夜が明ける前から起き出して、浴槽にオレンジ色の香るやつを入れてゆっくり浸かる。そしてもくもくと毛糸編みをしていた。
風の音で、びゅるるー、というのが吹いて、夜は明けた。
なにか、まるで別人のように過ごした日。
女子について、わたしが念を入れてケイカイをした方がいいことを書く。
一様序列になりがち。なにかの対象に対して一斉に同じ意味を付ける。これを協調性の証しのように、しゃべり合う。世間話のレベルをケイカイしたほうがいい。
感受性が、もともとは各人が独特で、迎合するひつようがなかったはずだ。うんざりする女子の、へしゃげた声で現実をなぞる、レッテルをペタっと人に貼り合う。それがお粗末な形容詞である。疑いもなく、仲良しごっこをする、そのざま。
なにかのかげんで人の集まりに伸びやかさができているのは、どういう場合だろうか。霊性の高さというか、洗練の度合いの高さ。ひとがユニークな状態でいるかどおか、それは健やかさの秤だとおもう。