デジタル表示のある時計で、ゾロ目を見るのが好きだ。ふと見たらゾロ目なのが好き。わたしは見守られている。約束された運命ってことを忘れないでね、という知らせ。ってことね。小学校の黒板横にデジタル時計が置いてあった。このときからずっと、ゾロ目がとくべつななにか。
444、朝はじめて目にした数字。このまま起きて、5時すぎの電車に乗ってみようかしら。そののちウトウトして、555を見た。
公園へ行って帰ってきて、朝顔のツルが、麻の紐を伝って伸びてゆけるように設置したり、鉢植えの植物の成長をたしかめたりした。ぽっかり時間空いたから、しゅうまい作りました。昼に蒸した。ふわふわ、おいしーく出来ました。
西側の窓と、南のベランダの戸を開けているから、風がある。吹くってほどは吹かないときも、風の太い回廊。風はあるのだ。季節には身を委ねてすごしている。湿気がケダルイ時も、涼やかにツーっと吹いてゆくよ。波打ち際、みたいな風打ち際。
植物とおんなじかも。ただかぜにふかれたままになってひるはよるにむかってゆく。