出社の日。電車が混んでる。おしくらまんじゅうをしない。乗らない。次を待つ。人の波に交じらない。地上に出て、歩道を歩こう。
昼になって、ショクバの女子が4人で食事した。会話は、いしきをとおのかせていたかもわたし。主婦が共通項でもない中の、子育ての話。が、あたりさわりないというより、その人の単純な関心事らしい。知らねーし。他所のガキ。
寒くなり始めたので、フリースの売り場へ行く。迷っていても、けっきょく手に入れるから、今日、手に入れよう。紫の傾向の、灰色。
それから、高級食材のお店で、身体に良さそうな味噌を買う。
本売り場、学校がいっしょだった、ふたり組の、新刊本。川に投げた石が波紋を呼ぶみたいに、こころがざわめいた。そのひとたちに、ポストがちゃんとあったこと。タレント所属しているようなじょうたい、まもられているよね、凄いって思った。わたしは○○家です。というおさまりかたを、求めることについて。多分、忙しなく、朝は9時から、「業務」を詰め込んでゆくものである、ことがわたしの初期的な設定であることに比して。もしわたしが、悠々と○○家、として構えるとしても、その悠々、という部分を自分でおびやかすのかもしれない。どんな身の委ねかたを、何に対してするのか。
わたしは自分にとってのリアルを辿って、今日ここにいるけれど、それを傾けた視点でもながめてみる。そういう波紋がわたしにひろがっていたということ。