出社の日の朝。何着ようか、散らかる。化粧は、眉を重点的にととのえた。電車。混んでるのを見送り、それだと遅れるって位、たらたらと向かう。
そしてマシン不具合があり、全然シゴトが進まない悪夢みたいなじかんになってた。シゴト先の、別なチームだけど会話が病んでいて、その主犯みたいな人の顔が、醜くただれ始めて見えた。そろそろ耳栓の出番だよな、目も耳も塞ごう。
週末に、ランチで出向いた駅の、構内薬局に、知り合いが働いているはずで、そのひとのことをシコリと分類しているので、おっかなびっくりで少しのぞく。本人は不在、なのか辞めてるか近況知らないけど。そんなことよりも、駅構内を鳩が低空飛行してきて、わぁと、こちらも身をかがめたときにすぐそばの少年も、同じ姿勢で鳩をよけた。それでわたしと目を合わせて、面白ってかんじに笑いあう。こんなちょっとしたことを、とてもいいね。とおもった。
薬局のひとが入り浸る雑貨屋さんがあり、店主はかつての、私のバイト先の上司なのだが、この店主がいつまでも上司ヅラが抜けない。雑貨屋へ、私が客として訪ねたときに、別の客に、このコ、バイトでつかえるコだったの。と紹介した。そんなことを聞かされてもね、苦笑い。あぁ、痛いかんじ。20代だけ勤めて寿退社して天狗なままのひと。
わたしはその雑貨屋に、たまに顔を出していたけれど、そのひとと会った後は毎度、鉛のような重たい気持ちになってしまうため、だんだんと遠のいた。袈裟まで憎しで、かなりケチった紙質の店のDM送られることも、親の四十九日が終わらない時に店の宣伝を撒き散らしたこと(穢れをわざわざ配っている非常識におもえた)、私の家の住所が誤字脱字だらけなことも、(ポストはゴミ箱ではない)腹が立ってしょうがなくなってた。
これもまた、女子がつるむしがらむ、ことがわたしにとってネックになる話。四方八方、群れてるひとたちって、昔から気に入らない。女子の群れで上手くやろうという営みほど不毛なものはない。
安心できる居場所。を、自分に用意する。という基本から、なぜか変なもの見たくなる好奇心があって、自分がいたたまれないような場所にわざわざ首を突っ込むわたし。何度も失敗しているわたし。