TORABARA さつき18日

午後、名もなき者、の映画を観た。NHKラジオでピーターバラカンの番組で、この映画について話しているのをかいつまんで聞いていた。時代の、周辺人物を、誰のことも知らないけど。冒頭の方のシーンで泣いた。え?感情移入した?

先人への憧れと、その道につづく、自分の熱量そのままな情を歌っている。自分自身のルーツ、宇宙の中の塵みたいな不確かな存在、それを抉るような曲だったとおもう。

自分の立っている局面で、それを歌にしてゆける。歌詞が、その時代を刻む。インスピレーションが、常に注ぐには、インスピレーションを受容できる、やわらかい自分でいる、すなおでいることなのかな、曲が、変容してゆく、それが確立していったことの強さ。映画、おもしろかった。

帰宅するには時間が早い気がして、美術見よっかな。と、電車に乗る。公園と池。スワンボートが浮かぶ眺めをたのしむ。美術館の、無料チケットを持っていたはずだと、受付の前で財布のカードをいちまいいちまいたしかめた。あるはずだけど無い。それをアザワラウような顔付きをされたようなかんじ。ここの受付のコは、態度がダメだよね、とにかくお金払って、美術を見た。

家に帰ったら、美術カードは、別のかばんに入れっぱなしだった。特典を使ってもう一回行こうか、とにかくお財布に美術カードをちゃんと戻しておく。今日は博物館の日、だったとかで特製クリアファイルのプレゼントがあった。総じて、いいんだかよくないんだか、よくわからない。

美術作品を見て回るひととき。ひまわりの入った花束も買えた。ケーキ食べた。映画観た。これらすべてできた週末になりました。よかった。

TORABARA さつき17日

雨。の中をポンチョ着て公園へ行く。

この花の芳香。ツンとした匂い。

週末よ。ケーキ頂いちゃったりして。一番美味しそうに見えたピースを持ち帰った。コーヒーもおとす。

雨の朝の、ハイティー

今日は、家で過ごすことにした。先ず、半身浴を1時間。毛糸編みをすすめる。

絨毯を、はずす。お部屋の部分的なエリア、書斎周りにだけ絨毯を敷いていたのだけど、処分することにしたのだ。すっちゃかめっちゃか、家具とか椅子とか持ち上げてるうちに、外せた。10年くらい敷いてたとおもうけど、随分と綺麗なままだった。毛並みが草臥れているわけでもない。せっせと掃除機をかけた賜物。

そして、掃除。お台所の換気扇と水回り。お部屋を掃いたりして、床の板という板を拭く。とかしてたら午後6になった。充実した。やることやったわ。

家の人の身の回り品を買いに、衣料品売り場もあるスーパーへ。ここの最高品質のTシャツを入手。安価な店で高価な品物って、めちゃくちゃ品質が良い気がする。

そののち、近所老人と、ファミレスでだべる。場所に対する感受性が鈍いひと、或いは頭の中に囚われ事があるために、周りの風景を感じられない状態。を、この老人にしばしば観察する。お金の制限を握りつづけた営み、へばりつく生活臭、これとかねてから言っている不潔感がむすびついた。

わたしにとって数少ない友人であるが、あまり長居したくなかった。

TORABARA さつき16日

仕事が終わってから、家で垂れ流しのYouTubeでたまたま見聞した話、占い師が、占ってもらう客に言ってる一節に、

あなたは、父親とは霊性が合わないから避けたほうがいいというか、離れなさい。父親からの影響を塞いでしまうことで、あなたの人生が初めて始まるというか。

という言われ方があって、そうそう、そういうことあるよね、と頷く。わたしも似たような言い回しを、昔、占い師に言われた。わたしにとって私の母親は、わたしの霊性を塞いで闇に陥れるような存在。物理的にも離れてしまうこと。必ず、関係を薄めなさい。みたいなアドバイス。「あ、もう家は出てるのね、良かった」とか言われた。

相性の合わない、というのは傷害としか呼びようのない接触の、その回数分、すべてが損傷になるかんじがする。

友だち100人とかいう呪縛が昔はあって、とにかく人付き合いをするもの。とされていたため、計り知れないほどの傷だらけになってた。岩に顔面ぶつけて血だらけになる位。わたしを受け入れているわけではない親戚にせっせと年賀状を出す痛々しさ。

画面越しの占い師の、ほんのひと言が、わんわんと響きわたり、連想が広がってしまったのだが、その占ってもらってる客の人は、ひと言で察して、ぱっ。とその話題は移行していってた。かっこいいね。苦手なことの克服にとっかかっているほど人生は暇じゃない。

年初に、家にまつわる嫌なおもいをした件を、何度もここに書いてるけど、その爆破力が大きくて、物を見る視点の、厭なかんじがいちいち物事を覆ってゆくようにも思えた。やっと、会話しない時期が長くなったことで隔絶出来たというか、気持ちが消化したというか、時間の経過が薬なのかな。離れたとおもえていて、漸く、ぬぐえたのか

粘着のある唾を、べとーっと塗られたかんじ。私は、どういう思想を持った相手から、どのような知能から、どのような道徳心から、どういう発言を浴びる時、それを嫌悪するか、「嫌い」をとことん突き詰めるところがある。事象への形容が出来るまで、何層にもわたって、しつこくわたしは言語化を試みる。

