならば赤の他人でも、わたしがなにがしかを連絡をする。天から試されていたりして。わたしには、何がどこまでできるかな。

ここで、ナーバスになって、この後、飛び回る行動を控えた。人が生きて味わえる時間を、大切にしなさい。というメッセージ。美術館へ向かうはずだったけれど、途中下車した駅の、ビルの高い階にある、カフェでしばらく過ごす。

頼みたいメニューを素直にオーダーした。そののち、帰宅する方向のターミナル駅へ。お化粧カウンターでフルメイクをしてもらった。ぐずぐずしていて、かんがえても仕方がないか。本人は大変だけど周囲迷惑。島原大変肥後迷惑。

夜、部屋でずっとお化粧品を選んでいた。ネットの画面で。ズルズルゆるまる、ただただねじがゆるまってゆくみたいに。

何日か前の夢の話。

ふたりの男女が、あのひとたち付き合ってるの?とウワサされて、それは同じ夢の前回までのストーリーで、夢の中のわたしは、そうそう、と記憶がちゃんと手繰れた。夢から醒めているときに、この夢世界を全く忘れているのに、本当にどこかに実在する、もうひとりのわたしみたいだ。この、「記憶を手繰る」インパクトが強く、起きてからも思い出せる。

とにかくその、デキテル男の方に、直球で、デキテタノ?と夢の中のわたしは質問した。そして返ってきたこたえが、その語らいかたが、とても素敵だった。男のひとは、知ってる人の見た目で、しかし現実ではおよそ凡百みたいな、つまらないことしかしゃべらない奴。それが、本質がこんなに素晴らしいなんて、と夢の中での像に引っ張られてる。

わたしが憂える、教育の害。というのが、つまり後天的に学校教育を浴びてしまったことで、ツマラナイヤツニシカナレナイ害が、どうやら有るのではないか。と思っていて。

夢に登場するひとびとの、珠玉なかがやき。もともと持って生まれた質が、それぞれ、咲くべき大輪の花。みたいになることが、夢の世界での「大人」だった。行動の動機とか機微とか、人々の様子が素敵すぎて再現できない。

人間に託されたイデアを、神さまに見せられたかんじの夢だった。