家のひとが、負けるとわかっていて、画面にはりついて、取引をしている。その取引額があまりにもささやかで、なぜ、300円に、何時間も囚われて振り回されているやら、私には判らない。それを、そのまま、口にしていた。
「私は文章が書けない」とタイプライターで打ち続ける、雪に閉じ込められたロッジ、なんとしても書かねばならない、という強迫を自分に課して狂う男。家のひとの状態は、ほとんど、スタンリーキューブリックの映画だ。
キャアアアー。と叫ぶ奥さんみたいな心境が、わたしにある。なにかしなければ、なんとかしなければ。
と、厚紙を切り始めた。この厚紙工作は、暮らしの筋を整えるための、ぱっ。と料理するときのレシピを、書いておくとか、手作りカレンダーにするのもいい。四角い厚紙の束ができて、これはこれで、なにげにホラーな感じもした。
布団入って寝ました。