桜が満開を過ぎてる、かろうじて花が長持ちしている木もあった。その、川沿いの桜並木から歩いてそのまま暗渠になっている遊歩道を歩きつづけた日だった。
雨が降っていて空が曇っていることと、花曇り。雲みたいなモヤみたいな景色。考えごとするにはちょうどいい。見るでもなく見ないでもない。めに、薄色ピンクがずっと入っているまま。そりゃ満開の下を歩けるなんてゴージャスだろうけど、一年のおおよそ、花のついていない幹を見て、さくららしいよねって、この道を通るのだから、
ピンクみてることが、幻。ってふうだったね。
よくよく歩いたとおもったけどこれで一万歩。花の妖精が花びらに宿っているから、花の道って妖艶な気配をふんだんに浴びて、花浴。花浴とは花という空気に入ることをいう。