冬の太陽は低いところに昇って、部屋の隅のほうまで、あかるくする、色あいのようなのが、部屋ですごしているときの、季節のかんじかた。それと、真っ暗になってから、庭をフットライトで照らしているおとなりさんの灯りが、澄んでる空気のせいか、うるうる揺れて綺麗だ。
今日って呼ばれていたところに行っていない日。たぶんれんあいにおいて痛みも痒みも味わったことがない幼稚でしかないひとのあたまは、金で。食事で釣って。或いは自分が偉いという、ひとりよがり。
嘘なパタン。待ち合わせまでのソワソワ、その時間に一体何をして過ごすか。自分のベルトを選んでいた。小さいご自分の見た目を取り繕う為の道具選びが今ですか。聞いてきょうざめした。
本物は野性味がある。他のことが何も考えられなくなる。駅に何時に来るように言って、その時間にすこし猫背で早歩き、血相がかわっている。四つ脚の獣みたいな鋭いまなざし、左手だったとおもうけど私に渡そうとしているプレゼントの包みを鷲掴みしたまま、極度の緊張がこちらに伝わる。まだわたしを見つける前の、わたしを探すそのひとの真剣さ、改札前はドームのような広い空間で、人を縫うように徘徊してる、が見えてしまった。ドキン。射抜かれる。
ひとはうそはつけない。15分余っててショップに入って自分のベルト?は今見なくてよくない?相手のことでいっぱいになれないその行為が、だいたいその後のそのひとを語ったとおもう。
しょっぱながテストだったんです。