出社。気がつけば口角が上がっている。ワクワクとしていた。夢見が、よかった。屋久島のお宿と、わたしがカーディガンを忘れたことで繋がりが出来た。カーディガンは、このきっかけをつくるためにわざと、姿を消したのかもよ、屋久島へ持って行った道具は、まんべんなく役を果たした。生き生きと、意志を持って、しかるべき出番に活躍したということ。ヘッドライト。ポンチョ。防寒のジャンパー。
自分で漬けている梅干しを、ふた粒、リュックに入れていたのと、前泊したホテルで頂いてたお茶のティーバッグの濃厚な香りなやつ、夜明け頃、熱湯を沸かして水筒に淹れた。この満点な組み合わせが、至福だったね。
残業もして、来月末に閉店するスーパーで、買い納めみたいに食材を選ぶ。
帰宅。玄関前に、屋久島から届いた箱が置いてある。屋久杉のお盆を、おゆずりいただけた。手にした瞬間に、よろこびがこみあげる。家宝に加わった。