国立博物館で現代美術を見る日。横尾忠則展、寒山拾得。
トリックスターの必要は、とても興味深いテーマだ。日付け入りで、日記みたいに大判の絵が仕上がっていく。万華鏡にたちあらわれてうつろいゆく景色、描けることの、描きつづけてきたことの、80代の境地。宇宙から、インスピレーションを受け取る基地のようなひと。
異界があらわれる。画面の真ん中に、緑色した四角。ここから向こう側の、別次元の世界が、ぱっくり口を開けている。彼岸は同時に此岸にもある、あやうさは、すぐ目の前の、あなたのいるお部屋の中にもあるのですよ。
服。建築。デザイン。画家。彫刻。
ヒエラルキーがあって、より高みを極めていることで、服なんて、デザインなんてね、りょうができてしまうらしい、かつて、野球のユニフォームのデザインをされてた。それを見たとき、負けるよね、服の人。って感想。同時に、雑な筆跡の画家の絵は、何枚も好きじゃないという感想。
自由過ぎるえがかれかた、の空間に身を置くことでトリップしそうだった。トリップしちゃうことが狙いであるらしいので見事。です。
浅草に移動して、天丼。えび2、かき揚げ。ミニビールも。
協力し合うことでお店が立ち上がったとしても、せめぎ合うのだとおもう。独善的な美しい、世にも不思議な空間を出現させる。世界中のひとが幸せな異体験をする。空間を肌でかんじることはしあわせだと知る。お店のイメージをふくらませる。