霊性が合わないひとが、身内にいる。これはショッキングでもあるけれど、離れろ危険。を何度も学んでいる気がするわ、わたし。

TORABARA さつき15日

朝の時間、仕事開始の前に、洗濯して、入浴した。仕事して、またしてもすぐに赤ワインを飲み、早々に二つ折りの布団を背もたれみたいにぐったりとしていた。

どうしてもショパンエチュードを弾くのだ、とうたた寝しながらおもっていて、日付けが変わる前に這い起きて、楽譜を見ながら指でツラを通してなぞって、まあ少しは気が済んだので、こんどは本格的に寝た。

ほんの少ししかピアノ弾かないのに、日々、着実に弾けるようになっている手応え。うれしい。近いうちに曲の冒頭の1ページ分、スラスラ弾けたりして。

TORABARA さつき14日

朝陽が、大きな空のドームに、明るく昇り、神社さんへ行きたい気持ちになった。行く。太鼓が鳴る、朝8時を目指そう。

朝8時、太鼓の前で、聞けた。

ご神木
新緑が深まる頃の、緑に濃淡がある頃の木浴。
池のところ

鏡になる水面

境内で黒アゲハ蝶と二回すれ違った。真ん前に飛んできてカーブして曲がってゆく。わたしの顔がぶつかりそうなほど近くを飛んでゆく。歓迎のしるしみたいだった。よく来たね。派手な羽根のはばたき。

朝、行けたことがとてもよかった。芍薬、濃いピンク色をお土産にして、帰宅した。

夜は、日本酒をいただき、眠る。

TORABARA さつき13日

なんだっけ。仕事が終わってから、パパリンに電話して、北海道旅行の話をした。それで、北海道の記憶がありありと蘇る。

そののち、ショパンのエチュードを練習した。このピアノ練習のことも自慢すればよかった。時間の連なりが、素晴らしい。というのを誇りにおもうって、いいね。

半身浴しているときに毛糸編みをした。掃除は、トイレをじゅうにぶんに磨いた。

出来事のひとつひとつを、煉瓦だとして、それを積み上げる。煉瓦が揃った色や形ですね、みたいな現代美術の作品があるけど、その粒揃いの煉瓦、みたいな充実度がそろった日だった。

TORABARA さつき12日

出社した。

お昼に、初鰹をいただく。なんて、旬な食べ物は美味しい。

夜、雨が降りそうで、降らなかった。

夜景。ちょうどゆりかもめが走ってきたところ。

ショッピングチケットを、プレゼントでいただいてた分を、商品と引き換える日。選ぼう。それで、必要なものをリストアップしていたけど、ぱっ。と目が合った、ボディパフとかをぱっと買う。真っ赤な円筒形の箱に入っていて、キラキラなラメ、いつ叩くんだろ?お風呂上がり?だねだね。

らんらんしてた日。お楽しみ袋に入れる物が集まってきている印象。新品な、いい物たちの積み木コーナーが、自宅の机の上に、できてる。

TORABARA さつき11日

匂いの、ちょっとクサイ花が満開。クサイというか、このクサさがクセになるような匂い。

昼に、案外近所の温泉へ行く。顔馴染みな年寄りの溜まり場所になっているような時間帯だった。或いは、いつ行っても、誰かしら年寄り衆はココに集って音量のばかでかい声でしゃべるのかも、常に。巣を張り合ってる会話、知り合いの噂話、びょうきとじゅみょうのはなし。びょういんとかぞくのはなし。

話に耳を傾けなければ、温泉は、陽当たりもよくて気持ちよくて、いろんなお湯を楽しめる。サウナと水風呂で、ととのいました。

地下の食堂にて、生ビール。これがなんとも旨かった。枝豆。冷やし蕎麦。

そして、移動する。汐留にてルドン。見ましょ。ルオーだっけと展覧会場へ向かい、ああ、ルドンだったか、ルドン見れるなんて嬉しいね、となる。白黒のクロッキーののちに、なんとも趣きのある色をつかって、花を描き始めた。色の謎に迫ってみたい。とくに水色が効くというか、響く。青系の色の扱いが、天使のしわざのようなよさがある。花瓶と花束。を青い壁に展示してる一角があり、じっくり見る。3回くらい、見て、おぼえたい気持ち。ここ、好きだった。

大時計

地下世界に、広々とショップが入っていて、Plazaとか、次々と歩いた。キラキラとして欲しいものが並ぶエリア。大きな柱の辺りで人々が、おんなじのを手にして夢中に食べてる。ベルギーチョコワッフルみたい。今度、食べてみよう。むむ、なんだろう、とおもって、うしろに歩いたりし始めるときって、お散歩がノリノリな時。な気がする。

渋谷東急に寄る。小麦粉を買う用事、ついでにお菓子の材料も買う。ナッツも。

最寄りに帰ってきて、古本屋をのぞいて、酒屋にて赤ワイン買う。

公園の駐輪場に戻ってきて、知り合いのチャリが停まっていた。なんと、わたしのチャリを見つけたらしく、レシート裏にメッセージが書かれて、荷台のステンレスと車輪の間に挟まっていた。図書館の借りた本リストがレシートになっていたけど、随分借りてて感心した。その知り合いは、こちらにLINEを入れてるのを、知ってるけど、既読にしていない。

急に、利己的なザマが見えてしまい、今、敬遠している。まあそろそろゆるしてやるか。必死な訴え。を、おもしろがる。

帰宅。物欲による、いいものが次々と揃った日。家のひとが美味しいナポリタンを作ってくれた。きのこスープも、おいしかったー。週末、おしまい。