氷を入れたグラスに水を注ぐ。一口飲む。また、一口。このたびに、氷の奏でる音が高音になってゆく。
今日の夜は、水が一番おいしかった。
夜の時間に散歩した。ぐるり、となりの駅に行って帰ると、6000歩。水曜木曜、ほぼ歩かなかったことを気にしていた。というか、目の前で手が震えるほどいかってる人、いかりをしずめるために手を震わせている人を見たことで、病気に傾いた人って、苦しいらしい、という他人事。そもそもの歪みが、ちょっとありえない。
ありえない、ことをそのまま言った。親や兄妹におおやけにすることで抑止力になるなら、共有したい。一本道のバス、交通機関の渋滞だと言って、わたしは帰りを待っていた。日付け変わって、翌朝になっても帰ってこなかった。連絡がそれきり、LINEが既読にならない。事故だ、どうやって調べる?ニュース?
その翌日、わたしは出勤して、顔が引き攣ったまま過ごした。どんな事故がありえるか、身元が不明で私への連絡がこない状況か。到着駅周辺の事故を調べる。バス会社に電話する。などの行動をとった。
この時間を経て、帰宅した家族のひとは、酔い潰れ仕事へも行かないで寝ていた。バスの中で、急に酒。が飲みたくなった衝動らしい。それなら連絡しろ。しつけられかたがあまい。その人の親に言いたい。徹底した習慣を身につけさせておけ。連絡は、しろ。
連絡は、入れろ。この話を、親に隠したいらしい。親元に行った帰りで帰ってこなかったら、普通、親に何かあったか尋ねるだろ、私は、その人の親の連絡先を知らなかった。そこももどかしさ。
今、この出来事が含む問題の中の、優先順位が、親に自分の癖を隠したい。が筆頭らしい。わたしはしずかにいかり、その人は手を震わせていかった話。