TORABARA みなづき10日

茨木のり子さんの詩の存在を、18才のわたしは、教えてもらった。ぱさぱさにかわいた、で始まる、あのうた。

それでそれが、不意に、めくったページに載っていて、ふしぶしに涙が滲むようで、こころに沁みた。これこそが年月を経る、ということ。

先週だったか、特に、酷い打撃が、わたしの気持ちにあったと自覚している。ストレスが体内の湿疹を活性化させて、肌を破って、噴出した。筋状に、血がにじみ、かすり傷、として残った。精神は、身体と直につながっている。わたしが素直すぎる証として、精神の声が、そのまま筒抜けになるのだ。

からだはおしえてくれてる。すくなくとも、なにかを変えなさい。ってこと。

久しぶりに、東京駅の外の匂いを嗅いだ。土地の、匂いです。そうそう、これ。と憶えていた。時間の余白をなるべく作ろう。

水路が張り巡らされているエリアで、浮いてるってふうな埋め立てをされた、元は島だったところ。縦に横に、水面があらわれる。橋も見えた。夕方の路線バス、車窓からの風景が、なんともいいね。オアゾで2時間くらいも、本の背表紙を辿っていた。パラパラと読んでまわってるの、いいね。