TORABARA やよい12日

昨日につづいて、動物のはなし。象のランディが天国へ旅立ったことを知る。二週間前だそうです。思い出が作れたことを、感謝している。長いお鼻に、腕をまわして、ランディは、握り返すみたいに、ぎゅうーっと、懐いてきて、それを励まし合ったみたいに感じた。感動を忘れない。去年の夏。会えて、ゾウの国へ行けて、良かった。

左が、ランディ
ありがとうランディ。安らかにお眠りください。
ランディに腕をまわしているわたくし。

今日の昼休憩、自転車で、いろいろな用事を済ませるために出かけた。そのひとときだけ、空に晴れ間があり、それ以外の時間は冷たい雨が降っていた。

ランディには、もう会えないなんて。遠い国。に行ってしまったなんて。このニュースを、たまたま知ることになったことが、ランディからの報せにおもえる。写真の中には存在の実体がありありとある。合掌。

TORABARA やよい11日

朝、すこし外出して、公園へ行って、昼に、買い出しがあるのだけど、家にいた。

だいたい家にいて、なるべく何にもしない日。と、かたくなに決めてるような日。

家のひとが面白そうに見てたドラマ、3話分を、わたしも見た。陽気なこころもちにつられる、エンターテーメントってすごい力。

飼っていた金魚ちゃんが天国へ逝って、四年以上経つ。食べすぎにしたのは飼っていた側で、それをちゃんと治してやれなかった。自戒の念もある。ただただ、金魚のららちゃんが健気でかわいかった。最期にちかくなって、生きる力、泳いでみせる姿。わたしと目を合わせて、ららちゃんの気持ちが伝わってきた。

形見みたいに、ずっと、世話をする一式を、天袋から片づけられなかったのだけど、えいや、と可燃ごみに出した。収納空間が多くはない家の、貴重な空間、ここにららちゃんの物をしまっていたおかげで、家のストックはしまえていなくてふべんだった、この不便さを弔いの気持ちのようにおもってきた。

ららちゃん、ありがとう。ららちゃんの存在は、わたしのこころの中で、なくならないままなのだ。水槽用の、酸素浄化する道具を捨ててしまうのは、ヘンなかんじがした。てっきり、もう捨ててすっきりすると思ったのに、何層かになっている、無意識がまだ、せっとくできていない。

低いきもち。わたしには冷たいところがあるのだけど、ららちゃんの命には寄り添うように過ごした。人に対してすぐに毒を吐くわたしにとって、ららちゃんは、学びである。ことにオドロク。大好きなららちゃん。自分の内面にいるららちゃんを見つめた。

TORABARA やよい10日

昨日、図書館で借りた本が、面白い。沢木耕太郎著、旅のつばくろ

わたしが、おととしから、日本の各地へ旅している、温度感ととても重なる。山形県、遊佐へ行って、全く同じお宿に泊まってるし、食堂からの夕陽、海に落ちてゆくところ

翌日に、ローカルの鉄道に乗り、車窓から鳥海山を眺めた。ローカル線は、ワンマン運転で、一両めしかドアが開かない、それを知らなかったのであわや、乗りそびれるかとおもった。運転手さんが窓から顔を出して、ドア外の開くボタンを押すことを教えてくださったんだったか。

おんなじ旅程。そして、温泉がきもちよくなる肌質に変わったかもよ、年を重ねて。というのも、ちょっと同意した。

今日は、出社して、おいしーいハンバーグをお昼にいただく。前菜は、キッシュ。いつか、わたしがお店をする。そのときのメニューは、キッシュも、いいね。

帰り道に、お得だというカードを申し込むために、渋谷へ行く。申し込んだその場で、お買い物チケットを貰う。なんか、申し込んでよかったじゃん、と、賑やかな気持ちになった。

