夜中の、3時30分に、目が覚めた。気が立っていたから。
わたしに、こういう人生があったかもしれない。と思ってしまった。それで興奮があったのだとおもう。昨日の日記に書かなかったけど、昨日の本屋さんで、真正面から、昔の知り合いの名前が飛びこんできた。出版されたって存じあげなかった。
ひとつの路線だけをすすむ、細かった道がだんだん広がる。時間がすすむことにともなって、確実に、力強く、明るい道になっていくようにおもえた。
このひとは、ふしぶしで、どんな態度で、人生の時間と向き合ってきたかを考え始めて、止まらなくなってた。
20歳をすぎて間もない頃に、専門の領域のおしごとをごいっしょした。さし飲み、もした。作風は、すでに出来上がっていたのか、ぱっと見て、あ、このひとのやつ、と気付く。
わたしから、この人に語ることばは、なにもなくて、わたしは少し、自分に問いかけをしたのだとおもう。すぐにこたえがでないやつ。おもいをかさねて熟成させてゆくやつ。外面か内面か、どうあろうとしますか、これから。
「しゅみ、ままごと」になってる、今の私の目の前に、ぱっと出現したことに意味があったか。夜中に目を覚ますほどのなにか。いしきでながしていたのに、むいしきでのこった。かのじょのげんじつは、ひとつのサイコロの目である。他の面を、わたしはぼうけんしてきた。わたしでしかやらないほうほうで。
ふかいふかいところに、いずみはあって、わたしは、インスピレーションとそのままつながっている。わたしのなかの、どういう声を拾うか。