赤目四十八滝。
土地のひびきから?!めったには行けないものとおもっていた。山のことでベテランにならないと、きっと辿りつかないというイメージ。
そしてそれは、おもいちがい。近鉄大阪線の、赤目口という駅から、歩いていれば着いたのでした。
お正月、路線観光バスもまだ運休してる日。朝も凍るころに、滝の入り口にとうたつ。今日ここを歩くなんて、物数奇だね。ぞくぞくする。初めて来たのが、今日でよかった。俗世ばなれしたようす。人が近寄らせてもらえるけど、木の精と水の精と、大きな龍が体をよこたえて棲んでらっしゃる?という気配だった。
万全に着込んだ。旅先の着替えの毛糸ワンピースも長ズボンも、ありったけをぜんぶ着た。ポケットにカイロを入れた。マイナス3度。体がぽかぽかで、顔に氷そのままなキリリとした空気があたる。これがまた、きもちいい。
歩け歩け。
太陽がのぼりはじめた。角度をかえて、岩壁に光がさす。光は、木立の幹だけを射る。刻々と表情がかわる。道は曲がる。よじのぼるところもあった。歩いて進む道は、川の岸辺である。まるで独立したながれかたをする滝が、次々と姿を現した。
明治の中ごろまでは、この先が原生林だったため、滝参りとは、この滝をおまいりすることでした。
「仏」の名前がついていることが多いようです。
滝のことを、「お姿」というのは、こういうことかとおもいました。滝と対面をいたしましたとき、泣いた。なんかすごくて。
フォトジェニックな滝。このとき抜群な光がふりそそぐ。ここまできたら、最後まで歩きたい。
琵琶滝がGOALだよね?あれれれ、もういっこある~
というわけで、行きそびれた滝が、あったみたい。また来なくちゃ。