TORABARA みなづき5日

絵。

家の外に出かける方のひとが、家の中に残ってるひとに、かぎしめて。と言ってるのが、だきしめて。と聞こえて、えっ。と耳をすました。なにやらささやくようにしゃべっていた。

通りすがりの人たちの会話が、ふいに聞こえてきて、救われるような日だった。まいしゅう、しゅっきんのたびに、なんだかな、じぶんの影だけが、そこにいるんだかいないんだか。

6じ。しごとを終えた人々が町に散ってゆくとき。カップルの女が、さっきまでほんと何にもしゃべってない、ショクバだと、はいー、くらいしか口をきいていない。と、男に、せっせとしゃべっている。歩きながら電話してる、ドカンズボンをはいた男の人、ショクバは今のところなんとか耐えられるよ。と言っていた。

うん、うん。

それはわたしの声かもしれないこと。自分にとって十全な時間が、だれのうえにもありますように。

TORABARA みなづき4日

住宅地エリア、な幹線道路そばで、温泉が湧いてるらしく、出かけてきた。

普段着で歩く辺りの、塀が聳えているこちら側で、まっ裸で露天風呂に入るのが、新鮮。背の高い木が何本か茂っていた。鳥ちゃんも遊びにきている。お湯につかりながら鳥ちゃんの鳴き声を聞くと、鳥ちゃんを近しくかんじる。裸同士。とかんじる。

お湯は、ワイン色に近いくらい赤いような茶色。土浴、とでもいうような、土地のPOWERをそのまま体に浸すかんじがした。気持ちよかった。たびたび、行くといい。

出かける前の、お昼すぎまでは、家の中がとても静かだった。いい風がお部屋を吹きぬけてゆく。外は晴れている。台所と風呂場のそうじをすこし、する。洗濯する。ゆっくりと時間がすぎていった。

休みの日という一拍、リズムがあるから、こんなに伸びやかなのか、ほんとうに毎日がお休みだといいのかな。

TORABARA みなづき3日

まだ行ったことが無い、倉庫で美術館になっている所へ今日、行こう。とおもって、地図でたしかめたときに、是非、行ってみたい神社さんがあって、駅のそばらしかった。

駅に降りたとき、なにやら賑わっていて、お囃子みたい、笛の音とか?駅の階段を降りていくと、大きな道路に視界がひらけて、晴れわたっていて、ここをちょうど、お神輿がかつがれて、わたってゆくところだった。お神輿は町内を回って、神社に帰ってきたところ。大通りを渡りきったところで、クライマックスだ。太鼓の連打。叩いて叩いて、佳境で、おおいなる盛り上がり。小ぶりの太鼓を、劇的に打ちまくる姿が、太鼓が鳴り響くところが、正面でしっかりと目撃できた。

神社さんに、招かれた。

なんという、物事の運びの組み合わせ。途中で寄り道をしたこと、さっきの電車に乗ったこと。すべてがドンピシャで、今ここにいる。これぞ、ご縁。今日がお祭りだと知らなかった。

品川神社さん

美術館へ。知った名前のひとの作品。現代を牽引している美術。わかるかどおか、ではなく、これ。というありのままの印象を、こちらに薄く積もらせてゆく。いくつか、像が残った。余韻こそがアート。かも。

まだ美術館がなかったころ、歩いたことがある土地。覚えがあるビルは、テナントが様変わりしていた。帰り道、水路の真上を走る乗り物に乗る。2駅。足を、戸口に近づけて、足の裏の真下が水よー、というスリルを味わってたのしむ。ここの乗り物のことは好きで、水路をはりめぐらしているところを縫って、走るところが好き。

夜、友人とお茶をして、画集を見せびらかした。わたしがよくよく眺めてから貸す。

時間の感動があったから、レッドカーペットを歩いてるみたいな、堂々としたきもちですごした日。

TORABARA みなづき2日

雨が窓を叩きつける。どしゃぶりの中、お部屋ですごした。夜になる直前に、空が青くなる時間の、うす青色が、今日もきれい。あれくるうてんきでありながら、雲がほとんどうごかなかったせいか、ひかりがあおにすこし染まっている。いい色。

