TORABARA はつき16日

しごとのないようが、ヒマであったと同時に、今日が終われば休みに突入するなんて信じられない、とおもって過ごしていた日。あと何時間、というカウントダウン。そして、おわってみると呆気なかった。

ガプッと、赤ワイン飲んで、

パーフェクトデイズ。の続きを見る。感想。かつてのわたくしの暮らしと重なるような営み。住んでいる家が、どこか似ていた。出かける時にパッと取れる鍵、とても気に入っている鯨の歯のキーホルダーを付けていたやつ。それとビーズでメロンの形した財布。が、玄関横の、分厚い造り付けの板からパッと取れた事。その度に、板のちょっと高級なかんじの音がしていたことがきおくから蘇ってきた。それを気に入っていたこと。

毎日、銭湯通いをしていた。家の離れの風呂場というカンカク。渡り廊下が屋外で、渡り廊下にしては長い。穏やかな街灯がアスファルトの道路を照らす。住宅街の道なので、ほとんど車は通らない。風呂道具をぶら下げて、限りなくかよった。

そしてなぜか体をCHANELの石鹸で洗っていた。

檜の桶を使っていた。毎度、よく拭いて、手入れを行き届かせる。粋。とはなにかを日々の暮らしの中で実現させていた。

夜、9時を過ぎて、クラシックをかけてる喫茶店へたまに行った。コーヒーをたのむと一滴、ブランデーを小瓶から注いでいただける。

喫茶ヴィオロン。が近所にあることが、賃貸アパートを借りる決め手になったきがする。暮らしの端端を確かなものにしておくこと。がわたしのスタイルだった。とても、なつかしい。

このような根底から、派生して、毎日緑の素晴らしい小道を歩く、おんなじ木ばかり写真に撮る。という時期もあった。これは今も、朝、木の茂み、公園か神社へ出かけていますね。

主人公、平山はmonkっていうイメージ、僧侶の営みと重なる姿。らしいけど、かつてのわたしは、monkだったかしら。