ネットのシリーズもののドラマを見たわけだけど、わたしは邦画の恋愛ものにケチをつけることの方が得意だとおもう。自分自身におこったことの方をあいするのであって、若かりし頃に恋が成就することは、わたしにはありえなかったことで、ドラマを見ながら、きおくの中の逃避行に出かけていたとおもう。
恋愛のドラマを見ていたことが、なにかしらの伴奏になっていたとはおもうけど。
しゃべるかしゃべらないかわからないほどに、さりげなく、前の席のひとは、わたしがテストでおもうようなてんすうをとらなかったことを、きづかった。それと、廊下の、中庭がわは、ぜんぶ窓で、そのとなりの窓から、風でかききえてるか声かわからないように、となりの窓は少し遠くて、ふたりはまさかしゃべっているかわからないさりげなさで、やはりわたしをきづかった。かもしれないくらいの、はかなさ。
どうにもならなかったから思い出が美しい。
今日は、雨足強く、よく降りますな。
それと、ドラマで見た主人公の俳優さん、昔のバイト先にそっくりな顔のひとがいたな、と思い出してて、やっとわかった。コタニさん。わたしは、俳優という職業に就くことじたいを人としては嫌悪してるというか、生身の市井のひとの方が本物のキラメキがある訳です。それでもし、コタニさんが佐藤健に似てるよって聞いたら跳ね上がるかもしれないが、コタニさんって素が格好いいひとだったりして。元気かな。
逡巡は以上です。