TORABARA しわす28日

年末は、自分自身に、けっこうな足枷をはめている気がする。掃除しろ。ってこと。これからは自由な考えに変えてゆくつもり。今年は、水廻り3ヶ所がなんと、新品に工事された。かるーく拭くだけでお掃除は完了だね。

近所の老人と、浅草に蕎麦を食べに出かけた。

その前に、上野へ寄ろう。そして大繁盛しているアメ横を、よくよく見て歩いた。美味しそうな大粒いちごが3粒、串に刺さっていて旨そう。食べ歩きをする。胡麻団子、スナック菓子。次々と買い食いして歩く。輸入食品屋さんで、お正月用のお菓子と紅茶を入手。

たたき売りしているハムを、言われた通りに買う。おやじが、もの凄い、喜んだ顔をした。予想よりも高くわたしに売れたのだ、きっと。

あんな、喜んだ顔を見られたから良かったネ、と老人と、口々に言った。お祭り騒ぎが楽しかった。

浅草。年末にも来ることが出来た。天せいろと笹の川の熱燗。ちいさい蕎麦味噌を舐めるようにお箸の先でいただくのを、気に入っている。この定番を、一年に何度も出来るようになった。暮らしが豊かになってるかしら、うれしい。

浅草寺へお参りした。川端龍子の天井画は、現在なお修復中です、堂本印象のほうを撮影いたしました。

天女。

帰宅してから胡桃のケーキを焼いた。生クリームをなんとか使い切った。

TORABARA しわす27日

しごと納め。なのだが、釈然としない。なにがだろうか、体が少しだるいせいで、うすぼやけてしごと時間が終わる。やたらジャンクな食べ物を嗜んだ。

しごとが終わったとたんに、ワインをいただく。しごと中に、生姜蜂蜜柚子紅茶、の温かいのを飲んだ。少し、不調のもやを晴らした。

お隣さんのお庭は、二階のわたしの部屋から、常時、視界に入っていて、わたしが庭と共に過ごしているようなもの。借景で、こんなにも好ましい豊かな植木を眺めていられることが、わたしへの祝福だとかんじている。野鳥が、はしゃいで遊ぶ庭です。

昨日と今日は、ここに庭師が何人も入って、年末恒例のお手入れをされてた。音も、好くて、枝や葉がさっぱりと粋にさんぱつされてるって風で、職人さんの直足袋姿なのも、なんだか風物詩で好くて、この光景を目にできることに、時折、涙ぐんでいた。

ほんとうのこと。を、ちゃんと見ておく。みたいな光景。大事にしてゆくことが何か。どうかこのまま、つづいてほしい。

それにしても、体がどんよりしているので、夜、9時にとっとと寝た。

TORABARA しわす26日

昼休憩に、気になっていた版画の、腕と手の部分を、彫り直した。夜、年賀を刷る。

うふふふ

足が五本指タイツ履いてるわけじゃないから、やはり、線になる描写のほうがいいよな、と思いはじめている。

夜の時間、初めて行くスタジオで、ヨガ。行くのに20分近くかかった。眠れるようになるクラスって銘打ってあるが、わたし、即寝れるタイプだった。四秒くらいで。わたし、なんでこんなに早くねむれるっけ、とヨガの最中ぼんやり考えてた。

それは、すこやかだからよ、わたし。

わたし、わたし。ほぼ他人の介在しない日だった。

TORABARA しわす25日

クリスマスケーキを探しに、お昼休憩は外へ行った。先ず、いちご売り場を見て、もしもお手頃ならばいちごだらけのスポンジケーキを焼こうと思ってた。いちご、高価すぎたため、プロの人が焼くいちごショートケーキを賞味することにした。

駅の北にも南にも、正面にケーキ屋さんって素敵だね。

夜になって、グラスにロゼワインを注いで、まずはケーキの時間。とってもおいしかった。

お正月は部屋の外で過ごすことにする。今日行き先がくっきり希望できて、たのしみな予感。こんどこそ矢鱈と出歩くのはやめて、お部屋でたらーん、と寛ぎたい。持ってゆくお酒の瓶も決めた。ロゼのシャンパンにしよう。

夜が更けてきて、木版画を彫刻刀で彫り進めた。ガサガサなまま、今日はここまで。つづきはあしただわ。

TORABARA しわす24日

クリスマスイブ。家の人が、近所のスーパーでクリスマス特別お惣菜を買ってくれた。ロゼワインなのに白くね?というひと瓶を開けた。

酔っ払ってきて、口から、家のひとに率直なホンネを話し始めた。もう、この家を出たらいいんじゃないの?家の人は、画面に執心していて、学習及び実践で、お金を稼げるようになるかを丸4年くらい取り組んだ。

