出社。大きな四角い布の中央を丸くくり抜いてウエストにしてあるスカートを穿く。それで自転車に跨った。長いところがチェーンに絡まったりしませんように、が、まんま絡まった。
自転車を停めて、というか進まなくなり止まって、チェーンからちぎるようにスカートの裾を引っ張り出した。そんなにちぎれなかったけど、スカートの裾が自転車のオイルで少し汚れて、少しちぎれてもいたことは、悲しい。一旦帰宅するか、いや、このまま行く。
朝の寄り道先は、変更する。神社行きたかったけど、公園にした。

旅の余韻。奇跡が重なってゆく旅になった。自然公園保安官の、ヤマオカさんは、わたしの紳士録に書き加えるほどの、好人物であった。山に入っている同士の、一期一会なかんじ。親しみを含む、思いやるかんじが、いいよね
写真を、わたしの後ろ姿を、何枚も撮っててくださったカメラマンさんの、奇跡。出合うタイミングの絶妙さ。なにもかもうまくゆく。というのを、旅してる時に体感している。わたしの地味な日常では、この宇宙のダイナミズムは、隠れてしまっている。その日常の、温度すらを変えるほど、自分自身に向けるニンシキが変わる位の、嬉しくて幸せな出来事だった。