父はいったいあの本の中で何を言ったか、嫌な念が付き纏ってくる。実の子に対して、「子に非ず」と言ってあった。非。この字をあててきましたか。こちらへの打撃が、爆弾級。父の思念に触れていることが、ケガレに手を浸しつづけるようなかんじ。ということは、既に体験して知っていたのに。まんまとまにうけた。
非、という文字のつかいかたで、これはトラウマになりそうなやつ。字を見るだけでヒリっとするようになってる。この気分を変えるために、と、なにがなんでも打ち消すべき、被り事。と、だんなは位置付けた。いえいえ、その前に、父よ、自明なことだろ。最初から、言わなきゃいい。
書かなきゃいいのだ。
シゴト先のはなし。雑談をしている時間があって、苦手なんだったっけ、あたりさわりなく喋ることが、なんか、出来なかった。わたしと向き合う出来事が濃いと短く終わるし、薄いと長引く気がする。つまりここは、薄いって丈で長い。
週末になったのだけれど、ワイン飲んだら、変に体がむし暑くなってた。旅行のことを考えよう。ネットの質問コーナーで、旅行先を組み立てるやりとりを読んだら、やたら能天気で楽しい気持ちになった。国内旅行、観光。7日くらいかけるって、羨ましい。