TORABARA みなづき16日

朝の光が高い窓から注ぐ。贅沢な湯ですこと。

手で掘って作った、温泉。

お宿を出発しまして、新庄駅またしても足早に乗り換えただけ。山形駅へ行きました。

山寺へ行きたいのよ、電車で山寺駅へ。串刺しの蒟蒻をほおばりながら、路肩のブロックの上をよたよた歩く。こういうひとときに、わたしはくったくないひと。というのを確かめている気がする。

見上げたとき赤く、見下ろしたとき枯葉色だった。
赤い後ろ姿の人は、山伏さん。修行の般若心経ぽいのを唱えてらした。
お決まりなスポット。

天台宗らしいけど、私は合わないだろうか、四十六番、凶。をおみくじで引いた。世の中に出ようとすればするほど空回りするって。げっ。

小屋みたいなところは風も吹いてて気持ちよかった。

山寺のとなりに、かつて岩に篭る修行場だったところがある。人を見かけないまま、ここまで来た。熊が出るって看板が二つもある、その先。
鳥居があり、ちょうどその時、カメラをぶら下げた男のひとが現れて撮影を始めたので、登れるんだ、と知った。鳥居の左奥にも朱色の鳥居があります。
岩が聳えています。
こちらは、烏帽子岩。

展望台とか、名前の付いた奇岩が連なったところとかがあって、かつては塔だった跡地とかの山道が、山寺すぐそばまで続いています。入る時も出る時も、墓地。歩かせていただき、ありがとうございました。という気持ち。

入口鳥居をくぐった先に、線路が横たわっています。
ひとしきりの冒険を終えたとき、天に梯子がかかっている、この光。来て良かったね、さあ帰ろう。

山形駅まで戻ったら、なんとどしゃ降りになってる。山歩きが守られたことに、感謝。

そして帰りの新幹線が、満席なため立席。これが気に入らなかったのか(無意識とは叡智)ロッカーが見当たらなくなって出発時間が迫ったため、新幹線を後ろの便に替えた。(叡智って書いたけど、遅くなった丈かも。)後ろの便も、ほぼ満席になってしまい、栃木までしか席が用意できません、そして立席だけど

グリーン車のドアすぐ横を陣取ったけど、目前がごみ箱で、なんか鞄ひっくり返して捨てる物を捨て始めたわたし。

山形旅行は、これにておしまい。