TORABARA みなづき13日

神経が弱っている時期のわたしの描写を、わざわざ活字にされたことに、神経がたかぶって、参ってしまっている。

家の内にある恥部を、外に晒してしまわないように護る、ではなく反対に、聞いてもいないのに、さらしものにする神経って何なんだろう。

親がこのザマなら絶対に子供など欲しくならない、は飛躍だろうか?親の体内を、どんな悪魔が駆け回っているやら、父も、母も。そもそもの、生きる原動力が、得体の知れないところにある。健やかですね、を、鼻でせせら笑う、みたいなメンタル。(長年の観察による。)かれらの思考回路の、バイアス具合は、紐解けない。ただただ衝突するのみ。

人としての未熟さが残ったまま、親になってしまい、不満のはけ口を、弱者によせてゆく、というかんじか。ちがうな、父の場合は生まれつきの心根のひん曲がり、という気がする。

ひん曲がった犬の背骨の死体の骨もひん曲がり

家の内側の病理に、風穴つくってゆくことは昨今やっと叫ばれるようになってる。昭和と令和で、様変わりしたはずの、この部分が、明らかに父、化石だ。

短歌に書かれていたことは、いちいち腹立だしい。

わたしは、電話口で、自分の体験した旅の話や、清々しい朝の出かけ先の話をしてきた。これら、父という受け皿、というよりも、目が無い虫の群れが右往左往する、その群れに虚しく声を投げかけていたようなもの。個人、ではない、田舎という観念。が正体なのかも。なんだっけな、これ、本で読んだやつだ。

ところで今日は、美容院へ行く。直前に指名予約してしまったせいか、彼の労働の時間を増やしてしまってたのか、と中でねむくてしょうがなくなってたみたい。立ったままフラついてたので思わず、大丈夫?って聞いた。

わたしの希望する髪型は、男のコっぽいので、美容師君と、似せてくれた。襟足の見えないところに刈り上げを入れておく、こんなふうに。と自分の髪で説明してくれてる。なんか、二人で同じばしょに入れ墨いれたみたいな楽しさだった。すっかりゴキゲンになるわたくし。いつもより、随分と時間がかかって、閉店前に、客が誰もいなくなり二人きり。ふとしたしぐさでドキっとなりそうなひと。のんびりすぎるペースが、とてもわたしを癒した。

神経による、悪い影響ありだ、美容院の大きな鏡に、顔面が、泣いてるみたいに垂れ下がってるひとが映ってる。ここのところの、心労は、こんなにあったのか、愕然となるよ。