TORABARA むつき28日

そろそろ髪を切って染めるか。美容院のネットを見に行ったら、私にメッセージとクーポンが届いていた。行くわね、今日午後5時に。

お近くで美術展、こちらも見ることにする。とても静謐な空間。いまのわたしがほしいヨウソに、出会うよね。宇宙のリズムそのものなながれ

ガラスのコップ
すこし歪んでいるグラス
シェリー・赤・白・ゴブレット・シャンパン

すてき。髪の仕上がりもよくて、ショップビルに寄ったら憧れのお店が今月末の閉店セール、ここはぐうぜん。こんなに高級よ、形キレイよ、が手に届いた。もうほとんどプレゼントみたいな出来事。

貪欲に、お洋服をひきよせてくることが、私にとって是。

TORABARA むつき27日

缶と瓶のガチャガチャする音で目が覚めた。きょうは回収日。間に合うか、慌ててパジャマを脱ぐ、セーターとかズボンとか着替えて、空のワイン瓶つかんで外へ。小型トラックは、となりに進んでしまってるけど、駆け寄った。これもお願いします、と手渡した。作業のおにいさんの丁寧さよ。

それにしても随分ねむった。こたえてるもん、もう、なにかしょくに就いてるってわだいだけでサワル。きにさわる。

今日のわたしは、長閑な公園を少し歩きたい。もう、夕暮れの鐘が鳴った。ここに来るのにも寄り道で洋服屋さん。一枚、未知なかんじのする服があった。青いミニドレス。

枯木のシルエット

美術展へ行ったら作家本人らしきひとと後輩であり客なひと計三人が展示通路真ん中で立ち話。そこを体を斜めにして通って、展示物を見た。作家ってにぶいよね、退けって。とおもった。

日本の中に居れば、天体世界の神話とつながるにはノイズがあり過ぎるのかもしれないね、おばちゃん風な会話してるの聞いちゃってるけど、チェコ移住することで昔ながらの良き味わいが残ったままな作風をかんじた。チェコのクリエイティブの魅力は、チェコ民話にヒントがあるのだったりして。この日本人が挿し絵かいてる本を手に入れてみた。感想、たいへんよい・よい・ふつう、なら、よい。に一票。

レモンサイダーを飲ませる店で休憩。すこし変わった毛糸のビスチェも買う。それから材料やさんの毛糸コーナーで、次に欲しい毛糸に目星つけた。ウールとシルクでできている毛糸が大人。色は白にしよう。

TORABARA むつき26日

答えの期限は今日な筈だったけど、答えは出ないと連絡が入る。これは、むしろ答えだった。つまり向こうからは答えをだしていない。というのが、答え。

夜道で自転車を漕ぐ。花の薫りも混じる。早咲きは、梅、ほかにも何かの芽の匂い。クリーニングを受け取る。そこのおばちゃんと、あーだこーだおしゃべりして、あら私○×っていうのよ、もうひとりの店員は△△なの。などと名前を教えてくれた。幼稚園に通ってる頃からオトモダチになる方法は一緒かもよ、なんかほのぼのしてる。

黒い粒、やわらかいのがクセになっていて、タピオカ。温かいのをオーダーして、お茶屋の2階で飲みました。窓がなくて、電車通ると揺れる。斜向かいに以前あったコーヒー屋と、そっくり同じ雰囲気のおじさん達の溜まり場だった。土地って建物ちがってもおなじに見えるの、なんだろう。構成要員の雰囲気が浸透してゆく町。

お料理、下拵えを次々とやらねば。とても時間かけて、赤ワインのグラスをお台所に置いて、すすりながらすすめる。夜10時にやっと夜ご飯。鰤を焼く。ほうれん草、ネギ、油揚げの味噌汁。もずく酢。ボロン、とかいうお菓子を一口食べた。

TORABARA むつき25日

公園の満開の梅がある地帯を見渡して、花はボサボサした咲き方、寒い空と、白い花。

一枚一枚、MILSTEINのCDをかけてゆく。バイオリンの音が耳の近くで鳴り響いて、なにがしみたというのだ、ボロっとなみだがこぼれた。そのままボロ、ボロ。と泣いていた。音が。

音に、引っぱられる。音にふれることでしか引っぱり出せない、わたしの深くかんじている何かが、バイオリンの音色と呼び合っている状態。泣きながら心地よくもあった。

ここの、日記に文字にして、ストレスは言語化して解消してある、済まされている。つもりだったけれど、そうじゃないのだ、辿りつくことのできない、神秘界みたいなところへ誘われ洗われゆくもの。言葉が貼り付けてしまっている物物の位置のようなのをはがせ。まだまだ、こたえていたなんて。

他人の、世間話。他人事みたいな自分事。核心が突けないままな、もうろうとしてわたしたちを包むもの、ほんとうは知っている。音楽の中に、正体があって、音楽家は、この正体と一体化している。音楽家は、わたしの痛みそのものでもあるかのような、旋律が紡がれるそのこと。だった。

白い梅の、ボサボサ。

カード占いをして、嬉しい結果をノートに書き留めた。

夜、久しぶりに4時間くらい、毛糸編みしました。

TORABARA むつき24日

フィルムカメラを持参して、限られた10枚を撮影する。デジカメだと限りなくシャッターがきれるから、つまりいくらでも「消せる」。なぜフィルムカメラにこだわるか。だって自分がやってきたことは消せないだろ。語気は強く、このひとの真にかっこいい精神を、垣間見たおもいがした。

