夜の時間の、月光。部屋は電気を真っ暗にしたのに、床がぼんやり青白くて、今日は東の空に月が昇ってたのか。目が慣れて、いよいよ部屋の中がよく見える。わたしは青白い光に包まれている。
読んだ本、衣食住を楽しみたい、みたいな本は、朴訥な人柄がにじんでいて、訴えかけてくる内容だった。仕事って向いてるか向いてないか、はっきりしているってこと。まるで精彩を欠く。という状態にあるのに、いつまでも執着を続けたこと。が私にはある。いくつかお試しにバイトして、どういう部分が苦手かを、知って、自分にある伸びやかな芽を育てた。というところが、すごく、いい。
なにか、苦手があった場合に、自分がたるんでいる、的な否定を、旧世代は、してしまう。旧世代の呪いを、外す時が来ました。すいすい、道が拓ける。かどうか、自分を、自分にとって一番いい場所へ、運ばなければいけない。
わたしは、目が覚めて台所へいき、ホーローのポットで湯をわかす。その間に、お抹茶椀を、どれでいただくかを、選ぶ。朝の光がさす、その棚にいくつか積んである中から、選ぶ。朝の光、も嗜みにふくまれている。と、ふと、思った。
いろいろ、気づきがある本だと思う。