朝6時から、はなれにある露天風呂に貸切で入る。ずっと川のせせらぎの音が聞こえる。野鳥は、囀っています、チャッチャッ、チャチャチャチャみたいなリズム。
朝ののんびりした空気、そして、本日は龍王峡へ行く。
村営のバス。これは昨日、8人乗りの黄色いワゴン車だったのに、今朝は、回数券も出てくるマシンを積んだ、ちゃんとしたバスだった。これに、ウケてるわたし。
バスを降りる。思う存分に長居すること。
鬼怒川の流れが早い。それは柔らかい岩を砕くほどに強い。2200万年前にできた岩が露出している。地球のマグマが凍った姿、それが手で触れる。緑色で斜めに筋が入っているのとか、道沿いで手が届いた。
大きな岩と岩の間に、川が流れ、岩から滝が川にたたきつけて流れ、岩は白かったり青。紫色だったりする。
渓流沿いの歩道を、ざくざく、中学生が一列になってこちらに進んできた。ずいぶんと大人数で、全校の行事?だったのか。わたしは道の端に除けつつ、進む。そこへ、ふらりと踊り出てくる男子、なんと、わたしに握手を求めた。なんで?
とにかく、がんばってください、と言い合って、握手もして、あいさつしたという訳。わたしのかけ声とバイバイの手振りで、男子の一帯が沸いてる。ヤッターって言ってる。
これ、どういう現象よ?このできごとの後から、わたしにとっての世の中の見え方が、なんだか氷が溶けてゆくように、変化を始めそう。明るい光なひとたちが、この世にいっぱい生まれて来たことを知った、かんじ。