TORABARAかんなづき22日

水回りを、新品にしてもらった。私の住む賃貸一戸建ての、お風呂、おトイレ、お台所の、水道が、新しくなるって、こんな気持ちいいことがあるんだね、凄い。人々に、良心があって、この工事が叶っている。

午後1時に、工事の人がいらっしゃるから、せめて、キレイに拭いておこう。

そしてそして、本当に、新しい水道が設置されました。わたしは選ばないデザイン。ピンクと水色の、色の入った蛇口。キキララさんの色よね、最新のアイテムではない。ここは、庶民的な家の設えってこと。ふうん、わたしは、せっせと、水回りをお掃除するから、新品なことが

なんてなんて、嬉しいってこと。

TORABARA かんなづき21日

出社の日。電車が混んでる。おしくらまんじゅうをしない。乗らない。次を待つ。人の波に交じらない。地上に出て、歩道を歩こう。

昼になって、ショクバの女子が4人で食事した。会話は、いしきをとおのかせていたかもわたし。主婦が共通項でもない中の、子育ての話。が、あたりさわりないというより、その人の単純な関心事らしい。知らねーし。他所のガキ。

寒くなり始めたので、フリースの売り場へ行く。迷っていても、けっきょく手に入れるから、今日、手に入れよう。紫の傾向の、灰色。

それから、高級食材のお店で、身体に良さそうな味噌を買う。

本売り場、学校がいっしょだった、ふたり組の、新刊本。川に投げた石が波紋を呼ぶみたいに、こころがざわめいた。そのひとたちに、ポストがちゃんとあったこと。タレント所属しているようなじょうたい、まもられているよね、凄いって思った。わたしは○○家です。というおさまりかたを、求めることについて。多分、忙しなく、朝は9時から、「業務」を詰め込んでゆくものである、ことがわたしの初期的な設定であることに比して。もしわたしが、悠々と○○家、として構えるとしても、その悠々、という部分を自分でおびやかすのかもしれない。どんな身の委ねかたを、何に対してするのか。

わたしは自分にとってのリアルを辿って、今日ここにいるけれど、それを傾けた視点でもながめてみる。そういう波紋がわたしにひろがっていたということ。

TORABARA かんなづき20日

夕方から、アジアスーパーマーケットで買い出しがあるから、昼間は、家にいた。

朝、赤いのぼりが目印よ、そばのお稲荷さんがお祭り。餅つきもしている音よ、あんこときなこのお餅。じゃがバター。フランク。をいただいて帰る。

家でやることがいろいろ、ある。夕顔は、旅先の江田島にて種を買って、植えてた。プランターを玄関の戸びらの前に置いて、慎重に育てた。なにしろ、玄関戸びらの先で植物を枯らしてはぜったいに、家の風水としてダメだって聞いている。

夕顔が咲いた夜が、とてもよかった。一輪。別の夜にも、一輪。外燈がほとんどとどかない、あおいしろい、みたいな花の様子。強い妖艶な芳香。だったね。土ごと、庭にすてておく。このあと、野生化して、来年また咲いていたりする。庭で。これがまたふうりゅうですな。

夜。旦那と、伊勢丹メンズ館を見て回った。最高な服屋さんの服しか着ないことにする。らしいです。

ナチュラルなアボカドバーガーも食べた。ホットレモネード飲んだ。帰宅して、真っ赤なチンザノ飲んだ。タランティーノ監督の、パルプフィクションを観る。こんなストーリーだったんだっけ。すごくいいね、観た人の脳みそのキャパが広がりそう。そういう日でした。

TORABARA かんなづき19日

朝10時に、美容院の予約。こんなに朝早いの、ごめんね、客はわたし一人だけだった。

美術館をまわる。ビーズについて。ここは学校で、わたしはかつて、通ったのである。今も、やさしい場所。わたしが素顔に戻れるというか、巣。って気がする。わたしにとって。

ここを、はなれなきゃよかったのに。郷愁。まるで水の合わない場所で、当面の生活費を得るための反射。をしているという丈なわたし。ここにはけいざいてきな泉は、見当たらないのかも、それでも。ここに。帰ろうかな、ここに。

ミシンの油を買う。R定規も。

カールラガーフェルドが作るCHANELの、ビーズのスーツがよかった。カシュクールの、黒地ワンピースで模様をビーズで彩ってあるのがよかった。ゴウジャスすぎる、万能なビーズよ。

ここ。

もういっこ、行く。アクセサリーミュージアム。紙の上でファッションの競演。時を違えて、わたしにとって、すごくパワーを感じる的があって、萌えがある。あいすべきばしょへ行けたから、むねがたかなっていた日。

この、卓越した世界!!!