朝は、野鳥が、するどい声を発したりして、いそがしそうに飛び交っていたけど、鳥は、天気の動向に備えた十全なことを、ちゃんと知っているってかんじ。

1か月くらい前の、日記でーす。

TORABARA みなづき1日

見てた夢。ステージの上に会議机があって、わたしと、夢の中では知り合いの女の人(しらないひと)が、客席に向かって座っている。歌合戦の会場だったみたいで、横に座ったまま女のひとが、

あんまし練習してない、と私に言ってから、マイクで、かなりの声量で歌いだした。曲の終わりが、同じフレーズが何度も繰り返されるタイプの曲、ああ、これカラオケの時に、困惑するやつ、同じ調子で歌うやら気まずいやつ。どう歌うんだろ、と観察した。堂々と三回繰り返して歌い上げてた。

ミミミミーレミドシラー🎵

聞いたことない曲の、さいごのところの音程を夢の中で掴んだまま、なんとかこっちの世界に持ち帰って目が醒めた。

夜は、ヘアカットへ行く。4か月ぶりなことを、ほとんど叱られてる。忙しくても来て下さい。そして思いっきり短くされた。4か月ぶん、きりたくてきりたくてしょーがない。みたいな美容師だった。

マスクを付けたままだったので、顔と髪のバランスがわるいとおもった。マスク外してみると、かくれていたほっぺたが、広くね?

TORABARA さつき31日

西の窓辺で、2階で、すごしていて、西陽なときに、蝶々が窓に間近に寄ってきて、太陽を背に、影がぶわあぁって大きくなった。レースのカーテンに、大きな影絵が舞ったとき。いいねーいいね。という興奮だった。

もし、窓はすこし開けてすごしてるけど、鉢植えで蝶々がすきな葉か花かを置いていたりして蝶々がとまったりしたら!すごく、いいね。と思った。

午後3時のおやつ。は、サバラン(ケーキ)。しゃびしゃびなブランデーを土台にしみこましてある。よっぱらいそう。生地はパン。に近かった。

サバラン。お店の食べ比べしようかしら、大胆なアルコオールがあるのが勝ち。

ところで、ワイン。蝶々のラベルがとてもよい。おいしくてご機嫌。SYRAHは、お酒お酒していて、もったりしている。カベルネ。がいちおしかなー。(1本)さんぜんえんくらいする、チリワインです。

TORABARA さつき30日

まちがえているかどおか、

を問われるかんじ。がやりきれない。しょっちゅう、なにかをまちがえる。まちがいがなさすぎるのは、それはそれで、むしろそのほうが、息が詰まる。しんけいがすみずみまでを見張る、細かーいことが許せない、いよいよそのこまかいことをみつけることに長けてしまって、気が付いてしまう。こんなにガチガチになることは、生活にとって弊害そのもの。

もっと別のありようがあったんじゃないのと、キョロキョロと、さがしている。どこかにあるはずな、ここではないところへつながるドア。

身の回りの掃除を、凄く、することによって、不思議なのだけど、凄く、タイミングが良くなる。向こうから、天使が翼をつけたまま、このわたしにタッチする感じ。いいご縁を授かる。しごとも、ひとも。ひと。

わたしが問題にしたほうがいいのは、ひと?のほうかも、しごと先に、わたしと合いそうなひとがいたことが、あったっけ。血が通ったような付き合いが、なんねんも無いから、しごと先の躓きが、おおごとにかんじられてしまうのか。しごととうまく付き合っていない。どっち?ひともしごとも。

地を這って、ここに来てもらっては困るような話が、次々あった。ろくなことにならないこと。足元が砂地で、水を含んだ泥濘にされるかんじ。これらは、わたしに、方向がちがっていることをおしえていた。かも。

空から飛んでくるはずな、翼をつけてここにくるはずな、そうじをひたすらすれば、ここにくるから。そうじ。そうじしよ。

TORABARA さつき29日

今日から、しばらく雨の日みたい。

ハンバーガー屋さんへ行くのが楽しみ。おつとめのビルの隣に、予約入れてた。29日はニクの日ですって。ぐんとお安い。さらにクーポン。さらにドリンク半額。いい日に行ったわ。マリブをコークで割る。このカクテル、初めて。

青い時間の空が見えた。いい色。

チーズバーガー旨い!