小田原に、何年かぶりで行った。小田原の街で覚えているところは何もなかった。前に、城に昇ったとき、板の急な階段で、開放された戸から、外が見渡せたよな、という記憶を手繰った。兜が、蜻蛉の付いてるのが展示されていた。月とトンボ。
海も近くて、足をつけた。波がズボンをぬらした。
絶滅している類の、釦やさんで、時代が古い値段が高い、何個かボタン買った。郷愁が漂っていて、つい買ったけど、買うほどのモノじゃなかった。アンティークなら欲しいけど、中国製の安物で古ぼけただけのモノ。150円がこの店を救うわけでもない。