TORABARA やよい9日

日曜日の朝に、ヨガ教室へ行き、帰宅した。腹ペコになっていて、豚肉を焼いて食べた。

おやつに、餡まんを食べたくなり、図書館をまわりつつ、鹿港さんへ寄る、一巡をする。

家にいた。だいたい、家にいた。夜、ミシンをかけ始めたけど、はかどらなかった。

ヨガをしているせいか、食べ物がとてもおいしくなっている。内臓を鍛えると、消化吸収が良くなるという効用かも。

ずっと、どこかしら追い立てられるってふうで、なにかどこか、別天地へゆける準備をしてるってふうだった。

TORABARA やよい8日

寒い日。雪になりそう。

昼すぎて、ちょっと遠いバス停から、学芸大学へ行く。お菓子屋さんの、カフェコーナーでは、バナナの入った生クリームケーキをいただく。アメリカンコーヒも。天気が悪い日のほうが、ケーキやさんに入っているぬくぬくとした感じが強まる。

近所の老人と、いっしょだった。道中、飛鳥藤原の話をしていた。なぜ前方後円墳を壊して、城を作ったか。土地の磁場がよい、パワーがある土地だったとか、占いによって、指定をされたとか、平地がそんなに多くないから、前の建造物なり墓なりも、壊しながら再生させていたとか、むしろわざと、勢力者の交代があり、征服する意味も込めていたのかも。

老人へ、お金をケイタイに入れて、ペイする操作を繰り返し、コンビニで訓練した。それと証明写真のマシンを、使い方を説明しながら撮るのを手伝った。

朝はっとしたこと。派手な花を花瓶に生けていて、そのうしろに置いていたために気がつかなかった、ヒヤシンスが、ここ一週間でお花を付けているではないか。

紫色の花。咲いた、咲いた。大きく咲いている。なんてうれしい。励みになる気持ち。花のすぐそばに鼻を寄せて香りを何度もたしかめている。

咲いたー

TORABARA やよい7日

冒険のひとの、トークショーへ行った。10年前くらいから、何度も行っているけれど、サイン会のじかんに、全く、わたしの顔を覚えているわけではなかった。わたしの前の人に、よく来てくれるね、とかと声をかけてるのが聞こえた。

わたしは、としをとったかお。になってることを、自覚するというか、のこのこ、出かけてもあまり歓迎されていない体感だった。数えると、いろいろなイベントへ行っていて、この間に知り合いにもなっていないことが、人魚姫

人魚姫は、海から王子さまを見る。声が出なくてしゃべれない、王子さまに気づいてもらえない、王子さまをナイフで刺せない。そして泡になりましたとさ。

みたいな童話みたいな、時間だった。

TORABARA やよい6日

ふふふふ。オレンジとにんじんのケーキ。アイシングをかけてる。

めちゃくちゃに、わたくしの焼いたケーキが旨い。庭に成っている柚子の実をもいで、絞って、粉砂糖と混ぜた。少ーし、お酢も入れた。

仕事先の、妊婦が今日までで退職した。そのひとって、さぼってることが多く、そこに罪悪感もなさそうだった。化粧して、特にマスカラに力を入れてるひと。仕事に、労力を注いでいつのまにか、しかめ面になり、くたびれた風貌になることの方が、悪なのかも。凝り固まったり、仕事先のやわなコを批判的にながめたりすることも、からだに悪そう。

仕事ってことへの関心をうすめて、わたしは綺麗。おとこはわたしにちゅうもくするわ。みたいなことを普段、ふまえていそうな妊婦だった。どのように成り立つのだろう、タメ口だとか周囲のひとたちとの会話。こういうひとを観察した末に、

どうやら世渡りがわたしは、すごく下手だ。ということがうきぼりになるかんじ。こんなにふざけてひとりよがりな娘が、案外、安全な言葉をかけてもらってショクバを退くことも含めて、反発したい気持ち。

十牛図、という禅の図について。自分の牛を、探し始めてもいないままなひともいて、わたしは、牛についてピンときているか。今、どれくらい進んでいるか。牛がいる、足跡がある、尻尾が見えた。捕まえたら暴れた。てなづけて、連れ帰る。

こちらに害をおよぼす存在にもなりえてるかもしれない、しごと先の人の性質。心根が威張っているタイプとか。社会に出てからの経験の浅いアホは、口のキキカタヲシラナイ。ここを、わたしが去りたいきもちがあって、去るときの、ひとびとの応酬を、なにも受け取らないで去りたい。だれがどんな反応をするか、それをカタログみたいに見てた日。