TORABARA さつき25日

旅の日。

特急列車が、一本だけは新宿から出発する。これに乗った。

よいお天気。
水を張った田圃に、空が映っている。この季節は本当に美しい。

指定席は、ニチカバチカだ。真横のシートには喋り続けるおばちゃん2人連れ、始終、俗な話題が聞こえている状況。日本語でなければ、まだましか、1人のおばちゃんは、興奮すると声がでかくなる。小金持ってると日常で特急列車に乗ってしまうのね、この時間を耐えたことの圧。それで到着したとき、疲れてるというか憑かれてたんだわ。解放されてホッとした。

吊り橋があるって。見えたー

なんて絶好なお天気

渓流下りをする舟が3雙。

橋から随分な標高差で鬼怒川は、流れが早くて、通り過ぎるときに、お互いに手を振るの、なんかいいね。船頭さんがヤーーー。って声をあげてるのの声が大きすぎて、笑ってしまう。こちらも橋の上にて、ぐわっはっ。という笑い声をお返し。吊り橋を渡ったところに、展望台とか滝があるよ、

手で掘ったというトンネルをくぐった。まっ黒すぎて、これを絵に書くなら、目ん玉だけ描くやつ。荷物を抱えて、慎重に進む。これほどの暗い道を歩いている。こういうたいけんはかんどうする。

空と、緑と川。

1日に2本しかない村営のバスで、お宿へ向かいました

ダムにより出来た湖に、夕陽。

お宿がとてもお湯がよかった。

お部屋の窓からの景色。お庭の代わりが山っていうか、貸し切りで山の景色だね。

TORABARA さつき24日

残業がつづいたため、くたくたになってる。3日連続した。おさまりきらない作業を、わたしのペースで悠々とできてるから、こたえていないとおもってたのに、ぱったり、余力は無い。

生クリームのおつかいと、さっき電球がきれたので、外へ。そわそわ、明日の旅を占うような気持ち。この区切りで電球がちょうどきれたことは何を意味しているか。新しい電球は、4軒廻って、やっと手に入った。ととのいました。

カルボナーラを作ってくれた家族の人。ワインを少し飲んだ。それでひとまず、横になって眠ろう。

夜中1時。翌朝までにご飯を炊く、というミッション、と旅支度しなくては。部屋には神秘的な気配が漂ってる。月の光が部屋の中に存在しているような、ここはどこからも遠い、まあるい底になった空間におもえる。部屋はね、四角いんだけどね。

おもむろに、机の脇に積み上げているいろんなものを、ひとつひとつ、手にとって確かめてゆく。わたしの内側がしずまる、この時間に名前がありそう。ミラクルアワー?旅の準備とは、内なるいずみが清らかになる、そのこと。

なんか、まとまったので、またねむる。3時間くらい、ねむった。

TORABARA さつき23日

またしても、ギリギリな時間に追われている日。バナナをカットして冷凍することは済んだけど、バナナジュース飲む段階にいかないまま。

夢の余韻で、白昼夢を見ていたのだろうか。夢に出てくる、クセの強いひと。親が政治的な主張が強かったため、家の中にあった文化はそのままひきつがれているとみている。由に、その人はクセが強かった。

数年ぶりの夢の中で、その人は、わたしのことがまるでイメージが変わった、と言った。知らない人にしゃべりながら、昔の知り合いにしゃべっているのだと思い込もうとしている様子。ほんとに○○ちゃんなんでしょ?と、何度か言った。カウンターのあるお店に入ってちょっとおしゃべりしましょう、と、ガラス張りなビルから、パンっとシーンは店内へ。かのじょはわたしの左横に座ってる。

「お互い、自慢話はしないことにして」しょっぱなにこのようなセリフでこちらを制してくる感じが、本人そのものだった。たしかに、何年かぶりで会うひとと、身の上でうまくいっていることを1ミリもしゃべらない。という取り決めは、その次も会いたくなる、かなめになるって気がした。

そもそもの、過去の優越感を撫でてるだけな加齢したひとの醜さ。会うのも喋るのも、ごめんだわね。

いやいやわたし、なにも、うまくいってなんかない、と滑りだしから、ぐいぐい、今は人のカタチしてるけど。という俯瞰したようすで見えたような、人のカタチしてたいけんできることのすべてに、愛のようなのが含まれているようなニュアンス。が今日の夢にあった。

現実の方、昼は鯖を焼いた。夜は麻婆豆腐を作って食べた。

TORABARA さつき22日

お昼に、ピザを焼く。レッドオニオン。種なしオリーブ。オイルサーデン。これが定番な具材だわ。

一昨日は、なつかしのバリエビセンの缶を見つけた。常に視界にあった、食材。

チャンスは前髪だけ。くりかえし、おなじじょうたいをもとめるのは、やぼか。わたしがしっかりして、わたしがてをひろげる。ひつようなご縁は、その人の目の前にたち現れています。