先の、海の傍に行った日に電池切れの心配から、絶好の海に落ちる夕焼けの筋。を撮影しなかった件。目の裏には焼き付けたけど撮ればよかった。その日の写真は、わたしはそもそも10枚くらいしか、シャッターをきらない。これはこれで、もともとの精神が潔いのかも、わたし。

昨晩のトークショーの余韻が、ふっとよぎる。ネットワークが厚く、文化の濃い領域に踏み込んだ体験。縦横無尽な地球のカンカクが備わっている。わたしにとってこの冒険家は、世間話を聞くのに申し分のない人物。あくまでも、お隣りさんの世間話にとどめる。わたしには、わたしの人生がある。わたしが操縦するしかない。

えーっと。電池切れないためのバッテリー買いました。お出かけ先に、これも持参するといいわね。

今日は、もしかして寒かった?薄着なまま、はくしょん。を何度もしていた。ステンレストップの机、冷たいっ、と手を離したりした。夜の時間に毛糸編み。袖を二枚仕立てにする試み。ゴール見えてきた。

それとりんごパウンドケーキ、焼いた。ケーキ焼いた時の写真の見た目、変わり映えがない。

生クリーム入り。

TORABARA むつき23日

今日は、去年に唯一、予約した予定の日。冒険家のトークショーへ。夜7時に始まるのに、なぜか午後丸ごと、仕事をお休みしていて、色々お出かけを楽しむつもりだったとおもう。行動は、緩慢だった。錘になったままな、いまの状況について。

AIが人を操るのと変わらない。顔の見えていない人たちが書面を弄る状況。そこに書かれているケイヤクのケッサイをするらしく、これを恭しくも先延ばし、ケツロンは出ていない。いつから、わたしは得体も知れない采配に身を委ねているか、血が通わない冷酷さ、に知らず近寄っているのだ。足元が泥濘むことによる鈍さが、現に先月から障じている。

今日の用事、指輪の磨きをお願いする。そのビルに向かうとき、別のビル横から地下に降りて、賑わいのある店舗、ハワイっぽかったりファンシーだったりする辺りを通って、4つくらいの隣接するビル表示で迷って、行くパタンだったけど、初めて地上から行った。見上げれば60階建てのビルは判るわ。明快な行動。

夜の景色になってガランとした公園、イベントへ向かうときの空間から異世界で、参加できてよかった。

トークショーの話。8,000メートルを超える山は世界に14座あり、13座まで登ったひと。来月末から残る一座を目指すらしい。登山がんばってください、ガッツポーズのイラスト。というアンケートを書きました、本人の手に渡るらしい。登山なの?登頂って言わない?ここはわざとです。登れば自然、頂きに到着する。

TORABARA むつき22日

オフィスの中で過ごす日。空気がキレイとはいえなくて、平素からマスクは外せない。すでによくないじょうたいのノドなので、なんとしても悪化してほしくなかった。早退も辞さない。

なんとか、現状の保持が出来て、帰れる。治ってるくらい、普通だった。外に出て、少し雨がふってきて、ふわふわな綿のダウンジャケットなんだけど衿のところ、を掴んでみる。フード付いてる服だったっけこれ?フード、ファスナーにしまわれてるっけ。ちがった。ふわふわ。と衿にさわるじかんを何時間って呼ぶんだろ。

昨日の昼は、ノド薬の他に、風邪薬。を買おうとしていて、値段高すぎてぎょっとなる。大量にいらないのに、そのサイズしか無い。そもそも、土から育つ植物が生薬となるのは好いけど、加工してある人工的な薬を体に入れることに反対している。漢方薬は、まあまあ、仕方なくて、改源。をひきはじめにパッと飲んだりする。とにかく自力で治しましょ。と買うのをやめてた。2,500円は、高かったよ、

2,500円くらいの素敵なご本を買いましょ。見つけた。絵が綺麗。national geographic社。回復をする自分へのご褒美。

横に映っている紫色の薔薇は、年末からずっと咲いている。新しい芽がでそうなくらいに元気。

家の中に戻ってきたことが安心だった。温かい鍋を食べる。すぐ寝る。

TORABARA むつき21日

雨が降っているわ。スウェットズボンの裾を長靴にしまって、ニット帽、メガネ、マスクで顔を覆って、菌など入らないように。昨日、まずいかもな喉の様子がまんま痛みになっている。薬をせっせと直接喉に塗って、今日のうちに出かけたほうがいい用事へ。電車に乗ってクリーニング屋さんへ行く。服を7着、福袋価格で出せる企画。しかし今年からルール変わってる。そのうちの2着は受付対象外で戻された。

雨の中、その2着を紙袋に入れて電車で家に戻る。水に濡れて紙袋の取手が切れ、底が破れたため、ごわついているかたまりを抱えた。さいあく。

夕方は、雨も上がって、こんどは自転車でクリーニング屋へ行く。さしかえるための2着を持って。いい映画もやってるから観ることにした。ゴダール「軽蔑」、悲しいストーリーが今日という日の伴奏みたいだった。

夜になって喉の薬の期限は10年前に切れている、と書かれていることに気付く。味は、変じゃなかった。毒ではなかったみたい?

昼に買い足した方に切り替えて、つづきを塗る。それにしても、10年くらい、喉も痛まないくらい健康だったことに感心した。あ、何年かごと何度かは期限を知らないで瓶を使ってるか。新しい方の薬を塗ったらますます痛い。ちゃんと効き始めたからか。夜中寝付けないほど痛かった。