TORABARA みなづき21日

熱田神宮に、初めてお参りする。

乗り継ぎがもどかしい。こういうときって方角違えを、しているのかも。もやがかかっているかんじに思った。摂社が多い。本宮と、別院と、清水宮、が主なところか。到着してすぐに左に在る別院さんに惹かれて、入る。すると、小銭入れを、持ってきていないことに気づく。全く、千円札すらなくて、万札のみを持っている。お賽銭は、無しにして、なにか神社のものを買って、お釣り銭ができたらお賽銭を納めることにする。

社務所を覗く。塩とか、砂とか、お香とかあるとよいのに。ダサいキーホルダーは要らないし、おふだは、いつ手放したらいいかよくわからなくて、あまり増やしたくない。あ、こういう時は、笑顔を奉納するとよかったんだった。

本宮さんへ移動して、じゃあ、おみくじ、買うか。それと不意に、こころ守り、が欲しくなって巫女さんに取っていただいた。

おみくじ。の冒頭に、たまげた。

心機一転すればよし。人に嫌われる己の意見は速に改めよ。心を開き、他人の意見に耳を傾け、誤りを正せば幸に逢う。利己心は捨てよ。

これって、私の今の状況を、よくよく知っててくださってることが明らか。おそるべし16番。ここに書かれているお言葉は、父を形容するときにおおいにお借りできそうだ。まさしく、父は人に嫌われる意見しか言えない。猛烈な利己心。改めなよ、と神さまがわたしをとおして父に伝えているか、改まるわけない父に対して、わたしを救っているおことばに思えた。

日本刀を実際に握ったり持ち上げて重さを感じる体験コーナーがあった。草薙館。日本刀という文化は、凄いよ、原材料が、これしかありえない鋼と銀、どのように導いて、生まれたのか。錬金術ならぬ(こちらはけっきょく成功しなかった)同じ奇跡は、日本にあったのだとおもえる。

一旦宿に戻り、荷物ピックアップして駅へ。各停ふた駅。みたいな新幹線に乗り、琵琶湖をくるっと北回りして、今津へ。いい町みたい。うなぎのキモ、お抹茶、健康茶、緑茶、を買う。お宿の真隣がショッピングモールになっていて宝探し。なんといっても40年以上前の、キッチンまわりの品々が現役で売られている。欲しいものが見つかる。

今日は、夏至。夕陽になる前の太陽が雲に隠れた。ばいばい。また来年ね、夏至の日。

ホテルのお部屋が広く、窓が大きく、絶景で琵琶湖が見渡せた。暮れゆくところもよかった。ワイングラスをくれ、と言ったら、かなり立派なクリスタルグラスを貸してくださった。わかってらっしゃるよ、贅沢な時間にしてゆく魔法が、ちゃんとある、とてもいいお宿だった。