寝坊をしている。しごとが忙しくて、けっこう遅くまでだった。それに、明日は出社することに急になった。
旅先で、レンタカーを借りない廻りかたは、絶滅寸前におもえる。日常の合理性を離れることが旅。と、人々よ、気づいてほしい。ほんとうは、もっともっと、野趣に富んだ旅をしたい。思いがけないことで満ちてゆきたい。
屋久島の民宿のおやじさん、わたしが特に目障りだと思った屋久杉ツアー、同じ緑色のリュックを配った軍団が、親父さんの倅が営む会社のものだったらしい。持ち物の量まで一律に指定される窮屈。
わたしは、二人連れで登山して、尾瀬の「仏」が付く名前の山。連れは、スポーツ万能みたいなおんなで、そのペースに合わせようとする必死さ、にわたしの精力のすべてを注いだため、山をかんじるということが全く無くて、そりゃ、
学校教育を経てるひとに、誰か他人に足並みを揃えてみせる協調性は備わっているだろうよ。この洗脳を解いて、儘になることこそが、未来を拓く。尾瀬登山以来、さっぱり登山から離れ、揃えた山道具の総てを、一度捨ててる。10年以上が過ぎ、再び、ソロ山行きに活路を見いだしたので、いろいろ行っている。
わたしには、ソロが、合っている。集団行動にまつわる、人目を気にする、という土台が、受け付けない。山のファッションしかり。このブランド着てます、という誇示が、ただのビニールジャンパーだろっ、て形で名前だけ付いてるところが、広告感がすごくて、めちゃくちゃにダサい。と私は思う。