もし実力がある人ならば自分の器量が週二万円稼ぐことだということならば、そこで止めるとおもう。勝ちだしたとき、いきなり年間目標の数値を持ち出して、まだ足りないとのめり込み、結果もともと勝ってた二万円も失った。

キューブリックの映画で、雪山に籠った主人公と同じ症状になっていると観察する。「わたしは小説が書けない」と連打しつづける。

わたしが気に入らないのは、ふたりで過ごしましょうではなく、のこのこ、自分の母親の元に泊まる、そのため休日の自由な時間は、わたしと過ごすことには充てられない。このこともだけれど、

その画面を見ていて、おおきな溜息をあけすけに狭い部屋の中で吐かれる。背中合わせでお食事をしていると、どうしても、わたくしの消化に悪くひびくとおもわれる。

以前、食事の支度がままならないからと、居酒屋で食事をした場面があったけど目の前で家の人は体ごと横向きで画面を憂鬱そうに見入っていて、やはり、非常に消化に悪い影響があったとおもう。

わたしのことを好きだという男と、向かい合ってお店の席でお食事をする場面が、かつてあったけどその男は、わたしをじっと見たまま、なんて綺麗なの、どうしたらそんなに美しくなれるの。と声をかけつづけていた。

およそ、その形容詞が検討違いじゃね?とわたしは内でおもいながらも、食べ物をいただくシーンとしては、わたしのからだは特上な消化をするのではないか。楽しいわね、可笑しいわね、が体に良い。という経験。

とにかく。家の人、と言ってるひとが、いつのまにか家の外の人。になりそう。そうとおくない未来だという気がする。

TORABARA しわす23日

組織の人数が増えたりして、上司のご機嫌うかがいを率先してやるコとか、見えてきた。ゲンナリ。元々の雑さ、品の無さが相まって、わたしのなかで、そのコは奈落に堕ちた。なんか、きちゃないコ。

今日は、the義理、な飲み会が開催された日。わたしは不参加です、ショクバからあわただしく飲み会場へ移動する、ほぼ全員を、ひややかに自席で見送り、

ほどなくわたしも退社。そばのショッピングモールで、ダラダラ過ごした。ちょい飲みのセールをやっていたのでジンとレモンのお酒をいただいた。ほろ酔いというより体が冷えた、というかんじ。なにがおもしろくないか、しょくばもいえも、いまひとつ、

足りていないから、改革。しようと、決意した。ダラダラとしたことの成果みたいに、変えてゆくかも。

お昼に、行きつけになりつつあるピザのお店で馴染みなカオの人にサービスいただく。ちょっと横柄なかんじに、アンタ、辛いの要る?みたいなかんじに、オイルをテーブルに置いていただいた。おお、すこし親しげでうれしいじゃん。と思った。なんだろう、先ずそのひとに対するスキキライがあって、スキに傾いてる相手ならば横柄ですら、OKなのだ。

海を見るの、忘れた。

TORABARA しわす22日

朝のうちにヨガへ行き、夕方が近づくころ、家のひとが、クリスマスプレゼントを買ってくれた。二つ先の駅にて。

このひとはどうやら、こちらに気を遣っている。そして

もやる気持ちはそのままだった。次のお正月は、このひとは、自分の母親と過ごすらしい。前のお正月は仕事だったので、二か月も後になってわたしと初詣に行った。

優先順位、仕事。自分の趣味。母親。

後回しすぎるだろ。プレゼントを呉れたのに、物じゃないんだよね、嬉しさというよりも、こちらをつぐなうための、ブツ。

TORABARA しわす21日

朝、9時からヨガ。かなり体が清々しくなった。若くて美しい娘のひとが、いっぱい集う、ヨガ教室。気分が明るい。

しばらく通ってみないと、良さはちゃんとわからない。

明治神宮さんへ行く。そして初めて、日本酒の藁のやつを入れ替えするのを目撃。これ、見たかった!あったはずの銘柄が見当たらなくなることがあり、わたしの記憶ちがいだっけ、と思っていた。やはり!入れ替わるんだってば。

トラック荷台に積まれる酒。

御神酒、熱燗をいただく。かき揚げ蕎麦も。お外のテラス席は、カラス注意の貼り紙が増えてる。しきりに上空でカラスの鳴き声がしていた。ねらわれるまえに、食っちまえ、と慌てる。

画材屋さんへ移動。年内に、何をしたいか、お年賀の版画を刷りたい。このお店にもっと頻繁に通うような生活をしたい。

デパートからの渡り廊下でつながってる本屋さんはいつの間にか洋書を売ってる。輸入もののカレンダー、UKデザインの、クリムトで風景画。緑の木だらけのいい品が選べた。

お抹茶をさがしていて、薄茶を手に入れた。田舎では薄茶だったので、こちらの方が(抹茶よりも薄茶が)子どものころからなじんでる。

とっぷりと新宿に浸かるような日だった。