TORABARA うづき6日

巖谷國士さんの講演会を聴きに行った。

直前までの、わたしの、コンディションとの対比。8分話しが出来ない、無理。という人たちと昨日、ランチを一緒してしまったことの障り。拒絶反応が出ていた。砂漠を彷徨うような乾き、顔に蜂を飼ってるみたいな、異常な落ち着かなさ。束ねられていた筈の安定した神経が、あきらかに乱れている。無理。かどおか油断した。わたしはナイーブなのだった。

だからこそ、彼の講演の一言一句が、わたしに染み入り、感銘が深かった。この講演を聞いたことが、わたしの人生の曲がり角になるといい。彼の岸に行けるといいのだ。学識のある着眼点、世の中を見る姿勢を、倣うといい。

感銘をうけた。言葉の置き方が、砂に水を落とすが如くの、しっくり感があった。ご本人がダンディだった。

わたしは、いつも、ここぞという名演奏の機会に立ち合う気がする。わたしの先祖代々のご加護を、享受している。とてつもなく。

意に反るひとたちのいたたまれなさを点検したことで、今朝までぐったりとしていたことが、此の講演会を感動的に聴く味付けになった。出来事は、でこぼこ。

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