TORABARA かんなづき18日

夜ごはんは、焼きそば。赤ワインをカプっと飲む。瓶を空にして、明日回収してもらうってこと。日常的な普通の日だった。

読んでる本で、どうせわたし、まるぺけだし。という口癖を紹介していた。まるぺけ、の部分に、とびきりなコトバを入れて言いましょう。

どうせわたし、大金持ちだし。どうせわたし、モテモテだし。どうせわたし、お店開くし。どうせわたし、絶世の美女。どうせわたし、宝くじ当たるし。どうせわたし、才能に溢れてるし。どうせわたし、パリに住むようになるし。どうせわたし、綺麗な服ばかり着るし。微笑みが絶えません。

欲は、個人のものと、社会と絡まったものとある。社会のことを、案外いいところ。と思えると、気持ちは拡がる。かもね

TORABARA かんなづき17日

雲の形をした、お札をたてかけておく〝札立て〝を壁に取り付けた。ひと区画の居室に、お札を束ねて前後に重ねるのは、良くないらしい。重ならないように横に並べられる雲。を用意したというわけ。

そしたら、お札がイヤイヤをするみたいに、桟の溝に横たわって倒れてしまった。これを指でつまみ出そうと苦闘したのち、ものさし。で掻き出してみる。この動作の途中で、スルスル、と。壁を伝ってお札が滑って床の方へいく音がする。床に付くのは、これまた良くない。から慌てて、ああ、もう床に落ちたか、と物を除けて床を探すのだけどお札は無くなっていた。

え?消えた?

どうやら、壁の壁紙である表面は、薄い板になっている。真うしろ一面に、隙間の空間があるようだ。ここに潜り込んだらしいこと。

洪水しないために、美しいむすめを人柱にして川の側面に埋める。昔の強力なおまじないは、なんとおどろおどろしい。永久にはさまったお札は、壁を守り抜くため、壁に納まったのか。

壁からはなたれる輝きで、お部屋が明るくなったとおもうのは気のせいか。お部屋の建て付け、壁が何重になってるやら隙間が存在しているなんて、知らない。それこそ、神隠し。消えた。すがたくらまし。意志を持って、そこへ入っていったかんじ。となりのお札と並ぶのがイヤイヤ。

いずれにせよ奇異な出来事だった。

TORABARA かんなづき16日

お部屋の、デスクに向かっているとき、窓から、金木犀の香りがはいってきた。

豊かさをかぞえれば、かぎりない。昨日までの壮大な旅があたまによぎりつづけている。家のうちがわも、親しい空気で満ちている。

夜は、たらこスパゲティだった。大葉を買い忘れていて、あした、ちゃんと完成した、大葉も盛り付けたたらこスパゲティ食べようとおもう。

早い時間に寝た。

TORABARA かんなづき15日

朝になっても、行く先が定まらない。乗鞍岳へは行ったことないけれど、もし行くならば、7時発の電車に乗らなきゃだ。朝、ちょっとのんびりしたいかな。行く先は上高地か。

今日のタイミングの、噛み合わせみたいなの、なんかすごかった。切符買う時、いっこまえに、インド人の集団?ゾロっとしたロングスカートはいた、おっかさんが5人分の紙の切符を、一枚ずつ、購入していて、時間経過、もう電車間に合わないかもっ、出発2分前にやっと画面操作した。現金しか使えない、え?手元にせんえんさついちまい。しか残らない出費。改札を通過して、廊下走ってホームへの階段も降り、駆け込んだ。発車ベルが鳴りだした電車に飛び乗れた

のだけど、現金ないのは不安じゃんよ、と、しんしましま駅にて、乗りつぎのバスに乗らないでキャッシュディスペンサーを探す。無いので、駅の人に聞く。あっちよ、コンビニ7。あなた、このバスには乗れないわね、と。コンビニで現金を下ろして、バス停に戻るとき、発車まで2分、走れば間に合う。走った。

間に合ったし、バス車内に、ちょうど私が座る席がひとせきだけ空いていた。なにもかもお約束どおり。

大正池。

よかったー!朝のよんじゅっぷんが有ることは貴重。到着がよんじゅっぷん後になりそうだったなんて。

焼岳
水面に映って美しい。空も山も。
岳沢のほうは、雲あるね。

この後は、どんよりとした天気でした。雨が降らなくて良かった。

黄色になりつつある。もっと先ね。紅葉。

7月に大雨だったらしく、板の道が、いまも通行止めなところがあった。川沿い。

淡い水色は、ちゃんと元通りになったかも。ここも濁流になってたんだろうに。
ながめがひろびろ
河童橋から見えるながめ。
水草がゆれる川だったのね、ここ。
穂高さんのいただきがのぞく。
一週間前が、お祭りだった。舟。
穂高神社さんの鳥居からのぞむ、山頂。山頂が揃ってお目見えしていて、不思議。
ひとけがない。空いてる時に歩きたかったの。
美しいところ。
おっと、猿があらわれたっ。板の道は2列になっていて、わたしが歩いていない方で、すれ違った。
子猿も歩いてきて、私が歩いてる側の板の道に来た。まさか擦れあうぜって思ったら何気なさを装って、こちらを見ないでペタッと座りこんだ。
おもむろに、取り出した青い実。こちらに見せています、けいかいしなくていい相手だと判断したのかも
河童橋が近くなり、岳沢がひらけて見えるところ。
雲が山に、巻き付く。首巻きみたいな巻き付き方ね。生き物みたいな雲だった。

最終のバスで、松本へ帰りました。特急へののりつぎの時間がびみょうで蕎麦を食べれなかった。蕎麦屋に、何人も並んでいた。次回は、蕎麦食べたい。です。