TORABARA かんなづき14日

朝日が、旅館の年季の入った窓に差し込む。いい日になりそう。

早朝に、露天大浴場に入った。大の字に体を伸ばした。朝ごはん。CDデッキから、演歌が聴こえている。これも、いいね。里山にあるなつかしさ。

電車で八千穂。数分後に千曲バスが来ます。

公共の交通機関を駆使するの、わたし、天才。

麦草峠から、白駒池へ、歩く。スポーツバッグは、木の切り株にデポ。

苔の美しい道
なんとなんと、森の木漏れ日が美しい。
白駒の奥庭。
紅葉の麗しくなってゆく頃。
なんてなんて、麗しい。
日差しと、紅葉。

そして、1時間かけて、登山。高見の森です。

ゴロゴロ岩。
登山道、こんなかんじ。
山荘に到着。ふうん、と、このまま、続きの登山道に入りかけたわたし。ふ、と山荘でコーヒーくらい飲むかと、右の方をのぼって、ひゃひゃひゃ、展望台があったー
大きな岩と、360度天空の眺望。
遠くまで見える
遠ーくの山々
大きな岩は、すき間があって、手と足をなんとかつかって渡れる。岩は、平べったかったりする。

こここそ、天の恵み。今日という日こそ、天使が舞う、祝福そのもので満ちていた。

白駒池が見渡せる。正午ころ、自分の影が岩におちている、いい記念写真になった。いちじかんくらいも、ここ、展望台の頂上に居た。

山荘の売店で、ホットカリンジュースをいただく。ここから、丸山の頂上を経て、麦草峠に帰る。

丸山の頂上!とても静かだった。

山道が急な登りで険しいっと地図に書かれていて、山荘の女性スタッフの人にも、あなたがのぼるのはムリ、くらいな勢いで止められた。わたしの風貌は、山登りが下手なかんじするのか?ゆっくり、登って下さい、2時間かけて。みたいなことを言われたとおもうけど

20分で登頂できてしまう。あまりにも呆気なかった。それで可笑しくなってた。

丸山から、麦草峠への道は、地図でいうところの波線を歩いてしまったかも、道なき道、とかがあった。何度か滑った。滑り方が上手だったので、ケガはしなかった。服もよごれなかった。

苔の種類が多い地帯。
潜り込むみたいな山道もある。山歩きをたのしみました。
バス停に到着しました。バス発車まで1時間近くあるから、地下水で淹れた苦いコーヒー。を頂きましょ。

中年というか老境の女性、(バスを待つ)60才前後の集団がいて、遺産相続と病気の話題を、大声で交わしていた。空間を間違えた。今、この山荘の喫茶コーナーには居るべきではなかった。公共の乗り物に乗る欠点は、耳栓が必要な場面に、いくつも出くわすってことかも。

老境女のエネルギーを、注射で取り出せたとして、痴呆になった女(延々と徘徊)と、理屈をしゃべくる女と、おそらく同種な成分が検出される気がする。恥じらいの壊れ方、というのかな、大量に直線的なパワーが放出された状態。

これを、浴びるのは、たまらない。喚き合う女達の、会話は、まるで美しくない。地獄界、修羅道における戦いのこころ、餓鬼道における貪欲に囚われたこころ、あたりを体現されている姿かと思われます。

わたくしは超人的な力を有し、享楽的な日々を過ごす、天道の世界。に近づく年のとりかたをしようと思う。

夜の松本城と柳と月。

バスの車窓から、たっぷり景色をたのしみました。松本泊。