ソウウツの患者さんのようであり、創造主みたいな闊達な芸術活動があるひと。エンターテナーだと思ってうっかり近づくと、ヒリヒリしたものを感じる。アンタッチャブルな領域があって無闇に踏み入れるなよ、というサインを察知する。
わたしは、冒険家のトークショーで、対談相手である、このひとを知る。トークショーと前後して著書を借りまくって読んでいった。東京での拠点が近所らしく、COOKの本、になる前に毎日ブログに料理写真をアップされてた頃に、ちょうど図書館で、この作者の本を4冊くらい受け取った足で、スーパー2階に寄ったときに
この、当本人が、スーパーの2階に!!出現したのだ。東京でのパートナーらしき女性を伴って、調味料売り場で、しゃがんでみりん?を選ぶ姿。ぎえぇぇ。話しかけて、カバンの中から借りたての、その作者の本を当本人に。見せればよかったじゃん、この偶然のご縁に、一方的に、驚いている。一時間後に、スパゲティナポリタンの写真がアップされた。その材料を買い足した、とかだったのかな
黒いワゴン車で、ふたりは帰って行った。わたしはチャリで、すっぴんで、素足のひざが丸見えな、部屋着姿で、とにかくスカイブルー色の、その時着てた自分の服を覚えている。パートナーの女性が履いてた靴下の丈が、わたしは選ばない半端丈で、なんか、とてもわたしと違うかんじ。が残った。こういう女、選ぶんだっていう観察。
トークショーにて、サインをいただいた。達筆。見事だった。本人に、ざっくばらんなおしゃべりができるといいのにね。あ、パートナーのことはざっくばらんとはいかないか。
手紙の対話が本になってるやつ。学校とか会社が苦手で、と書いてあるけれど、掲げる学校名を本人が持っていて、初めて、学校苦手って言えてる世間様って気がした。学校に全くはぐれてしまっているひとが学校クソっていっても声が大きくならないというか、そういうところも圧というか。
人間の力が高いから人とのつながりが築ける、自分だけは特別な待遇を得る、などとなぞってるときに、わたしのコンプレックスにもろに障る。ひととの接触で、近寄るな、危険。を何度も察知できなかったわたし。いつまでも、苦々しい居心地の場所に停滞したわたし。が、きゅうによみがえり、うっとなる。