夜、またしても、苦悩の局面をいちいち音声にしている人の声に、打ち勝てなかった。まあ、いいや。眠ろう。

TORABARA さつき21日

慌てているばかりな日。やらなくちゃってことでてんてこまる。スグに夜になった。時間が進むのに、早い遅いがある。体感的に。広い天井が高いところですごすと、時間はゆっくり進むと聞いた。

ゆとり。を作ったほうがいいよ。

夜の時間に、ワインとチーズでひと息つく。レース編みをして、漢字練習して、スーパーへのお買い物した。家族のひとが焼きそばを作ってくれたのと、帆立のサラダを食べた。

ムンクの生の絵。絵の具の分厚さとか、色が飛んでるようだったり、底抜けな明るさ。を私は感じる画家です。

TORABARA さつき20日

どしゃ降りだったので長靴をはいて出かけたのだが、昼に雨は上がって夜は、晴れた。

履き替えてた方の靴のまま、長靴を担いで、ショッピングエリアを廻った。またもや化粧売場で商品の物色に没頭する。好きな化粧品の地図は、旬。というのがあるために、しょっちゅう行ってても楽しい。

徘徊のおわりに、先週も行ったお化粧品のお店で、リップをお試しした。お似合いになりますね、とお店の人が声をかけてくださいまして、はっ。と、あまり似合うひとがいない1本なのに、驚きが混じってる言い方。鏡を見ながら少しおしゃべりをしているうちに、自分の唇の血色と調和して、ほんとうに似合い始めたわ。

これ欲しい。と、心を決めた。リップでお気に入りを持つのが、久しぶり。リップを変えただけでみるみる、イメージチェンジよ、魔法みたい。

月の名前の入ってるブランドで、ザ・OLなかんじで今まで敬遠してたけど、リニューアルしたからか、冒険していながらもイエベに似合う微妙な色加減だわよ、デパコスブランドよ、ラテン語で月と太陽。らしい。

TORABARA さつき19日

北欧の美術を見に行く。

秀逸な、物語絵。

ポスターになっていたので欲しかったけど、これは化け物界のひとたちが、人間のコをだまして、化け物に成る薬を飲ませるシーン。ユニークなんだけど、この絵を飾ることで何を念じることになるか、飾ることで祈りになるコトとかモノを、ここに集めようというわたくし世界の美に照らして、買って帰ることは止めた。

とてもとても、魅力的。つまり、事務などをやっている化け物界、に化け物になる毒を飲まされそうになっているのは、わたしかもしれない。

コーヒー屋に寄って、ザワザワしてる店内の真横席の、女子な会話が全部聞こえてて、メイクの談義に加わりたいっておもった。本格嗜好で、人に見られる場を持ってるって人たちらしかった。

わたしは、独り学ぶ。

数日前から、ガチの漢字練習をしている。検定は一級しかきょうみない。それでテストは1ページ24問中、1コしか正解しなかった。全部。おぼえれば検定試験は夢じゃない。

北欧の森に棲む怪物。
最初は、筒状に展示されるように絵が仕上がったらしい。王立美術館に飾るからということで、平面の絵も描いたそうです。
タペストリー。こういうのを廊下の壁に飾ることを文化と呼ぶ。

TORABARA さつき18日

行きたい所と、用事をうまく結びました。

図書館で予約してた本を受け取って、そのまま美術館で缶バッジ作る体験をする。もう一個、美術館へ。道を勘を頼りに進み、初めて行く長谷川町子美術館へ、辿りつけてしまう。道路に漂っている気配だけで左折して、赤レンガの建物、ここじゃないの?当たり。

国民的に人気、知られてるって、器が広いぶん浅いと思い込んでいたけど、懐が深いな。という感想。コトダマが素晴らしい未来を約束してゆく。と、確かめた。

サザエさーん

夜、アキ・カウリスマキの上映を観る。ビンゴに好きな監督。贅沢な時間だった。とちゅうで観客席で事件。いかった客が立ち上がって、上着を何度か座席に打ちつけた。映画がつまらないことを怒ったのかと思って、この世界観は、わからない人には理解できないよねー、と呑気に面白がってたけど、怒ってたことは後部席の迷惑行為だったらしい。蹴るな。

騒ぐな。先日の脈絡なく声が出てるガキを、会場に入れてしまうことは、やっぱり、マズかったよ、神社なのに。本宮なのに。作品鑑賞の邪魔になることを、映画館では徹底している。

作品みてる時に、作品に対するリアクションが大きいのは面白。ってかんじることが発見だった。