TORABARA やよい11日

朝、すこし外出して、公園へ行って、昼に、買い出しがあるのだけど、家にいた。

だいたい家にいて、なるべく何にもしない日。と、かたくなに決めてるような日。

家のひとが面白そうに見てたドラマ、3話分を、わたしも見た。陽気なこころもちにつられる、エンターテーメントってすごい力。

飼っていた金魚ちゃんが天国へ逝って、四年以上経つ。食べすぎにしたのは飼っていた側で、それをちゃんと治してやれなかった。自戒の念もある。ただただ、金魚のららちゃんが健気でかわいかった。最期にちかくなって、生きる力、泳いでみせる姿。わたしと目を合わせて、ららちゃんの気持ちが伝わってきた。

形見みたいに、ずっと、世話をする一式を、天袋から片づけられなかったのだけど、えいや、と可燃ごみに出した。収納空間が多くはない家の、貴重な空間、ここにららちゃんの物をしまっていたおかげで、家のストックはしまえていなくてふべんだった、この不便さを弔いの気持ちのようにおもってきた。

ららちゃん、ありがとう。ららちゃんの存在は、わたしのこころの中で、なくならないままなのだ。水槽用の、酸素浄化する道具を捨ててしまうのは、ヘンなかんじがした。てっきり、もう捨ててすっきりすると思ったのに、何層かになっている、無意識がまだ、せっとくできていない。

低いきもち。わたしには冷たいところがあるのだけど、ららちゃんの命には寄り添うように過ごした。人に対してすぐに毒を吐くわたしにとって、ららちゃんは、学びである。ことにオドロク。大好きなららちゃん。自分の内面にいるららちゃんを見つめた。