黒にも色々ある。赤味とか青味とかを帯びる。濃ゆい淡い、艶やかかザラザラ、とか。黒い絵を見に行った日。
浜口陽三さんの絵は静謐さがたまらず、年に何度も絵の前へ行きたい。しばらくは会場にわたしだけ、独り占めしたわ。しずけさが増した。そののち、人形町の珈琲屋で一服。
移動して吉祥寺。銀河鉄道の夜の、翳り絵の展示。画面のあかりがぐっと暗いやつが好きだった。木の茂みから見る星空のあかるさ。満月の日にお部屋に落ちる青いひかりといんしょうがかさなる。とてもいいと思った。
閉店まで1時間ある、材料屋さんを徘徊する。つかってみたい毛糸、と目が合って掴む。イングランド産ですって、ステキ。しばらく休んでいた会員を復活した。材料屋さんへは通うもの。今日一番しっくりきたことは、いいと思った毛糸が買えたことかもな、と帰る道中どこかほくほくしていた。