TORABARA うづき20日

きょうが雨って知ってる。すこし曇って、お日さまのシルエットが見えたりした。

昨日の、歩き過ぎたのがひびいている。膝を庇うようにゆっくり歩くしかない。そうだ、液体の湿布薬を塗ってみよう、アンメルツヨコヨコ。

泊まった宿に江田島の地図があったので行くことにする。呉の港からフェリーですって、小用港へ。なんか、公共交通機関だけを使ってまわる場合は、「来てるバスには乗れ」というほうそくな気がする。1分以内にのりつぐあわただしさで、塩の温泉ね、これ乗って!みたいなことばを観光案内のひとに投げられて、とにかくバスに乗った。

バスの乗り換え地点に、島唯一の魚介類定食屋さんがあるらしく、店の写真の看板が立っていたけど、店は、先月末に閉店したって。

東屋があったので、そこでバナナたべたりお水78円。を飲んだ。梅干しおにぎり98円。

地元の大型スーパーをさんぽ。そして塩の温泉へ。気持ちのいいお湯ですな、と入って、出て、最寄りに見えてる中町港からの次のフェリー。が16分後に出発する、乗るか。港までは歩いて15分、つまりそっこく着替えて走れ!!

温泉入ったのに、汗だくで大荷物かついで、海沿いの道を走った走った。そして船に間に合った。

湾に沿って走ってるとき、高校生くらいのカップルを追い越したけど、運動会の時に流れるマーチみたいな曲を、すかさず大声で歌う、男子。みっともなく走るわたしにからんできてからかうかんじが、人が、面白いよ、いやいや、いそいでっから。わたくし。

宇品港までの、島々の景色が素敵だった。

似島のそばを通る。
高速のフェリーは、あっという間に景色が変わる。

下船して、路面電車というものに乗って、停車駅をいっこいっこ瞠る。乗り換えもして、白鳥線の、県立美術館へ到着よ、ブルターニュの絵画鑑賞をたのしみにしていた。

海の本物を見て、絵画でも海。

かなり立派な美術館でございました、となりの縮景園へも行く。

藩主、浅野長晟の命で作られた石橋。

昭和20年に、どうだったか。にふれることになる。この橋は、びくともしなかった。石の太鼓橋は、原爆の爆風でびくともしなかったって。技術たるや。日本人すごいよ、なみだがこみあげてくるよ、

この土地に、紙で合羽を作れるほどに、文化は進んでいたが、それは消失した。住所に、紙、の名がある辺りの文化なのかな。祭り船の甲板を飾る紙の細工は、爆風から遠くに保管されていた模型だけが助かったって。

茂る草木

TORABARA うづき19日

快晴。早朝に岩国に到着。錦鉄道に乗りかけたら目の前であと10メートルで乗れそうなときに発車して行った!あーれー。

それで一気に、宮島へ向かった。正解だったわ、早朝すぎて、観光客のほぼいない、島のカオを見れた。船で渡るとき海がキラキラしていた。

朝の海に揺れるひかり

厳島神社さんの鳥居をながめながら朝食。

鳥居、見えたー
海に鳥居さんのお姿。

そして弥山に登山よ、幼稚園の頃に一度登ったらしい。山が、久しぶり、よく来たね、大きくなったね、と言っていたか。

山の、清々しさよ
頂上付近に大きな花岩石、おどろくのは、接触面が浮き上がっているところ。
頂上から瀬戸内海が見渡せる
三美神さんが祀られている背面の巌。

下山してゆくとき、外人観光客が崖っぷちになってる道の端で涅槃のポーズで寝そべり、対面のベンチでカメラを向けてるご婦人。ふざけてて危ないから足早に駆け抜けようと、通り過ぎるハズが、わたしは見事なまでにすってんころりんと滑り、尻もちをつく。リュックの脇に入れていたエビアン。ペットボトルが、コロコロ坂を転がってゆくのが見えた。

すかさず、背後からヨーロッパ人の男のコが駆けて行ってエビアンをキャッチ。振り向いて、わたしの前で膝ま付き、両手でエビアンを渡してくれた。まるで王子様が姫に指輪をわたすみたいなポーズだった。

ありがとう。むしろ転んでよかった。咄嗟に上手に、地面に手をついたので、衣服や足を守った。わたしが転んだことで、ふざけて写真とりかけてた人たちはイソイソ退散してた。

千畳閣よ。板の上を歩くのって気持ちいい。カメラ構えたひとを、紫ペンでカムフラージュしておくわね、
宮島からけっこうお近く。
錦帯橋、夕暮れの光。

厳島神社の満潮、7時40ころ、干潮、14時前ころ。干潮のときは、鳥居のそばまで歩いて行けた。

大願寺さんでおみくじをひいたら「一番」!歓迎のしるしと受け止めた。宝物殿にて平清盛さんの直筆の書が拝見できます。厳島神社は、二千もの刀が奉納されてきた。力をもっている、神代のよろこびがある、島を訪ねることができたことに、感謝。

TORABARA うづき18日

今日の夕刻から、旅。

昼間は、旅の準備の仕上げをしていた。色えんぴつ持って行くか。それと、手縫いのスカートを作ってみよう、旅先のお宿の夜時間は、ふだん見ないTV、というか私の家にTVは無い。BSがあるといいな、見ながら、手芸をしましょう。

