朝日が、旅館の年季の入った窓に差し込む。いい日になりそう。
早朝に、露天大浴場に入った。大の字に体を伸ばした。朝ごはん。CDデッキから、演歌が聴こえている。これも、いいね。里山にあるなつかしさ。
電車で八千穂。数分後に千曲バスが来ます。
麦草峠から、白駒池へ、歩く。スポーツバッグは、木の切り株にデポ。
そして、1時間かけて、登山。高見の森です。
こここそ、天の恵み。今日という日こそ、天使が舞う、祝福そのもので満ちていた。
山荘の売店で、ホットカリンジュースをいただく。ここから、丸山の頂上を経て、麦草峠に帰る。
山道が急な登りで険しいっと地図に書かれていて、山荘の女性スタッフの人にも、あなたがのぼるのはムリ、くらいな勢いで止められた。わたしの風貌は、山登りが下手なかんじするのか?ゆっくり、登って下さい、2時間かけて。みたいなことを言われたとおもうけど
20分で登頂できてしまう。あまりにも呆気なかった。それで可笑しくなってた。
丸山から、麦草峠への道は、地図でいうところの波線を歩いてしまったかも、道なき道、とかがあった。何度か滑った。滑り方が上手だったので、ケガはしなかった。服もよごれなかった。
中年というか老境の女性、(バスを待つ)60才前後の集団がいて、遺産相続と病気の話題を、大声で交わしていた。空間を間違えた。今、この山荘の喫茶コーナーには居るべきではなかった。公共の乗り物に乗る欠点は、耳栓が必要な場面に、いくつも出くわすってことかも。
老境女のエネルギーを、注射で取り出せたとして、痴呆になった女(延々と徘徊)と、理屈をしゃべくる女と、おそらく同種な成分が検出される気がする。恥じらいの壊れ方、というのかな、大量に直線的なパワーが放出された状態。
これを、浴びるのは、たまらない。喚き合う女達の、会話は、まるで美しくない。地獄界、修羅道における戦いのこころ、餓鬼道における貪欲に囚われたこころ、あたりを体現されている姿かと思われます。
わたくしは超人的な力を有し、享楽的な日々を過ごす、天道の世界。に近づく年のとりかたをしようと思う。
バスの車窓から、たっぷり景色をたのしみました。松本泊。