雨も降るみたい。東京駅のバスに乗り込むとき、ちょっと傘をさした。

バス。真っ暗な中でSAに停まってるときに、大きなおみかんさんおやつで食べましょ、とカバンから取り出した瞬間、手から転がってしまう。仕切りのカーテンを開けて、すみません、みかんが床に転がったわ、と隣の席の人に言って、みかんがないない、バスの車掌さんつかまえて、みかん。ころがったやつ、床に潜るみたいに探していただき、黄色くて大きな丸いの、わたくしの手元に戻りましたとさ。

TORABARA うづき17日

つつじよ、咲け。

近年のわたしは、白いのを好む。

しっくりくる。というじょうたいを、自分でていねいに作る。旅をすることがきっかけになる。何故、旅をするのか。旅をしている時間は、しとしとと、十全なわたしの役割を落としてゆく。

ノルマ。が浮かぶ話。おもいうかぶ、というのはカンなのだ、だいろっかん、くらいの。

ブルーベリーを使ったマフィン。何年か前のGWに焼いて、移動中に食べた思い出。を再現いたしましょう。

焼けましたっ♪

TORABARA うづき16日

なにかを判断するときの基準は、自分の自由度が高まるか。を問うといいらしい。主体的に生きる。ことを、今ここで実現する。主体とは魂が欲する行動なのであり、そこから逸れているかどおかをわたしは察知するからすごい。前職をとおして、主体、という自身の舵取りが叶わない、知の器が欠如しているザマをカクニンしたため、離れた。

「我」とはゴミの声。この声に振り回されている輩、が主にでもなったつもりでこちらを封建制度の内に閉じ込める、あのかんきょうはなんだったんだろう、

その職に従事しているひとの、素手でお金をいじくりまわすかんじはなんだったんだろう、仕事を、した後出しジャンケンで、お金ではなく物納を言い出したひと。ハニワみたいな顔の男はなんだったんだろう。

今朝は、公園へ行き、さわやかな風が吹き、ピンク色をしたまんまるな花びらがふわりふわりと舞うようすなどを見た。

夕暮れ時に掃除をして、靴磨きもした。どのように道を拓くか。あるいは、ここにある道へどのように自身を横たえるか。

TORABARA うづき15日

びみょうなばしょにいる、こっけいなきょどうのあるひと、まるでしっくりきていない、場に、じぶんをなじませるわけではなくやりすごす。

かえりぎわに、しっくりきていないこと、を真にうけてしまったため、塩で祓いたい。ここに通っていてそういう日は、何度かある。

河岸替えて。寄り道で好きなビルへ行こう。本のビル、8階建て。旅の本のコーナー。広島のことを本棚の真ん前で、選ぶ。理科とか算数とかの項目になっていてユニークなのを見つけた。ほんとに欲しいか、別のフロアも徘徊しながら、ゆっくりと考える。手に入れて読むことにする。

その土地の出身者に東京で会って、好ましいいんしょうが無い、という場合に、いつまでもその土地へ行こうとは思いにくくなる。5人も6人も、いけすかない人がいて、その土地在住者で田舎っぽい不躾なことをされて疎遠になったりして、ワタシが閻魔だったらゆるさじ。

わたしのこころが転じたというか、再発見があるかもよ、日本いたるところへ、土地と純粋な向き合いかたをする旅をしてゆく。広島へは小学校の修学旅行で行った時を思い出して、旅の栞も用意して、出かけてみよう。

TORABARA うづき14日

わたしは今日、どこへ出かけたいだろうか。クランベリーパークにしよう。今年は、たっぷりお洋服を買う。とお正月に誓ったのにずいぶん間が空いてしまって、切ない恋心みたいになってた。

出発して、電話を持っていないこと、に気付いたのだけど、しばられない時間が始まって、とてもとても、寛いだきもちで、お買い物をおおいに楽しみました。

旅行のための新しい服を揃えました。ワクワクワク、待ち遠しい気持ち。

TORABARA うづき13日

たらんたらんとしながら、午後に、自然食品屋さんの奥のブックコーナーへ行きたくなった。いっしゅうかんくらいまえから、行きたい気持ちがむくむくあった。いざ、店の前へ行って、がらーん。としていて、先月閉店したと知った。またしても、ゆるいスパンで行きつけな場所がなくなるなんて。

そののち、地下鉄の終着、浅草へ行く。

五重塔を見上げる。

蕎麦屋へ入る。笹の川という日本酒と、天せいろ。つきだしの蕎麦味噌が旨い。この店は変わらず、いっしょに行く人も変わっていないけれど、シチュエーションが変わり果てた。いっしょに行く人は、歳をとって、気持ちに錘をぶら下げたみたいな重たさ。景色に体を開かないひとは、景色が2次元に素通りするのだったりして。お金が遣えないことに頻繁に囚われた発言も、鬱陶しい。それならわざわざ浅草に来るなよ。

口直しがひつような不完全燃焼なお出かけだった。ひとりでふらつくほうが断然、好ましい。